体の疲れが心の疲れを誘引する! こころのパワーの取り戻し方(奥田弘美著)の書評

ゴールデンウィークの私の目標の一つが、体に溜まった疲れを取ることです。
断捨離や運動、睡眠をとることで、体を癒しています。
昨晩からkindleでこころのパワーの取り戻し方(奥田弘美著)を読み始めました。
体の疲れが心に影響を与えることをなんとなくは知っていたのですが
本書を読むことで、「疲れ」が憂うつの原因になることを学べました。 スクリーンショット 2015-05-04 8.19.42
著者の奥田弘美氏は憂うつ気分を、
「疲れの憂うつ」
「焦りの憂うつ」
「不安の憂うつ」
「抑圧の憂うつ」
「人間関係の憂うつ」
の5種類に分けて
種類別に気分を晴らすメッソッドを解説しています。
チェックリストでテストしたら、私は「疲れの憂うつ」型でした。
今年の3月、4月は私はとても忙しく、睡眠不足が続いていました。
不規則な生活のためか、気分も落ち込みがちで
なんとなくイライラしている状態が続いていたのです。
体も心も相当参っていたので、この連休前半はそれを取り戻すすために
体調管理に気をつけていますが、グッドタイミングで本書を読めました。
体の疲れによって、心も疲れてくるという奥田氏の以下の言葉がとても刺さりました。

体に疲れがたまってくると、心にも疲れがたまってきます。なぜなら、心とは、脳が作り出す思考パターンであるからです。ちょっと意外かもしれませんが、心は、ほとんど脳が作り出しているのです。脳は、体の一部ですから、体が疲れてくると、当然、脳も疲れます。

心とは脳が作り出す思考パターンなのです。
私たちは体と脳を同時にリラックスさせないといけないのです。

心は胸の中にある、となんとなく思っていた人もいらっしゃるでしょうが、胸には心臓や肺などがあるだけです。人間の気持ち、感情、意思、思考といった心を作り出しているのは、脳なのです。私達が視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感を通じて感じた刺激は、体中の神経を通じて脳に伝わります。すると脳が、その情報を分析して、快・不快、楽しい・苦しい、嬉しい・悲しいと判断し、感情や気持ちを作り出していくのです。その脳の感じたことに従って、信号が心臓や体のすみずみに送られ、二次的に胸がドキドキしたり、手先が震えたり、冷や汗が出たりするのです。

私たちの感情を作り出すのは脳なのですが
その大事な脳が疲れてしまったら、確かに大変なことになりますね。
脳を良い状態に保つためにも、疲れをすぐにとらないといけません。

こころのパワーの取り戻し方 [ 奥田弘美 ]
価格:1296円(税込、送料無料) 

繰り返しますが、脳は、体の一部分です。だから、体に疲れがたまっているということは、当然、脳にも疲れがたまっているということなのです。体が疲れると筋力や持久力が落ちて元気がなくなってきます。同じように脳も疲れてくると、やる気や楽しさ、思考力、集中力といった活発でポジティブな感情を作り出す元気がなくなってきます。そしてその代わりに、憂うつな気分が生まれてくるのです。だからこそ「疲れの憂うつ」にチェックが多くついた人は、まず体の疲れを癒しましょう。このタイプの憂うつを感じている人は、体も相当疲れています。まずはあなたの体を癒して、脳を元気にしてみましょう。きっと、今、感じている心の疲れが、変化してくるはずです。

体の疲労が癒されば、心の憂うつもちゃんと改善していきます。
感情を元気にするために、しっかりと脳の疲れを減らすことを意識しましょう。
忙しすぎると脳も事態を掴めなくなりますから
少しでも疲れを感じたら、すぐに休むことを考えましょう。
本書によると私の処方箋は以下だそうです。
■アミノ酸の補給(タンパク質と海藻などのミネラル摂取)
■カフェインを減らす。
■脳のメンテナンスと良い睡眠。
■余分な変化を慎む。
■軽い運動を心がける。

余分な変化を慎むというのが、変化好きの私には難しそうです。
しかし、変化は時に疲れを誘引するというのです。
疲れを感じたら、休むことを意識して、エネルギーの充電を図りたいと思います。

「疲れの憂うつ」をすでに感じている人は、まずエネルギーの充電が先決です。仕事面では、慣れない作業にチャレンジする、新規のプロジェクトに参加する、今までやっていなかった後輩の育成を引き受ける、といった新しい仕事は、できるだけお断りするか、先送りさせてもらいましょう。またプライベートでも、新しい習い事やサークル活動に参加する、遠方まで旅行する、ダイエット、禁煙をスタートさせるなどの、プラスアルファの活動は、慎むことが大切です。どんなに楽しそう、気分転換になりそう、と思っても、普段の日常生活リズムに変化を及ぼす活動は、「疲れの憂うつ」を感じている人には危険です。そのときは、なけなしのエネルギーを搾り出して楽しめたとしても、あとで心や体に疲れがドッとぶり返してきて、本格的な充電切れになってしまつ可能性が大。

脳が疲れているときに無理をするのは厳禁ですね。
ポジティブ思考をたまにはやめて、休むことの重要性を本書から理解しました。
心と体の健康を目指して、自分の人生をコントロールしたいと思います。
無理しないで、今日もマイペースで楽しい一日を過ごします。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
  
photo credit: Bancarelle a Rodi, Grecia via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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