「話のおもしろい人」の法則(野呂エイシロウ著)の書評 

野呂エイシロウさんはTwitterの朝の挨拶仲間なのですが
さすが、放送作家で長年飯をたべているだけあって
いつもユーモアあふれるツイートで、仲間を喜ばせてくれます。 

その野呂さんの新刊のタイトルがしゃれています。
「話のおもしろい人」の法則! 
この本を野呂さんのFacebooで見つけた瞬間に、おもしろいに違いないと
すぐにアマゾンでこの本をオーダーしました。
実際、今日読み始めたら、一気読みしてしまい、このブログを書き始めていました。

ブログやソーシャルメディアでいつも野呂さんは
おもしろい話を書いてくれているのですが
彼の話がおもしろい理由が、この本を読んでよくわかりました。
野呂さんは本当に会話をおもしろくするために、様々な仕掛を準備しているのです。
ガリガリ君からくまもんまで、話題になるなら何でも使い倒す野呂さんの行動力!
同じおじさんとしても負けていられないと思った次第です。
 
人は、「自分に合せてくれる人」を好きになるという野呂さんの指摘は御尤もで
もし、あなたに仲良くなりたい人がいたら、野呂さんのアドバイス通り
相手を慎重に、細かく観察し、すべて相手に合わせることなのです

同じ漫画のワンピースでも、仲間が面白いと言ったら面白いと話を合わせ
上司がつまらないと言ったら、つまらないと話を合わせることを薦めていますが
このカメレオン的生き方で相手に話を合わせることができれば
同調行動のルールで、自然に人から好かれるようになります。

また、明石家さんまさんの一般論で話題を上手に広げ
相手の3分の1だけ話すのがよいという考えにも共感しました。
分自身がおもしろい話をする以上に、相手からおもしろい話を引き出すことで
おもしろいと思われているというのは、確かにそうで
相手に合わせるということを考えれば当たり前の会話術ですね。
自分を全面に出さずに、相手の話を引き出す姿勢は真似をしたいものです。

本書は「話のおもしろい人」の法則というタイトルですが
実はこれは優良なビジネス書としても読めるのです。
野呂さんのコミュニケーションのテクニックは心理学の教科書以上で
営業マンにとってはこの本は実践的で、会話や社交の勉強に間違いなくなります。
以下、野呂さんの文章から私が共感した部分を引用します。

相手が何か言っているのなら、まず聞き、意図を理解し、受け止めるプロセスが必要です。何事もいきなり問答無用で断ってはいけないのです。

会社でも、学校でも、合コンでも。まずは雰囲気を読み、「ですよね!」「なるほど!」 を使って進行のリズムに乗る練習をしてみましょう。

立場の異なる人には、どんな利害が存在しているのか。どこがツボなのか、相手の興味の対象が何かを考えて話を進めていきます。最も大切なことは、自分に協力するとどんなメリットがあるのかを探し出すこと。これさえ見つかれば、共犯関係を結びやすくなります。この作業抜きにただ淡々と説明しても、それは上意下達、一方的な命令となんら違いはありません。

会話が続かないと悩んでいるのなら、相手が反応しそうな流行アイテムをあらかじめ用意しておきましょう。すると、勝手に盛り上がって、相手にとってあなたは「おもしろい人」 になります。

野呂さんは会議や場の空気を読んだり
重要人物の変化を見逃さないことをポイントに置いていますが
ビジネスの成功のためには、このテクニックはぜひ盗みたいですね。

PRの仕事をしているだけあって、野呂さんは相手を喜ばせるために
キャラクターやあたらしいものをネタにして
絶えず、会話を盛り上げる仕掛けを作り出しています。

「流行に乗るなんてみっともない」なんてヤボなことは言わずに
今流行しているモノを使い倒す「タイミング イズ マネー」という言葉は
今後、私も使わせてもらおうと思いました。
実際、新しいことの中に面白いことは隠れていますし
新しいことを知らない人、変化しない人には、私も仕事を頼みたくないので
もしかしたら、この「タイミング イズ マネー」という考え方で
行動力やアタマの柔らかさなど人の評価ができるのかもしれません。

テレビやネットなどの情報よりあなたが見聞きした話が一番!というメッセージも
ネット時代を生きる今の私たちには足りない考え方もしれません。
現場力を鍛えれば、オリジナリティに満ちた自分の体験談が語れます。
ぜひ、外に出て、自分のアタマに浮かぶ疑問や違和感見つける
トレーニングをして、話のネタを作りづけましょう!

相手の情報をFacebookでリサーチするという話が出てきますが
これはもう絶対にビジネスでもプライベートでもやるべきです。
相手の話に合わせるためには、学校、趣味趣向、今日の行動までもがチェックできる
ソーシャルメディアを使わない手はありません。
ソーシャリアルで相手を調べて、音楽や書籍など相手の趣味を体験しておく!という
野呂さんの行動力は本当に素晴らしいです。
相手の好きなコトをネタにすれば、会話は必然的におもしろくなるのです。

野呂さんは惜しげもなく、話のおもしろい人の法則を48個も
本書で披露してくれています。
「会話が続く人は、ググる。続かない人はグチる。」
会話が続く人は、自分の話をする。続かない人は会社の話をする。
会話が続く人は、街からネタを集める。
続かない人はインターネットからネタを集める」などタイトルの付け方も秀逸で
これだけ勉強させてもらって(笑わせてもらって)、1300円は絶対にお買い得です。

また、アポの1時間を15分単位で4分割にしてしまうテクニックや
提案や価格は必ずセットにするなどプレゼンの勝ち方まで紹介されていますが
このブログで紹介してしまうのはヤボなので
ぜひこの「話のおもしろい人」の法則を読んでみてください。
この本に書かれている48の法則を実践すれば、間違いなくビジネスで成功できますし
パーソナルブランディングも際立つと思います!!
私もどんどん野呂さんの法則を真似したいと思います。

新刊ソーシャルメディアを武器にするための10カ条は、3月25日に発売予定です。
応援よろしくお願いします。

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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