松山大耕氏のビジネスZEN入門の書評 

禅は本当にシンプルです。しかし、ただ手を抜いただけの単純なものとは違います。考え抜いたあげくの究極形。無駄なものを何一つ使っていない。だからこそ、そこに見る人の気持ちが反映され、人の心を動かすのです。「そうか、これでいいのだ。これ以上は何もいらないのだ」と。スティーブ・ジョブズもそうだったのではないでしょうか。その気づきが彼の生み出すシンプルなデザインにつながっていったのでしょう。(松山大耕)

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松山大耕
氏のビジネスZEN入門は刺激的な一冊で
禅の教えが現代のビジネスパーソンによい影響を及ぼすことを学べました。
スティーブ・ジョブズをはじめ多くのビジネスリーダーたちが
禅の教えに注目し、それを実践することで、経営を改善しています。

禅は無駄なものを徹底的に削ぎ落とし、シンプルに生きることを目指しています。
生きていく過程で身につけた知識や分別を一旦リセットし
自分との対話をくり返すことで、自分の中の大きな志が見つかります。

グローバルリーダーにとってもっとも大切な資質は、感動できることだと考えています。感動できるというのは、それだけのモチベーションを持てるということ。いくら頭が良くても技術があっても、感動できない人はいざというときでも十分にアクセルを踏めないように思います。やはり心が大切なのです。表面的なことにとらわれず、日々、自分の心と向き合い、心に問いかけながら過ごすこと。私たちが禅を通じて目指しているのもまさにそこなのです。

アップル追い出されたジョブズはNeXTを設立しますが
その際、曹洞宗の僧侶の乙川弘文氏を招き師としたのです。
ジョブズは禅を通じて、自分を変えていきます。
禅を通じて、日々、自分と向きあうことで、彼は成長していったのです。

また、足すのではなく、削るという美意識によって
ジィブズは、次々に素晴らしいプロダクトを生み出していきます。
iPhoneやMacのデザインには、禅のマインドが取り入れられていて
シンプルでとても美しい仕上がりとなり、ITの世界を変えていったのです。

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「童心是れ祖心に通ず」 祖心というのは祖師方、つまり仏教の本質を見抜かれた素晴らしい老師様方の心です。それが「童心」、子どもの心と同じであると。すなわち、子どもの心のように何にもとらわれることなく、何事をもあるがままに受け取ることこそが肝要である、生きていく過程で自然と身についてしまった知識やそ分別などを削いでいくことで「童心」に近づこう、というのが仏教の考え方なのです。何かを得ようとするのではなく、むしろ今まで積んできたものを崩していくこと。つまり、仏教が目指すのは、「ゲイン」ではなく「ルーズ」です。

今、はやりのマインドフルネストと禅には共通点があります。
童心是れ祖心に通ず」の精神で、子どものように何事にもとらわれずに
今ここに集中することで、自分を変えられます。

物質的な満足ではなく、精神的な満足を目指すことで
人への貢献を意識するようになります。
自分自身が精神的に健全でなければ、ビジネスをよくはできません。
しっかりとビジネスを軌道に乗せ、世の中に貢献するためには
精神的にタフでなければならないのです。

晩年のジョブズは世の中をよくするためのプロダクトやサービスを次々生み出していきます。
倒産寸前だったAppleの経営を軌道に乗せ、社員のモチベーションを高めることで
彼はAppleという組織を強くしていったのです。
新しいチャレンジを続けたジョブズには、精神的な強さがありました。
禅を通じてジョブズはそのマインドを手に入れたのです。
ジョブズは、他人の人生を生きて、時間を無駄にしないことを決めます。
自分の内なる声との対話を繰り返し、世の中に貢献する道を選んだのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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photo credit: Patrick Vierthaler Southern Garden 南庭 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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