何事かをなしとげるのは強みによってである。1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則の書評

ピーター・ドラッカーの著作をこの20年来何度も読み返しています。
多くの名言、未来予測のメッソドを彼から学んできたつもりなのですが
読むたびに、新たな発見があります。
彼の言葉は決して古くならず、現代の古典とも言えます。
50歳を過ぎた今になって、ようやくドラッカーの凄みが判り始めました。

今回1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則をKindleで買ったのですが
ドラッカーのメッセージを短時間で学べるこの西村克己氏の本は
読みやすく、シンプル、わかりやすいがコンセプトになっていて、隙間時間で学べます。
ドラッカーについて、短時間で振り返るのにちょうど良く
どこからでも読めるので、今後も私のKindleの中で活躍しそうです。

また、ドラッカーの一つ一つのメッセージを活用して
自分に対する良い質問ができるという構成もよく
ビジネスに悩んだ時にも役立ちそうです。
1分間で1テーマを学習できるのが本当に便利です。

その中で強みに関するチャプター「何事かをなしとげるのは強みによってである」が
良かったので、今日は簡単にご紹介します。
以下、本書1分間ドラッカーから引用します。

あるコンサルタントがこういっていた。経営者に「あなたの会社の長所を10あげて下さい」と聞くと、10どころか1~2しか出てこない。なのに「短所を10あげて下さい」と聞くと、問題点が20でも30でも出てくる。これは問題意識、危機意識が高いのではなく、志が低いからだ。自分の強みではなく弱みにばかり目がいくようでは、会社も人も伸びない、と。 

まずは、自分の強みを見つけなければ、個人も会社は成長するわけがありません。
弱みを嘆く前に強みを見出し、そこを強化すべきですし、志も高く持ちたいものです。 
ドラッカーの意見は更に厳しく、強みと弱みをしっかりと理解できているかを
フィードバック分析で試すべきだど言います。

強みがわかっているつもりの人もたいてい間違っているし、弱みについても間違っていることが多いと指摘している。では、強みを知るにはどうすればいいのか。ドラッカーがすすめているのが、フィードバック分析だ。 たとえば何かをすると決めた時、期待する成果を書きとめておく。そして何か月後かに期待と結果を比較する。すると、●自分は何がうまくできるのか?●自分の強みは何か?●自分にはどんな能力が欠けているのか?●自分は何を学ばなければならないか?などが見えてくる。こうして自分の強みを知ったら、それを強化する。 

確かに、期待と結果を比較して強みを見つけるのは良い手法です。
また、自分の強みは何かをたえず自問することで
自分に行動を促し、更に強みを強化できます。
これに他者からのフィードバックを加えれば、本当の自分の強みが見つかります。

努力しても並みにしかならないことに時間を使ってはならない。無能を並みにするには、一流を超一流にするよりはるかに多くのエネルギーを必要とするが、それによって得るものはとても少ないからだ。(ピーター・ドラッカー

弱みによって何かをなすことはできません。
弱みを考えるのではなく、強みを知り、伸ばすことが意識しましょう!
また、仕事の得意不得意を知ることも大切であす。
リーダーなのか、企画向きなのか、サポートが適しているかなどを理解し
得意な仕事のやり方を向上させるべきだとドラッカーは言います。
自分の強みを知り、それを徹底的に伸ばすために
限りある資源である時間を使いましょう! 

今日も読んでいただき、ありがとうございます!
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Photo Credit

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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