目標達成率を、76.7パーセント増加させる方法 ワン・シング(ゲアリー・ケラー著)の書評

豊富な知識を持っている人がいたら、それは長い時間をかけて身につけたものだ。多彩なスキルを持っている人がいたら、それは長い時間をかけて培ったものだ。多くのことを達成した人がいたら、長い時間をかけてなしとげたのだ。大きな財産を持っている人がいたら、長い時間をかけて築いたのだ。カギは「時間をかけて」だ。成功は積み重ねによって築かれる。そして一度にするのは一つのことだけだ。(ゲアリー・ケラー)

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ゲアリー・ケラー
は、一つのことに集中することによってのみ成功できると
ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果で力説しています。
何かを成し遂げた人は短時間で、成功したわけではありません。
多くの成功者は一つのことに時間をかけることで、夢を実現してきたのです。
もしその人が、知識やスキルを持っていたなら、それは時間をかけて身につけたものなのです。

著者のゲアリー・ケラーは、成功したいなら1日に4時間の時間を費やせと言います。
意志の力は万全ではなく、私たちの脳は疲労しやすいという特徴がありますから
生産性の高い時間、すなわち朝や午前中に集中すべきなのです。
多作で有名な人気作家のスティーヴン・キングも
最初から売れっ子作家のスティーヴン・キングではありませんでした。
午前中の4時間という生産性の高い時間に執筆を続けたことで
彼は押しも押されぬ存在になったのです。

そして、成功するためには、たった一つのことに集中すべきです。
パレートの法則通り20%のやるべきことから、さらに20%を絞り
最重要な一つのタスクを見つけるのです。
努力に成果が見合っていないなら、道に迷っている可能性があります。
まずは、成功のためのたった一つのリストを作成するために
自分のすべき最重要なタスクを選ぶことからスタートしましょう。

最優先事項とは、自分の未来をハッピーにするために
まさに、いま自分が実行すべき「一つ」のことを選択することなのです。
多くの「優先事項」が頭に浮かぶかもしれませんが
紙に書き出しながら、深く掘り下げることで、必ず一つのことを見つけましょう。
未来の目標を見定め、そこから全行程のステップを逆算すれば
いまやるべきことが、必ず見つかるはずです。

ある研究によれば、自分の目標を言葉にして書き出している人は、そうしない人に比べて成功する可能性が39.5パーセント増加するという。しかし、この話にはまだ先がある。自分の目標を書き出し、なおかつ、進歩の報告を友人に伝えた人の目標達成率は、76.7パーセント増加するというのだ。自分の目標を書き出すことは効果的だが、目標に向かう自分の進み具合を誰か たとえ単なる友人でも と定期的に共有するだけで、さらにその倍近い効果があるのだ。

目標を紙に書き出し、ステップを明確にすることで、目標達成率が高まるのです。
ここまでは、私も実践していましたが、本書から新しい学びを手に入れました。
なんと、目標を紙に書き出し、進捗を仲間に報告することで
目標達成率が76.7パーセントも増加するというのです。

まずは、一つのタスクを最優先事項にし、目標を紙に書きましょう。
一日に4時間そのタスクに集中し、進捗を仲間に報告すれば、成功の可能性が高まります。
自分をサポートしてくれる仲間がいたり、自分を引き上げてくれるメンターが見つかれば
夢が実現するスピードがアップするはずです。
一度に一つのことを行うことを習慣にすれば、明るい未来を作れることを
本書ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果から学べました。

最後にマルチタスクが意味がないことを書いておきます。
なんとマルチタスクをこなすことで、平均的な就業時間の28%が失われているそうです。
これでは、自分の首を絞めているようなものです。
マルチタスクは間違いや誤った判断を引き起こすだけでなく
余計なストレスを招いたり、命を縮めかねないなど、幸せにはほど遠いメソッドだったのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

    

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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