「社会のゴミ」と言われたボクだからわかる『人生を変えるコツ』(小川泰史著)の書評

人が変わる、というのは 「キセキを起こす」ことです。誰もが変わりたい、そう願っても多くの人は自分自身では変化を起こせずに、今までと変わらない毎日を過ごしてしまいます。しかし、必ず変わることはできるのです。(小川泰史)

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「社会のゴミ」と言われたボクだからわかる『人生を変えるコツ』

(小川泰史著)が猛烈に面白い。
著者の小川氏は、以前勤めていた会社を辞める際に
先輩社員から「キミ、社会のゴミだよね」と言われるほどのダメサラリーマンでした。
自動車のセールスマン時代の成績はビリ、社長にビールをぶっ掛けて左遷されたり
自殺未遂を起こしたり、離婚を経験するなど、あまりにも壮絶な過去を持っていたのです。
現在、出版コンサルタントとして大活躍している小川氏には
先日、ある方の紹介でお会いしたのですが
自信あふれる青年実業家という印象だったので、本書とのギャップに驚きました。

本書は思考を変えれば、誰もがどん底からでも這い上がれるという自己啓発書ですが
実際、自分で大きな変化を起こしてきた小川氏の話は、説得力があります。
「人は変わろうと思えば変われる」ことを小川氏は、本書で教えてくれます

感謝はな、自分よりも大きな力を持った人間が、自分に力を貸してくれるための最大の武器なんだ。人間の大きいやつほど、無償で人に与える余裕を持っている。彼らは感謝できる人間が好きなんだ。無形の価値を知っている人間が好きなんだ。

本書の「落ち武者」と呼ばれる人物の言葉が、私の心に刺さりました。
生き方が自己中心的になればなるほど、周りの人が見えなくなります。
これは不幸な生き方の典型なのですが
そういった人ほど仲間の貢献に気づけず、感謝の気持ちが持てません。
変化ができずにいた小川氏も、他の社員が助けてくれていることがわからず
自分で成長の道を閉ざしていたのです。

その小川氏に「落ち武者」は、「感謝に勝る才能はない」と伝えることで
独りよがりの生き方では幸せになれないことを教えます。
感謝の達人になったら、自分より能力の高い人間が周りに集まる」ことで
能力の高い人の力を借りられることを小川氏は学んでいくのです。
(「落ち武者」は実は優秀な経営者で、三方良しの達人だったのです。)

その日から小川氏は、感謝アンテナを立てて、感謝できることを探し始めました。
悪いことではなく、良いことにフォーカスし始めたのです。
私もこれを感謝日記として実践しているのですが
感謝することで、世の中が素晴らしいものに一瞬で変えられます。

この後小川氏は、感謝と他力を活用して、営業成績トップになるのですが
自分の視点を三方良しに変えることで、さらなる飛躍を目指します。
本田技研のプレゼン大会で優勝するなど
自分の力を仲間に分け与えることで、成功法則を見つけていくのです。

自分の次元を高めることで、小川氏は次々チャンスを引き寄せていきます。
自分よりステージの上の人と出会い、彼らに貢献することによって
小川氏は成長の階段を登り始め、遂にはサラリーマンを辞める選択をします。
ナンバー1になっても変わろうとする小川氏は
自分のミッションを見つけることで、よりアクティブになっていったのです。

行動を加速することで、メンターの葉山直樹氏と出会い
著名人から頼まれたセミナーを成功させてしまいます。
まさに、他者のための貢献が引き寄せを起こし、小川氏は劇的に変わっていくのです。
札幌でのセミナービジネスを軌道に乗せ、遂には、クローバー出版を立ち上げ
失敗者を成功させるビジネスを本格的にスタートします。

小川氏は自分のミッションに気づくことで、運命を変えていきます。
自分のような失敗者を、丁寧にコンサルすることで価値を見つけ出し
成功者を育てるという小川氏ならではのビジネスを立ち上げるのです。

過去のつらい経験を本人はネガティブな感情でとらえているのですが、実は、人生の長い時間の経過と共に角度を変えてみると、結果としてプラスになることは多いのです。

元アルコール依存症の私も自分を変えると決め
行動を起こしたことから、不思議な引き寄せによって出版ができたのです。
私も小川氏同様の挫折者だったので、余計に小川氏を身近に感じられました。
悪い習慣を良い習慣に置き換えることで、私は自分のダメ人生を変えてきました。
その変化の過程を書籍やブログで読者の方に伝えることが、私のミッションになったのですが
これにより、私は幸せを感じられるようになりました。

自分が何で世の中のお役に立てるのかを見つけられれば、自分を変えられます。
その際、小川氏の自分を変えるための5つのステップを参考にすれば
必ず、それを見つけられるはずです。

1、過去を洗い流す
2、「感情フィルター」の色を変える
3、大切な「過去」が何かを知る
4、「誰のどんなお役に立てるのか?」を探る。
5、「誰の何のお役に立てる存在か」を理解する

この5つのステップの詳細は、本書でご確認ください。
人生が絶望的だと思っている方、本気で人生を変えたいと思っている方に
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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