心の中の空きスペースを大きくしよう!

ひとつにはリラックスできる場で考えられるよう、じゅうぶんに時間に余裕を持たせることです。そのためにはほかにもいろいろなことが必要になります。とくに重要なのは、じゅうぶんな睡眠、運動、社交、健康的な食事です。(エリック・シアマヨール)


photo credit: wuestenigel Kaffeepause mit einem guten Buch via photopin (license)

これまでの人生で学んだ最大の(そしてもっともきびしい)教訓は、外の世界は内面の世界の反映であるということです。(トニー・シエイ)

心に余裕という空きスペースを取り戻そう!

私たちにはスペースが必要だとジンガのエリック・シアマヨールは言います。
リラックスできる場所があってはじめて
私たちは人と良い交流ができ、心に余裕が持てるのです。
健康、睡眠、食事が幸せには欠かせないとよく言われていますが
社交性がなければ、人間らしい暮らしを送れません。
最近のネット系のオフィスがオープンスペースを意識しているのも
リラックスできるような環境を整えようという表れです。

かのスティーブ・ジョブズもピクサー社が新社屋のデザインに取りかかったときに
建物の中央に自社にとってもっとも大切なものを置こうと考えました。
ジョブズが考えた、もっとも大切なものとは何だったのでしょうか?
それは何もない広々としたスペースでした。

私たちがアイデアを作ったり、生産性を高めるためには
素晴らしいスペースが必要です。
当然、それは物理的なスペースばかりでなく、心の中のスペースも大きくすべきです。

現代人の内面は電子メールや、ツイートや、テキストメッセージや、フェイスブックの更新で埋めつくされつつある。アメリ力人は毎日およそ12時間、情報を消費しているという。そんな世界では、心のスペースは狭まる一方だ。しかし仕事に没頭するのにも、 何かを創造するのにも、心のスペースは欠かせない。

心に広々としたたスペースがなければ、私たちはクリエイティブになれません。
情報過多な忙しい現代を生きる私たちは絶えず何かに追われています。
これでは、内面にたえず争いを抱えているようなものです。
朝の渋滞でイライラしたり、電車の中の怒声で気分を害したり
クライアントの何気ないクレームが気になるなど
いつも怒りの時限爆弾を携帯しています。
小さなイライラが積み重なることで、怒りを爆発させ、生活全体を台なしにしてしまうのです。
では、どうすれば、怒りを爆発させずにいられるのでしょうか?

自分の感情をコントロールする!

たしかに、怒りなどの感情が、湧いてくるのは避けられないかもしれない。しかし、その感情がいつまで心に留まるか5分で消えるのか、5年も消えないのかは、自分でコントロールできる。感情をコントロールできる内面の力を養えば、おのずと創造的な能力も大きく高まる。

イライラしないためには、感情を受け止める「心のスペース」を広げてみましょう。
水の入ったコップに青色の絵の具を数滴たらしたら、コップの水は青くなりますが
その絵の具を海にたらしたら、ほとんど何も起こりません。
同じように心のスペースを大きくして、怒りを小さくできれば
5分後には気分をスッキリできるはずです。

なんらかの感情が生じたときは、そのことで自分を責めるべきでもなければ、そのことを正当化するべきでもない。自分はこれだけのことをされたのだから怒ってしかるべきだとか、これだけの目にあえば誰だって怒るはずだとか、理由をつけて、正当化するのもよくない。そうではなく、素直に事実と向き合えばいい。「わたしは今、怒っている」と。そうすることで、感情を受け止める余裕が生まれてくる。コップや海にたらした青色の絵の具と同じように、怒りなどの感情が心にきざしたときも、どれほどのスペースがあるかで、影響は大きく異なってくる。(ソレン・ゴールドハマー)

怒りで相手との関係をダメにするか
あるいは自制して、上手に会話を続けるかは
あなたの心のスペースの大きさに左右されます。

ダライ・ラマは、怒りを感じるのはしかたがありませんが
自分をコントロールできるはずだと次のような言葉を残しています。

大事なのは、怒りのせいで自分が変わったり、衝動的に行動したりせず、怒りを長く引きずらないことです。 (ダライ・ラマ)

私も時々、怒りを爆発させ、反省することが多いのですが
最近では深呼吸をしたり、数を数えることで、ブレーキを踏むようにしています。
そして、相手への感謝の気持ちを思い出し、怒りを鎮めています。

怒っている自分に気づき、客観視するのもよいでしょう。
自分をアナウンサーに見立て、怒っている自分について観察し
実況中継してみるのです。

キーワードは 「今の瞬間」。 「今の瞬間」に自分が何をやっているのかということを 「実況中継」するのです。実況中継を始めると、思考できなくなってしまうのです。妄想したくてもできなくなる、そういう簡単な方法なのです。(アルボムッレ・スマナサーラ)

自分を客観視すると、怒りが自分のすべてではないことに気づけます。
自分の内面の変化を観察し、原因を見つけることで
自分の怒りをコントロールできるようになります。
心の中に怒り以外のスペースを作り出せば、すぐに優しい気持ちになれます。

目の前の事実に意識を向けることで、怒りはしだいに やわらいでいく。すると、おもしろい変化が起こる。怒りはまだあっても、内面を見つめ、怒りを直視するうち、忍耐心や事実を受け入れる余裕が生まれるのだ。海に数滴の絵の具をたらしたときと同じで、怒りを広々とした心で受け止められるようになる。勇気を持って、感情と向き合ことで、心のスペースが広がるわけだ。こうして、「怒りに対抗できるもの」を持てるようになる。これは言いかたを変えるなら、状況に反射的に行動するか、それとも理性的に対処するかのちがいだ。(ソレン・ゴールドハマー)

要は自分の心の中のスペースを広くして
感謝や思いやりのスペースをしっかりと確保すればよいのです。
これらの力が、あなたの怒りを短時間で鎮めてくれるはずです。

まとめ

自分の状態をよくするために、睡眠、健康、食事に気をつけるのは当然ですが
人間関係も良くしていきましょう。
幸せは周りの人が運んできてくれますから
社交性を失わないようにすべきです。
そのために、私たちはリアルなスペースと
心の中のスペースの2つを意識する必要があります。
心に余裕を持つことで、怒りをコントロールできます。
怒りではなく、感謝や思いやりのスペースを広げられれば
私たちは幸せになれるのです。

参考 ソレン・ゴールドハマーシンプル・ライフ

      
     

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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