拒絶された時になぜ?と質問してみよう。拒絶される恐怖を克服するための100日計画(ジア・ジアン)の書評

生ある限りすべてが試練というこの言葉は、拒絶についても当てはまる。誰もが人生で数えきれないほど拒絶に遭う。けれども、そのせいで人生が脅かされたり、運命が変わってしまったりすることはほとんどない。拒絶の一つひとつが僕らに成長の機会を与え、自分に挑戦する機会を与え、そして可能性を妨げる恐怖心や不安感の克服へと導いてくれる。どんな拒絶にもプラスの面が隠れているというのが、拒絶の旅で僕が得た教訓なのだ。(ジア・ジアン)

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拒絶される恐怖を克服するための100日計画(ジア・ジアン著)を読むと
拒絶されることが、怖くなくなります。
本書はジア・ジアンが、ノーと言われる実験を100回繰り返した記録なのですが
著者が拒絶され、成長していく過程を楽しめるだけでなく
拒絶されることが、実はチャンスの入り口になっていることを実感できるのです。

たとえ、拒絶されても自分が拒絶されたと思わないこと
拒絶されたのは、その「オファー」だと考えることで、私たちは傷つかずにすみます。
このマインドセットを覚えるだけでも、本書を読む価値があります。

また、何を(お願いごと)と、ターゲット(誰に)を明らかにすれば
たいがいのオファーは実現するのです。
オファーが理解されれば、相手は次善の策を考えてくれたり
だれか他の人を紹介してくれるなどして、あなたの願いを叶えようとしてくれます。
その際、チャレンジを数回で、諦めないことが肝心なのです。

また、パーフェクトを狙わなければ、代案を提示してもらえることも多く
何もお願いしないよりは、はるかに良い結果を得られます。
こう考えれば、拒絶を怖がってはいられません。
人に対してお願いをすることを躊躇しなければ、未来を変えられるのです。

本書で実践された知らない人の庭にバラを植えたいというリクエストや
コストコでマイクのアナウンスを経験したいと言う事例を読めば
世の中が可能性に満ち溢れていることが、よくわかります。
この「100日間リジェクション・セラピー」の中でも
特に有名なクリスピークリームドーナッツの事例は感動的ですらあります。
このYouTubeで彼と店員のジャッキーは一気に有名になります。
この動画は500万回以上の視聴を記録していますが
確かにこれを見ることで感動できますし、行動が怖くなくなります。

もし、あなたが拒絶されたなら、相手に「なぜ?」と質問してみましょう。
この「なぜ?」が、拒絶を受容へと逆転してくれるかもしれません。
相手があなたのお願いを受け入れない理由を明らかにしてみましょう。
相手がそのお願い事に興味がないだけかもしれませんし
今は相手に時間がないだけかもしれません。
理由を確認することで、次のチャンスが広がっていくのです。

相手を協力者だと思うことで、自分のスタンスを変えられます。
自分を拒絶した相手と口論するのは、最悪の選択肢ですし、効果はほぼゼロなのです。
口論は例外なく、協力者になり得るもの者を敵に変えてしまうという著者の発言を読むと
コミュニケーションスキルを上げることで、多くの問題を解決できることがわかります。

世の中から『人から拒否されることへの不安』がなくなれば 
たくさんの人生が開花するはずです。 
相手に拒絶されても、それを気にせずに
拒絶=あなたへのフィードバックだと思うことで
どんどん行動できるようになります。
拒絶されることを怖がっているアイディアが世の中にはたくさんあります。
本書の100の拒絶を読めば、行動する勇気をもらえ
それらのアイデアが実現する可能性も高まるはずです。

「1OO日拒絶計画」を振り返って、もし僕が頼まなかったら、すべてを体験できなかったと、あらためて思った。チャレンジしたおかげで、想像したこともなかった信じがたい思い出がたくさんできた。すべての経験は、僕が求めたからこそ得られた。僕がリクエストしたから、はじめて存在したのだ。

チャレンジしなければ、可能性はゼロのままですが
拒絶を怖がらずにチャレンジすれば、多くの体験ができるのです。
求めることで、どんどん新しいドアが開かれるのです。

一歩踏み出せば、驚くべき結果が待っていると知ったのだ。新たな可能性への期待と興循のほうが、どんな恐怖をも上回りはじめた。ある意味、僕はもはや人々を恐れていないこれまでの僕の人生ではけっしてなかったマインドセットだ。

一歩踏み出すことで、世の中は変えられるという100のストーリーは
私の恐怖心をなくし、チャレンジによって人生がよくなると教えてくれたのです。

本書は、奥さんとの感動的なチャレンジで終わります。
ネタばらしはしたくないので、ここには書きませんが
ぜひ、この心あたたまるラストを、本書で確かめてください。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: Tandem Tania Just Retsing via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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