ショーン・スティーブンソンのSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術の書評

睡眠不足の先に待ち受けることもかなり厄介だ。免疫系の衰え、糖尿、ガン、肥満、欝、もの忘れの増加など、数えあげればいくらでも出てくる。自分が抱えている病気や外見上の悩みの一因にもなっているというのに、そのことに気づいている人はほとんどいない。(ショーン・スティーブンソン)


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ショーン・スティーブンソンSLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術を読むと
良質な睡眠をとりたくなります。
日々の睡眠不足が、私たちの心と体を蝕んでいるのです。
たとえ、それが一晩であっても油断できません。
調査によると、一晩寝不足になるだけで
2型糖尿病患者のようにインスリンが正常に機能しなくなる恐れがあるそうです。
この状態は、老化の加速、性欲の減退、望まない脂肪の蓄積に直結します。
1日でも健康に悪影響を及ぶすのですから
長期間、睡眠不足が続けば、私たちの体に深刻な問題が生じかねません。

著者は大学生の時に退行性骨疾患および退行性椎間板変性症だと診断を受け
治療のしようがないと医師から宣告されます。
医師のアドバイスに従い、休養中心の生活を送り
ただ食べて、ゲームをするだけの虚しい時間を過ごします。
その結果、体重は2年半で20キロ以上増えてしまったのです。

彼はこの状態を抜け出すために、自分の力を信じます。
健康になると決意し、食生活を見直し、運動の時間を毎日設けたのです。
すると、自然と早寝早起きの生活スタイルが習慣になり、自分を変えることに成功します。
正しい食事、正しい運動、正しい睡眠を続けていくうちに体重を元どおりにします。
そればかりか、9カ月後には、治療のしようがないと診断された病気まで完治していたのです。
その後、ライフスタイルと健康についての研究を重ねるうちに睡眠の重要性に気づきます。
私たちの体内に良い細胞を作るのも、悪い細胞を作るのも
睡眠の質に左右されることを明らかにするのです。

8時間の睡眠を確保しても、疲れが取れなければ意味はありません。
睡眠の量と質の両方を確保することで、私たちはパフォーマンスをアップできるのです。
本書にはデジタルデバイスを寝室に持ち込まない
カフェインを上手にコントロールするなど
睡眠の質を高める21のメソッドが紹介されています。
その中から今日は睡眠と肥満についてのメソッドについて学んで生きたいと思います。

カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナルによると
睡眠不足とダイエットに直接関係があることを実証しています。
8時間以上眠ったグループに比べ、毎晩6時間未満の睡眠しか取れなかったグループは
一貫して体重や脂肪が減らなかったのです。
睡眠を十分取ることがダイエットにつながるのです。

シカゴ大学医学部教授のイヴ・ヴァン・カウターは
睡眠不足を「肥満の生みの親」と呼んでいます。
睡眠不足になると、インスリン感受性の低下
ホルモンサイクルの乱れ、脳の機能の低下を引き押します。
体が求めている睡眠をとることで、ホルモンのバランスが取れ
本来あるべき体型と健康が手に入るのです。

栄養豊富で、体によいものをしっかりと食べることと
ホルモン機能を最適な状態に保つことで、私たちは体重をコントロールできます。
栄養不足の人たちは、常に空腹感を感じ、根深い過食を招きます。
いつも食べ過ぎてしまう人は賢く眠り
本物の食べ物を食べることで、生活の流れを変えられます。
睡眠の質を高めることで、レプチンの働きが高まります。
栄養素が豊富なものを食べるように心がけることで
体内でレプチンが生成され、空腹感も満たされます。
これで食べ過ぎも防げます。
睡眠と食事の好循環が、あなたの肥満を止めてくれるのです!
体によいものを食べ、睡眠を確保することで、私たちは肥満体質を改善できるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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