Rettyのゲリラマーケティングが面白い。

「ソーシャルおじさんと朝活」という読書会で交流が始まったのが
Rettyの創業者の武田和也さん
昨日9月28日に、その武田さんとRettyについて
いろいろと情報交換しましたので
簡単にブログに書いてみます。

Retty「行ったお店を共有する」
コンセプトにしたシェア型のグルメサイトです。
サービス自体は当然、面白いのですが
特に、彼らのマーケティング戦略が私には、刺さったのでご紹介します。
マーケティングというと
自分たちの商品やサービスを基軸に考えるのが普通なのですが
彼らが面白いところは、ユーザーを軸にコミュニケーションを
設計している点です。
ユーザー思考で、かつユーザーに喜んでもらえる視点で
マーケティング活動を展開している点がいいですね。
創業したばかりのスタートアップ企業なのに、センスが違います。

さて、具体的な事例を書きますが
名付けて、「増資キャンペーン」!(キャンペーンは終了しています。)
ベタなタイトルですが、増資というワードがいいですね。

タイトルからして、ありえない「増資」ですが
増資で資本が入ったにも関わらず、これを記念して
社長の武田さんがあえて自腹を切ってユーザーさんを招待するという
アンバランスな企画が面白いです。
増資、自腹、ユーザー参加というスルーされない設計がいいですね。
Rettyを応援したいユーザーのファン心理をうまくついて
Rettyの会員数をアップさせようという
心憎いばかりのゲリラキャンペーンです。

実際、自腹を切ってユーザーさんに企業ビジョンやミッションを
気軽に説明できるリアルの飲み会を設定したのもうまいですね。
ベンチャー企業とファンが出会えって、経営者と話せば
ますますRettyを応援したくなる心憎い仕掛けには脱帽です。
同時にユーザーさんから
サービスやインタフェースのヒアリング(ソーシャルリスンング)も
できますしね。

次のキャンペーンは、ユーザーからアイディアを募集するなど
より参加性を強めると面白いかもしれません。
あとはインフルエンサーだけではなく、
普通のユーザーも参加しやすいモチベーションがあれば、より好いですね。
例えば、応募するだけで抽選で何名かはこの飲み会に参加できるなどがあれば
今回のキャンペーンはより盛り上がったかもしれません。

とは言え、このRettyのファン心理をついたこの設計は
私も見習っていきたいですね。
スルーれずにシェアされやすい設計はとてもすばらしいです。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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