自分への思いやりはなぜ価値があるのか?

自尊心と思いやりの違いがわかりますか?
Wikiによると自尊心は以下のように定義されています。

心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である。一般には自惚れなどとも同一視されるが、ここでは社会心理学における自己の概念に関連して高揚もしくは維持されようとする態度、あるいは精神医学(QOL)上の『ありのままの自己を尊重し受け入れる』態度とする。

自尊心とは、ありのままの自分を受け入れることなのです。
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一方の思いやりは
「他人のために気遣ったり同情したりする気持ち。」と書かれています。
その自尊心と思いやりについて、アート マークマンが面白い整理をしています。
彼は、自分への思いやりがとても価値があることだと教えてくれています。
以下書籍スマート・チェンジから引用します。

自分を思いやること、自分に対して温かく理解ある態度で接することを学ばなければならない。期待は高くてもいいが、失敗しても自分を罰してはいけない。こうした考え方は自尊心という考えに似ているように思えるかもしれない。自尊心とは自分について肯定的に考えられることをいう。自分は価値のある人間だと考え、世界に貢献できると信じることは大切だ。自尊心は自信を持って公の場に出て公平に扱われるようにするのに役立つ。一方、自分への思いやりは失敗への反応に主眼を置いている点で自尊心の上を行く。自分への思いやりは、失敗が自分自身の何を物語っていると自分が考えているかに関係がある。(アート・マークマン)

チャレンジすれば、失敗が続きます。
その際に自分を罰してはいけないのです。
自分を受け入れ、自信を持つことはとても大事です。
自尊心を持って、世界に貢献するという意気込みを持ち
行動のモチベーションにするのです。

そして、失敗をしても落ち込まないためには
自尊心以上に自分への思いやりが大事だとアート・マークマンは言います。
失敗の原因を分析して、自分を変えるためには
自分への思いやりの心を持たないといけないのです。

自分への思いやりは失敗の原因について成長的マインドセットの立場を取る。自分を思いやる度合いの高い人は、失敗というのは自分が取った行動と、その結果生じた状況と、それ以外の不可抗力の組み合わせだと考える。それでも、いつか自分自身の行動を変えて、再び失敗する可能性を減らすことができると認識している点が重要だ。一方、自分への思いやりがない人は失敗について固定的マインドセットで考える。失敗するのは自分自身に根本的な原因があ自分のると思い込む。失敗は自分の限界を示しているというわけだ。失敗は克服できないと思い込めば、失敗するとあきらめてしまう。自分への思いやりがなければ、自分では変えられないことがあると認めるようになる。

失敗は自分の力だけでは
どうしようもない不可抗力も関係していると思えれば
自分を責めることもなくなります。
この考え方の下、自分の行動を変えられれば
失敗する可能性を減らせるのです。
逆に、自分への思いやりの心を持たなければ
失敗のたびに自分を傷つけることになります。
これはとても精神的に辛いことです。

アクションを起こしたとしても、人は必ず成功できるわけではありません。
タイミングや資金力、チームワークなど失敗の原因を整理し
次のアクションにつなげればよいのです。
その真理を理解できれば、行動する勇気を失うことはありません。
失敗を克服するためには、自分への思いやりが欠かせないのです。
自分を責め続けないこと!
これを習慣化できれば、やがては、成功を引き寄せられるはずです。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。
  

photo credit: – Take a look into my eyes via photopin (license)

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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