幸福になるための3つの要素 エレーヌ・フォックスの脳科学は人格を変えられるか?の書評

人がほんとうの意味で幸福になれるのは次に述べる三つの要素があわさったときだけだということだ。ひとつ目は、ポジティブな感情や笑いを数多く経験すること。ふたつ目は、生きるのに積極的にとりくむこと。そして三つ目は、今日明日ではなくもっと長期的な視野で人生に意義を見出すことだ。ふたつ目の、仕事であれ趣味であれ、自分がしていることに積極的にかかわることは、三つの中でもとりわけ重要だ。(エレーヌ・フォックス)

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脳科学は人格を変えられるか?
エレーヌ・フォックス著)に
幸せになるための3つの要素が紹介されていました。
このブログでいつも書いている笑顔が、ここでも重要視されています。
笑顔でいられる経験を、数多くすることが、幸せの基本なのです。

幸福に関する複数の調査からは一貫して、より良い仕事やより良い家、より良い車などのいわゆる〈ものごと〉が、高い幸福感の継続にはつながらないという意外な結果がもたらされてている。売る側が何をどう言おうと、新しいぴかぴかの腕時計や新しい携帯電話は、長期的には人の幸福度をすこしも高めてはくれないのだ。基本レベルの豊かさ(住む家があり、十分食べ物があること)がひとたび得られれば、それ以上にどれだけカネがあっても人が感じる幸福度にほとんど差は生じない。これは複数の調査からあきらかにされた事実だ。それよりも人を幸福にするのは、自分にとって大きな意味のある何かに積極的にとりくむことだ。これこそが楽観主義者の本物の証明だ。楽観主義者とは、大きな目的に向かって没頭したり、意義ある目標に到達するために努力を重ねたりできる人々なのだ。

幸せになるためには、モノにこだわるより
自分の人生に積極的に取り組むことのほうがはるかに効果があります。
大きな意味のあることに没入する=フローな状態を経験することが
幸せな楽観主義者の共通項だと言います。
クレモンと大学大学院のミハーイ・チクセントミハイ
フローな経験を豊富にしている人の成功確率が高いと言っています。
チャレンジするテーマが自分の技量より少し上のレベルぐらいが
フローを生みだしやすいのです。
難しすぎるとストレスに苦しみ、簡単だとすぐに飽きてしまいますから
いつでも少し難しいことにチャレンジするのが良さそうです。
まったくフローを経験したことがない人が12%存在する一方で
毎日のようにフローを経験している人も10%存在します。
実は、この10%になることが、私の目標なのです。

チャレンジすることで、人生を最大限に生き
それらを楽しむことを絶えず心がけることで、私たちは幸せになれるのです。
そのために、未来を楽しむという長期的な視野で
積極的にチャレンジしましょう!

また、バーバラ・フレドリクソンによると
幸せになるためには、ポジティブ3ネガティブ1という黄金比があります。
日々の生活の中にポジティブな感情を
より多く見出すことができれば、私たちは幸せになれるのです。

幸福になる方法のエキスパートである心理学者のバーバラ・フレドリクソンは、日々の生活にポジティブな感情をより多く見いだすことを提唱している。彼女が発見したのが、ポジティブ3 ネガティブ1という黄金の比率だ。この数字が示すのは、豊かな人生を送りたければ、ネガティブな気持ちを ひとつ感じることにポジティブな気持ちを3つ感じるべきだということだ。ポジティブな感情の体験とは、たとえば驚嘆や思いやり、満足、感謝、希望、喜び、性的欲望などであり、ネガティブな感情とは怒りや軽蔑、嫌悪、困惑、不安、悲しみ、恥などだ。フレドリクソンは言う。

ネガティブな感情を排除してはいけないという考え方は面白いですね。
逆境を乗り越えること、自分の感情をコントロールすることも
幸せになるためには、必要な体験なのです。

もし人生に成功したいと心から願うなら、ネガティブな感情をぜんぶ排除しようとしてはいけない。それよりも大事なのは、「ネガティブひとつにつき、ポジティブを3つ」という比率を守るように努力することだ。フレドリクソンの見解では、たいていの人はネガティブな感情ひとつにつきポジティブな感情をふたつは体験している。この比率でもまるきりだめなわけではないが、なかなか効果は出ない。ポジティブな感情を2から3に引き上げられれば、人は真に豊かな人生へと歩み出すことができる。

ネガティブ1つにポジティブ3という比率を覚えて
感謝の気持ちを持って、世の中を見渡せば
自分の周りにあるポジティブなモノを見つけられるようになります。
また、好奇心を持ってインプットを続けましょう。
読書や旅行などの体験が、脳を活性化させ、自分をより良くしてくれるのです。

ポジティブな思考をしても脳の回路が変化せず、つらい出来事の助けにならないときもあるだろう。「雨の降らない人生はない」というのは真実だ。失望や悲しみから完全に逃れられる人など、どこにもいない。だからこそ、さまざまな感情を経験する能力を養い、さらに、必要に応じてそれらを抑制できるような能力を養うことは、バランスのとれた人生を送る鍵のひとつなのだ。わたしたち人間には、良きものにすぐ反応するサニーブレインが必要であると同時に、それと仲良く共存できる健全なレイニーブレインも必要なのだ。

雨の降らない人生はありません。
その逆境を乗り越えるために、ポジティブに考え、行動すれば
やがては、自分の感情をコントロールできるようになります。
その繰り返しによって、ポジティブ3ネガティブ1の黄金比を
私たちは手に入れられるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!
   

photo credit: One in a million via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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