ジュリア・キャメロンの「ずっとやりたかったことを、やりなさい」の書評

ずっとやりたかったことを、やりなさい。はアルコールをやめた脚本家・アーティストの
ジュリア・キャメロンのクリエイティビティを復活させるための書籍です。
彼女のメソッドの「アーティスト・ウェイ」を活字にしたもので
シンプルにやりたいことができるようになる方法が書かれています。

私も6年前にジュリア同様断酒して、悪い習慣を断ったのですが
知らず知らずのうちにこの本に書かれていたことの一部を
実践していたので、書かれている内容にはとても共感しました。

大きなメッソドは2つでモーニングページを書くことと
子供の心に戻り、自分のやりたいことをアーティストになってやってみるのです。
アーティストデート

特に朝早く起き、モーニングページという自分の心に浮かんだことを
ノートに書き出す習慣はおすすめです。
ノート3ページ自分の思いをそのまま書き綴っていくという作業ですが
考えて書くのではなく、思いついたことをそのまま書いていきます。

私はここまでしっかりモーニングノートを付けてはいませんでしたが
心の悩みを私もiPhoneに書き出し、吐き出すようにしています。
心や脳の中にできるだけ、嫌なものを引きづらないようにするためですが
書くことで多くの悩みが解決できる気がしています。

また、このブログもある意味私にとっては、モーニングノートなのかもしれません。
書くことで頭の中でいろいろなものが整理でき
自分のやりたかったことが見つかったり、頭の中をクリアにできます。
書くことで心の中の邪魔者を追い出すことができるのです。

週1回、2時間は自分の内なるアーティストとデートをしようとジュリアは言います。
言い換えると、自分の創造性を伸ばすようなアクション、
子供の頃に好きだったことを思い出し、再びアクションしてみるのです。
アーティストになった気分で町を歩いたり、映画を見るなど
今の生活で犠牲にしていることを取り戻してみることを
毎週心がけてみることが、レコメンドされています。

自分のやりたかったことをやれば、好奇心が再び目をさましてくれるかもしれません。
書くことと、アーティストになることで、自分の心の中のブレーキを外すのです。

以下ずっとやりたかったことを、やりなさい。から引用します。(太字は引用)

アーティスト脳は私たちのイメージの脳であり、創造的衝動の源だ。アーティスト脳を活発に働かせるには、言葉だけではだめで、視覚、聴覚、味覚、触覚といった感覚に訴える魔法を活用しなければならない。魔法こそ、アートの基本的な武器なのだ。魔法は喜びや楽しみをもたらす活動の中に潜んでおり、義務的にこなす活動の中にはない。だから、できるだけ自分にとって興味のあることや、関心を抱けるものを探求してもらいたい。

五感を鍛えることが大事だと、このブログでも何度も書いてきましたが
アイディアのためには感覚に訴える魔法を使うのが一番ですね。
自分の楽しいことは何かを見つけることがここでも奨められています。
すきなことをやれるように自分の脳を自分で洗脳することが本当に大事です。

また、町を歩いたり、ドライブすることで視覚や聴覚から私たちは
様々なのものを右脳から吸収しているのです。
脳に刺激を与えるのを忘れないように、アーティストデイの設定をしましょう。

皿洗いの最中や、車線変更を巧みにしているときに、思いがけない創作のヒントが浮かんできたりするのはそのためだ。自分にもっとも効果的な方法を見いだし、活用してもらいたい。多くのアーティストは、ドライブをするときにノートやテープレコーダーをわきに置いておくと便利だと語っているし、スティーブン・スピルバーグは、最良のアイディアがフリーウェイをドライブしている際に浮かんできたと述べている。これは偶然ではない。車の流れの中で運転をしているとき、私たちは刻々と移り変わるイメージの流れの中に浸るアーティストになっているのだ。

確かにドライブ中には多くの気付きを得られます。
私の場合は長野高速道や湾岸道路をドライブしているときに
脳がとてもクリアになります。
ドライブや余暇は合理的に考えると無駄な時間なのですが
やりたいことをやるためには必要なことなのかもしれないですね。

創造の井戸を満たすには注意を集中することが欠かせない。私たちは体験を無視するのではなく、体験と出合う必.要がある。多くの人は、意識を遮断するために強迫観念的に本を読む。混みあった電車の中で新聞に没頭し、創造の井戸を満たすのに必要な視覚的なイメージや周囲の音を見失う。

創造の井戸を満たす時間をつくるために、私は通勤経路を決めていません。
いろいろな電車を使ったり、一駅前で降りて町を散歩するようにしています。
季節の移り変わりやビルボードなどから新たな刺激を脳に与えることができるのですが
この行為が大事だということを、この書籍から再認識できました。

野菜の皮をむいたり切ったりするとき、私たちのイマジネーションもいっしょに働いている。アーティスト脳は理性ではなく、リズムを通して刺激される。ニンジンやリンゴの皮をむくという行為が、文字どおりイメージを養う食べ物になるのだ。規則正しい反復的な行為も創造の井戸を満たしてくれる。針仕事は心を鎮めてくれると同時に、芸術的なセンスを刺激する。縫い物をしているときは、物語の構想を練っているのと同じ脳が働いているのだ。「シャワーを浴びている最中に、どうして最高のアイディアが浮かぶのだろう?」とアインシュタインは腹立ちまぎれに言ったという。現在の脳研究は、シャワーを浴びることがアーティスト脳の活動を盛んにすることを明らかにしている。  

シャワーを浴びることですら脳を刺激できるのであれば
毎日の繰り返し行動にも意味を見いだせそうですね。
そのためには、まずは自分で考えることが前提になりそうですが!!

ジュリアがまとめている「10の創造性の原理」を最後にご紹介します。
創造性の原理
①創造性は自然な生命の秩序であり、生命は純粋な創造的エネルギーだ。
②人間を含め、あらゆる生命には創造的な力が宿っている。
③創造性に心を開くとき、私たちは内なる創造主の創造性に心を開く。
④私たち自身が創造である。そして私たちは、
創造することによって、創造の流れを断ち切らぬよう定められている。
⑤創造性とは神からの贈り物である。
創造性を用いるとは神に贈り物をお返しすることだ。
⑥創造的であることを拒むのは、自分勝手であり、私たちの本性にそむく行為だ。
⑦創造性を探求するとき、私たちは人生に秩序をもたらす流れとしての神に心を開く。
⑧創造主への回路を開くと、穏やかだが強力な変化がたくさん起こる。
⑨創造性にいくら心を開いても安全である。
⑩私たちの創造したいという夢や願望は、神聖な源からやってくる。
私たちが夢に向かって進んでいくことは、
自分の崇高な側面に向かっていくことを意味する。

自分の創造性を捨てるのは確かにもったいないですね。
やりたいことを書き出してみることで、確かに人生は変わります。
私にとってはこのブログがモーニングノートの代替になっていますが
書くことで人とつながり、日々いろいろなことが引き寄せられるようになりました。
ブログを書くことも、最初は大きな勇気が必要でしたが
書き続けたことで私の人生は大きく変わりました。
これからも書くことを続けて、クリエイティブなマインドを
伸ばしていきたいと思います。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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