「この数字で世界経済のことが10倍わかる」の書評と助けあいジャパンの「きっかけバス47」 #助けあいジャパン

CSRのスペシャリスト、ブロガーの安藤光展さんから彼の新刊の
この数字で世界経済のことが10倍わかる ~経済のモノサシと社会のモノサシ
献本いただきました。
いろいろな数字を使いながら社会貢献などを切り口に
経済を予測するビジネス書なのですがブロガー安藤光展さんらしく
シンプルで読みやすい書籍を作られました。
日本や自分の未来を簡単な数字を活用して自分ごと化しながら
考えることができる良書だと思います。

その書籍の中の二つの数字が私は気になりました。
 一つが30万、もう一つが600人というです。 

実は、日本の人口は毎年30万人ずつ減少しています。
日本が人口減少社会に突入したことは誰もが知っている情報なのですが
毎年一つの大きな市がなくなるほどの人口減少が現実には起こっているのです。 
下関市や青森市という中核都市の人口に匹敵する数字が毎年減少しているのは驚きです。
そして、超高齢化社会が同時に進行し、日本を「人口課題先進国」にしているのです。
なかなか人口減少や高齢化社会にには妙策はないのですが
日本に活力を取り戻すためには、人口減少が予測される未来を自分ごと化し
自分にできることを考えることがはじめの一歩だと思います。

未来の子供たち、若い世代のために今我々に何ができるのか?をしっかりととらえ
若い世代への支援を考え、アクションを起こすことがポイントだと考えています。
若い方々に50歳以上の資産やノウハウを上手に継承していくことが重要で
我々おじさん世代がそのハブにならなければと微力ながら考えた次第です。

そんな中2011年に起こったのが、あの東日本大震災なのです。
あれから3年近い時間が経過したのですが、復興は未だに進んでいません。

先日、この書籍の著者の安藤さんと助けあいジャパンの理事の野田祐機さんと
話す機会があったのですが、震災の風化がこの一年で相当進み
ボランティアの数が当日の20分の1に減少しているそうです。

しかし、一方で新しい力強い動きも起こっています。
そのヒントになるのが先ほどの600という数字なのです。
この数字で世界経済のことが10倍わかるから引用します。

東日本大震災では多くのものを失いました。しかし、東日本大震災より生まれたものもありますモノサシを変えて、震災後2年半で創出されたものとして「起業」という側面を見こみましょう。内閣府の復興支援型地域社会雇用創造雰業では、新たに600人の起業家が生まれました。現時点では創業したばかりということもあり、大きなビジネスとはなっていませんが、数年後には地域経済の核になるような企業も出てくるでしょう。そして被災地でのNPO法への設立件数も伸びているとされており、これからのビジネスを通じた復興に期待がかかります。経済的に元の水準、そしてそれ以上の経済的な復興となると数年間でできるものではありません。今後数十年に及ぶ被災地における地域経済の担い手として期待しましょう。 

震災から二年以上経ち、新しい芽が引用のように育ち始めています。
ぜひ、このベンチャー魂を私たちも応援していきたいと思います。
しかし、東北の現実は厳しく震災の風化が進行しています。
助けあいジャパンの理事の野田さんから、先日教えていただいたのですが、
避難生活者数(※仮設住宅、民間・公営住宅、避難所、知人宅等の合算)が
今年の10月10日 現在で未だに282,111人いらっしゃいます。

生活支援、雇用の創出、産業の再など複雑で多様なニーズが被災地にはあり
それを支援することが、我々の喫緊の課題なのです。
例えば、先ほどの600人という起業の数字を広めることで
東北で起業したいという若者のハートに火をつけられるかもしれません。
情報発信や拡散によって、新しいプロジェクトが動き出すかもしれません。
ここに情報のアウトプットという新しいボランティアのカタチがあるのです。

また、東北の現実を若い世代に見せることで東北での起業の機運が進んだり
ボランティアが再び活発になるかもしれません。
風化させないこと、時間の比較的ある若者世代を動かすことができれば
東北被災地の復興につながると助けあいジャパンの理事の野田祐機さんは熱く語ります。

そして、彼は東北の被災地に向けて日本全国の若者とすべての日本人を
再び、震災復興に巻き込もうと考えています。
『きっかけバス47』というプロジェクトがそれなのですが、
日本の47都道府県の学生たち2000人が東北三県にバスで行き
東北の今を体験するという活動です。

震災から丸3年が経過している今でも、東北の人たちは
「風化」と「風評」に苦しんでいます。
その流れをとめるためにもう一度強力なムーブメントを巻き起こしたいと
学生たちが考え、『きっかけバス47』というアクションを起こしたのです。

多くの学生たちは、東北での実体験、視察を通して東北の今を感じ
震災の教訓を学び、防災、減災についても考えようとしています。
そして、それを自分のコトバで家族や友人、大切な人
それぞれの故郷・地域の人たちに伝え続け
東北の復興、日本の発展につなげようと動き始めているのです。

しかし、現実は厳しく、学生たちには時間はありますが、お金はありません。
そこで助けあいジャパンは日本全国の個人、法人の寄付で
このプロジェクトを動かそうと考えています。
おじさん世代が若い世代を東北に送り出し、日本を変えようと言うプロジェクトが
もう一つの『きっかけバス47』の側面なのです。

ぜひ、この『きっかけバス47』の認知を高め、参加者を増やしたいと思います。
私もこのプロジェクトのお手伝いをソーシャルメディアを通じて行うことになりました、
そして、今こそ私たちのようなおじさん世代が活躍するタイミングなのです。
ソーシャルおじさんズもこの動きを寄付と情報拡散を通じて
強力にアシストしていきたいと思います。

来年の3月11日までに『きっかけバス47』が出発できるよう
私たちができることを一つ一つ行っていきたいと思います。
企業の方や個人の方で賛同いただける方がいらっしゃいましたら
ぜひ、情報発信のお手伝いをお願いします。
ブログやソーシャルメディアで情報をシェアすることも
私たちはボランティアだと考えています

この『きっかけバス47』を成功させるためには、一人でも多くの方に
知っていただくことが第一歩だと私たちは考えているのです。

きっかけバスのブログはこちら
です。
チラシやポスターの配布先を探しているそうです!!

アプリそうけん(スマホのアプリ紹介)はこちらから
キーマンズネットのFB記事連載です。(4月22日更新)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

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