与えられているモノに満足し、感謝することを習慣にしよう。

お釈迦様が亡くなる直前に行ったとされる説法の中に、「知足」という考え方が出てきます。足るを知る。今与えられているものに満足し、感謝するということです。三毒のひとつである欲望には、キリがありません。私たちは、物はもちろんのこと、人間関係や仕事での業績、私生活の充実、果ては自分の若さや容姿に関してまで、「もっとほしい」「もっとよくなりたい」と望みがちです。(枡野俊明)


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自分の生活の豊かさに気づき、すでに持っているモノに感謝すると、より多くのモノを追い求めなくなります。そのためには、持っていないモノではなく、持っているモノに意識を向ければいいのです。(フランシーヌ・ジェイ)

知足と言う考え方で、自分の欲望をコントロールする。

日曜日の雨の朝、早起きをしてお墓まいりをしました。
私の父と母が眠るお寺は桜の名所なので
毎年この時期は、花を慈しみながら、墓参をするようにしています。
今こうして、人生をエンジョイできているのも
父と母が私を大切に育ててくれたおかげです。
自分が子育てをするまでは、育ててもらうのが当たり前だという意識が強く
両親の存在をどこか軽んじていたかもしれません。
実際、生きている間は、ほとんど親孝行ができなかったので
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今は墓前で感謝の気持ちを伝えるようにしています。

実は、墓参りができるのも自分の体が健康だからです。
墓参りをしながら、自分がいかに恵まれているかを実感しました。
また、両親との対話の時間と桜によって、気分をリフレッシュできました。
私たちはモノに頼らなくても、よい時間を過ごすことで
人生をエンジョイできるのです

家に閉じこもってばかりでは、せっかくの人生を楽しめません。
近所の公園の桜や勉強会、カフェに出かけると他者との接点を持てます。
モノから解放されることで、充実感のある時間を過ごせます。

フランシーヌ・ジェイはある程度のモノに囲まれ、充足しているなら
これ以上モノを追いかけるのをやめたほうがよいと言います。

幸せとは自分が置かれている現状に満足することです。
すでに持っているモノで欲求が満たされているなら、もうこれ以上多くのモノを手に入れる必要はありません。

足るを知ること、物欲から離れ、今に感謝することで幸せを味わえます。

他人と比較する豊かさ競争から抜け出すために。

それでも私たちは他人の人生をうらやましいと感じてしまうことがあります。
他人の持ち物と比較する「豊かさ競争」によって、時間を無駄に浪費してしまいます。
自分より多くのモノ、高価なモノを持っている人はたくさん存在します。
モノ自慢のゲームを始めたら、ほとんど勝ち目はありません。
億万長者でもこのジレンマに陥り、比較をやめられないそうです。
自分の所有物に満足することが富裕層でもに難しいとすれば
一般大衆がモノを追求しても、無意味であることがわかります。

いったん基本的なニーズ満たしたら、私たちの幸せは所有物の量とほとんど関係ありません。そのレベルを超えると、余分なモノを消費することで得られる満足は急速に薄れ、経済学で言う「飽和点」に達したとたんに不満に変わります。そんなわけで、より多くのモノを求めるライフスタイルは私たちを必ずしも満足させず、場合によっては不幸にしてしまうことすらあるのです。したがって、モノを買って他の人たちに差をつけようとしたところで何の役にも立ちません。(フランシーヌ・ジェイ)

世の中には不幸な人たちがたくさんいます。
彼らのことを考えれば、自分たちの悩みがいかに小さいものかを理解できます。
比較をするのなら、自分より上だけでなく下も見なければなりません。
周りの富裕層と比較すると不足を感じるかもしれませんが
世界中の多くの国々の人たちと比較すると
自分がまるで貴族のような暮らしをしていることに気づくはずです。
(過去の人たちと比較するのもよいでしょう)

自分を恵まれた存在だと位置付ければ、幸せを味わえる。

他者と比較ばかりしていては、自分を苦しめてしまいます。
また、いくら頑張っても、欲しいモノが増えれば、そこに苛立ちや焦りが生まれます。
物欲は際限がなく、すぐに次の「ほしいモノ」が現れ、心を悩ますようになります。

あなたが幸せな人生を歩みたいと考えているのなら
他者との比較をやめ、欲望に支配されない人生を生きてみましょう。
枡野俊明氏は「ありがとう、もう十分」を意識することが大切だと言います。

自分の身の丈を知ること。そして、欲望に支配されないことが大切なのです。「ありがとう、もう十分」そう言えた時、心に安らかさが訪れます。満足感に満ち充実した毎日が訪れます。

ある程度の物欲は、働くためのモチベーションになりますが
必要以上にモノを追いかけ始めると際限がなくなり、幸せが逃げていきます。

まとめ

本当の豊かさとはモノだけでは実現できません。
自分にとって本当に大切なことは何かを考えてみましょう。
家族との食事、自然とのふれあい、自分自身との対話など
何もない中に幸せのヒントが隠されているはずです。
モノを追求して忙しい時間を過ごすのではなく
自分らしい時間を大切にすることで、幸せを味わえるようになります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考図書 
枡野俊明氏の怒らない 禅の作法 
フランシーヌ・ジェイ
氏の捨てる 残す 譲る 好きなものだけに囲まれて生きる
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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