悪魔のサイクル(大前研一著)から大企業とベンチャーのコラボを考えてみる。

悪魔のサイクル(大前研一著)の冒頭に
アイデアの力、突破力の重要性が書かれています。
正しい正解など最早ない世界で生きていくためには
自分の頭で考え、正しい答えを自分で探せるような人を作り出さなければなりません。

世界はすべて遭遇したことのない問題ばかりで出来ています。従って文科省が全国一律の学習指導要領を打ち出し、それらを基準として学習し、そのシステムの中でうまくやったという人は、将来世界に出たときに「正しい答えがどこにも載ってない!」ということになり行き詰まるわけです。正しい答えなどどこにもありませんからね。私は、これからの世の中は、そういうものを打破する、突破する、そういう生き方っていうのを志向してもらいたいと切に願っています。(悪魔のサイクル)

サッカーやテニスなどスポーツの世界では世界にチャレンジし
成功をおさめている人が多く出始めています。
その多くは、閉塞神のある日本から外に出て
クリエイティブマインドを発揮できる組織にジョインしています。

ノーベル賞の受賞者の多くも日本の研究機関ではなく
海外の大学や企業で研究しています。
国籍が日本というだけで、アメリカがノーベル賞を取らせているように私には見えます。

メディアは日本人が受賞したと大騒ぎしますが
クリエイティブな発想が日本の企業や研究機関から生まれてこないことを
逆に、報道すべきなのではないだろかと思っていました。
クリエイティビティに関しては、もっともっと議論するべきですよね!

日本企業の大企業の問題点は型にはめて、創造力にブレーキを踏むことだと
40年前に大前氏は悪魔のサイクルで書いています。
以前よりも日本の組織も自由になっているのでしょうが
若い世代が有名企業をやめて、ベンチャーを立ち上げるのを見ると
大企業の中ではできない理由があるように思えます。

リーダーや経営者が自由度を部下に与えるような組織
前例を無視し、人のモチベーションを高める組織を作れば
大企業からも面白いプロジェクトが生まれやすくなるかもしれません。

あるいはベンチャーと大企業のアライアンスなどで
組織を変えていくという手もあります。
KDDIがスマホのアプリ開発会社などに投資を続けたり
人材交流を行って成功しているなど日本企業の中でも面白い動きが出始めています。

KDDI Open Innovation Fundは資金面だけでなく
お互いの強みを活かした協業など面白い動きが出始めています。
OrigamiのプラットフォームではではKDDIと
デパートとの三越、伊勢丹とのコラボがスタートしています。
これらの新しいイノベーションの動きを見ているとワクワクします。
大企業の経営者がそれらをモデリングすれば、もっと日本は面白くなるかもしれません。

今日も読んでいただき、ありがとうございます!
  
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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