千利休からスマホの使い方のヒントを得る。

小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります。(千利休)


photo credit: Jason Riedy Informal, educational tea gathering via photopin (license)

茶室に入る時に武士が刀を預ける理由

昨日、友人のみずかみまゆこさんから
茶室にはスマホを持って入れないという話を聞きました。
みずかみさんは、表千家の茶道講師として活躍されていますが
私に茶道の歴史・文化や禅語を教えてくれる大切な仲間です。

茶室の入り口には、にじり口と呼ばれる入り口がありますが
ここは高さ約二尺三寸(697ミリ) 幅 約二尺一寸 (636ミリ) と相当狭く
刀を持って入れないつくりになっています。
当時の武士にとって、刀は自分の命を守る大事な武器でしたが
茶室では刀の携帯を許されませんでした。
刀掛に刀を預け、日常とは異なる空気感の中で人々と交流したのです。

茶は当時の武士や町人たちにとって、重要な社交の場でした。
この狭い空間では階級は関係なく、茶室に入れば皆平等であったのです。
今ここ、目の前の人に集中するために、刀すら預けなければならなかったのです。

にじり口から茶室に入る時には、正座をしたまま手をグーに握り
親指で畳を押しながら体を前に進めます。
天下人も武士も商人も、頭を下げて茶室に入るのです。
実社会とが違う茶室という小宇宙の中で
私たちは武器を身につけずに、心を落ち着かせることができます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

千利休
価格:2700円(税込、送料無料) (2017/4/11時点)

千利休からスマホの使い方を学ぶ。

今やビジネスの武器と化したスマホを茶室に持ち込まないことで
私たちは日常の雑事から解放されます。
今ここに集中することで、茶室に集う人たちとのまたとない時間を過ごせます。

貴重な茶器を大切に扱うために
時計や指輪などの宝飾品も外す必要があります。
ありのままの自分をさらけ出し、スマホを意識しない時間を持つことで
今までとは異なる質の高い時間を過ごせるのかもしれません。

茶室だけでなく、普段人と話す時にも
スマホをできるだけ遠ざけるようにしたいものです。
家族や友人、初めて出会った人と過ごす時に
スマホに目を向けることで、相手に集中できまなくなります。
誰かと一緒にいる時にスマホばかりに気を取られていると
相手に対しても失礼ですし、チャンスを見つけられなくなります。 
目の前の人との会話に集中したければ
スマホをバッグやスーツの中にしまいましょう。
食事の写真を撮ったらスマホをしまったり
ソーシャルメディアのチェックは会話が終わったらするなど
自分の意識を変えることで、相手との時間を大切にできるようになります。

まとめ

みずかみさんから茶道の話を聞くことで
スマホとの関わり方を考えることができました。
スマホを使わないことで、今ここの小さな出会いを
大切な出会いに変えられれば、人生をより価値のあるものにできます。
千利休の言葉や茶道の思想に触れることでで
幸せになるための秘訣を学べました。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

    

    スクリーンショット 2016-04-29 22.16.13

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

徳本昌大をフォローする
習慣化書評生産性向上名言その他ライフハック
スポンサーリンク
徳本昌大をフォローする
起業家・経営者のためのビジネス書評ブログ!
Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました