クレイジーな読書バカになろう!バカになるほど、本を読め!(神田 昌典著)の書評

バカになるほど、本を読め!神田 昌典を読了しました。
本書ではこのブログでいつも書いている行動する読書に近い意見が
展開されているため、とても共感できました。
いつもながら、神田さんの世のためになろうという主張は
明確でワクワクしながら、読めました。
アウトプット型の読書を続けることで、多様な人に出会えます。
そこから、既成概念にとらわれない
多くの新しいプロジェクトが生み出されると神田さんは言います。
実際、私もこの読書スタイルのおかげで、多くのコミュニティを立ち上げたり
出版までできるようになったので、本書の考え方に全面的に賛同します。
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私の言う「バカ」とは、周囲の人からは「あいつって本当にバカなんじゃないか」と思われるような、既成概念にとらわれない発想ができる人。また、誰もやったことがなく、保守的な人からは「失敗するに違いない」と言われるようなことでも、果敢に行動に移せる人。頭でっかちになって行動できない常識人とは一線を画す、マッドでクレイジーな奴だけど、何かを成し遂げる「バカ」だ。(神田 昌典

本書の冒頭ではバカを定義していますが
バカとは世のために行動できるクレージーな人々のことなのです。
本を読んで、仲間とつながり、世の中を良くするバカになろうという
神田さんのメッセージは強力です。

神田氏は、今の時代は単純に本を読むだけではダメで
「知識創造型の読書」「行動型の読書」を目指すべきだと主張しています。

では、どうすれば、「知識創造型の読書」や「行動型の読書」が
できるようになるのでしょうか?

答えはシンプルで、本を読むときに以下の3つのステップを実践するだけです。
1.目的志向型の読書をする
2.大勢の人と共に読む
3.即、行動に結びつける

あたりまえですが、本を読むときには目的を明確にすべきです。
極端な話、すべてのページを読まなくても
自分を変える一言を、その一冊から見つけさせすればよいのです。
逆に、全ページを隅から隅まで読んだとしても
行動につがならない読書は意味がないのです。
暇つぶしの読書ではなく、自分を成長させる読書を心がけるべきなのです。

読んだ本の内容を自分ゴト化して良いと思ったら
即、行動に結びつけていきましょう。
この行動が、あなたを宝に変えて、輝かせます。
それによって、あなたの周りに人が引き寄せられてきます。
多くの人は本を読んだら読み放しなのですから
ここで行動することが、自分を他者とは異なる存在にしてくれます。

アクションを起こせば起こすだけ、自分を変えられるのです。
他の人が生み出せていない自分独自の価値や知識を
読書から生み出せるようになるのです。

イン・フォメーションからエクス・フォメーションへの転換が大切だと神田さんは力説します。
情報をうちにためるだけでなく、これからはアウトプットしていくべきなのです。
自分のバリュー、目標を明確にし、
それを発信することで、人とのつながりが作れるのです。
ブログやSNSからの発信も素晴らしいですが
読書会はそれ以上に価値があると神田さんは以下のように書いています。

一方のエクス・フォメーションとは、自分の内にある認識を外へ形創っていくこと。情報をアウトプットして、自分が求めている世の中を創っていく行為だ。知識創造をするためには、エクス・フォメーションが欠かせない。本から得たことを外に発信するには、自分自身が思考を整理しなくてはならないからだ。また、発信すれば、意見や感想などのフィードバックが得られ、自分の思考を深めることができる。その過程を踏むことが知識創造につながるのだ。人に語るということは、まさにそのエクス・フォメーションに他ならない。一人でエクス・フォメーションをする方法としては、プログやSNS、メールマガジンなどが挙げられる。これらを使って世界に発信していき、世の中に意見を問うことも、知識創造につながるけれども、実際には、読んだ相手から自分の知識創造につながるようなフィードバックが得られることはあまりない。しかし、読書会なら、自分が見解を述べたことに対して、他の人から自分が考えてもいなかった意見や感想を聞くことができ、思考をさらに深めることができる。そして、プログなどとは違って、目の前に相手がいるので、「あとで読もう」「あとで答えよう」などと保留することができず、すぐに直接相手と対話をすることになるため、エクス・フォメーションが活性化される。このように、本を紐帯とした良質なコミュニケーションを積み重ねることで、自分独自の視点が醸成され、イノベーティブなアイデアや知識を生み出せるようになるわけだ。

アウトプットから、他者のフィードバックがもらえます。
特に、大勢の人が参加する読書会に出れば、他者の価値観を学べます。
一人で読む読書とは違う新たな本の世界に出会えるのです。

そして、知識創造型の読書は世の中を変える力を持つという神田さんの意見には感動しました。

「知識創造型の読書」によって知恵を得た人は、その知恵を社会の変革に用いる責任を負うべきだと、私は考えている。今、世界では、社会を変えるための小さな行動を起こしている人が無数にいる。あなたが、その新たな一人となり、将来大きなムーブメントを起こす人材に育ってくれれば、世の中を変える「バカ」へと成長を遂げてくれれば……こんなに嬉しいことはない。書を持って、町に出る。そして、仲間と一緒に世の中を変える。一冊の本が、あなたを「マッド」に、そして「クレイジー」にしてくれる。そんな力を書籍は持っている。そのことが本書で伝えたかった私の一番のメッセージだ。

行動する読書で、私たちは世の中を変えるクレージーな存在になれるのです。
本書を通じて、社会を変える読書をしたいと思いました。
また、理由があって、休眠中の読書会を復活したくなりました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
  

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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