エマ・セッパラの自分を大事にする人がうまくいくの書評

習慣化

懸命に仕事をする人は、脳の報酬の領域においてドーパミン(快感の量を示す神経伝達物質)の分泌が多い。頑張りすぎる人は、ひとつ多くメールを返信したり、追加のプロジエクトを立ち上げたり、未処理事項の最後の項目を片づけたりといったことから、つかのまハイになっているのだ。仕事中毒は、アルコール等による中毒とちがって、(昇進や、ボーナスや、褒めことばや、表彰などによって)社会的にも評価されるので、長い目で見れば心身の健康にネガティブな影響があるにもかかわらず、ポジティブにとらえられている。(エマ・セッパラ)

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幸せの定義を変えてみる

エマ・セッパラ自分を大事にする人がうまくいくの中で
働きすぎの弊害を指摘しています。
一生懸命働く人は、ハードに働くことでドーパミンが分泌するために
いつでも周りの人以上に頑張ってしまうのです。
しかし、ここにはリスクが潜んでいます。
仕事中毒は一時的評価されたとしても、やがて心身に異常をもたらします。
働きすぎは、やがてバーンアウトしますから
自分を守るために、幸せの定義を変える必要があります。

ハードに働いて、目標を達成したとしても
過重労働によって引き起こされたストレスや健康面への影響に対し
報酬や名誉はあまりに価値が少なく、意味がありません。
成功しても、家族が逃げ出し、孤独になったり
重い病気を抱えてしまうことは、幸せな状態とは言えないはずです。

私も30代のときに無理をして、入院したことがありますが
このときに家族が一度自分の元を離れ、相当寂しい思いをしました。
これ以降、私は幸せの定義を変え
自分の働き方と家族の両方に注意を払っています。

傍から見れば、すべてを手に入れたように見えても、最大限の力を発揮できないままに内側は燃え尽きていて、精神的にも肉体的にもみじめな状態におちいり、人間関係も損なわれてしまうことになる。

ハーバード大学のダン・ギルバートによれば
自分を幸せにするものとしないものの見分けがうまくできないそうです。
そのため、何かを成し遂げることで幸せになれると
私たちは信じこんでしまうのです。
しかし、成功しても人間関係が損なわれると、幸せとは言えません。

焦らずゆったりと構え、今に集中する

では、どうすれば私たちは幸せになれるのでしょうか?
次のエマ・パッセラの言葉にヒントが隠されています。

逆説的ではあるが、ゆったりとかまえ、今目の前で起こっていることに注意を向けること次に何をするかを考えてばかりいるのではなく、今このときに目を向けることが、さらに大きな成功へとつながる。

私たちは生産性を高めるために、長時間働いたり
マルチタスクを行いますが、その効果は限定的です。
ある通信社では、マルチタスクを禁じ、
従業員に対して、ペースを落とすように指示しているそうです。
これにより、従業員たちは目の前の仕事に集中し
ひとつひとつの仕事について熟慮するようになりました。
結果、彼らは単に成果をあげただけでなく
仕事から多くの学びを得るようになりました。
このように今を楽しむという視点を持つことが
幸せになるための近道なのです。

 今自分のしていることに心底没頭すれば、その行動をより存分にたのしめることもわかっている。さらには、目の前のことだけに専心すれば、それに完全に集中することができ、きわめて生産的になれる。 目下の仕事に完全に集中することで、生産性も高まる。先のことでストレスを感じたり、さまざまな方面に気をそらされたりすることなく、仕事をうまく終えることができ、おまけにそのことに幸せを感じるはずだ。

今ここに集中することで、どんな仕事も楽しくなります。
私たちはミハイ・チクセントミハイのいうフロー状態によって
幸せな気分を味わえるようになるのです。
私たちは今この瞬間に完全に没頭することで、大きな喜びを得られます。

ハーバード大学のマシュウ・キリングワースとダニエル・ギルバートが
5000人を対象に行った調査結果を読むと
私たちがいかに集中していないかがわかります。
今このときに専心している時間の割合は
平均たった50パーセントしかなく
私たちは心ここにあらずの状態で、貴重な時間を無駄にしているのです。
また、心あらずの状態を放置すると幸せは手に入りません。

キリングワースとギルバートはそれを
さまよう心は不幸な心」とネーミングしています。
さまよう心がネガティブな気分に結びつくなら
今ここに集中することを意識すべきです。

研究者たちの幸福度の調査がそれを裏付けています。
今を生きている場合(つまり、目の前のことに専心している場合)
何をしているにしても、幸福度がマックスであることがわかったのです。
たとえば、自分の嫌いな退屈な書類整理をしているとしても
ほかのことを考えながらするよりは
100パーセントその作業に没頭しているほうが、幸福度は高くなるのです。

心が過去や未来に向いていると、ネガティブな感情にとらわれることが多い。たとえば、心が未来にばかり向いていると、不安や恐れが湧き起こる。やらなければならないことがまだどのぐらいあるかということばかり考えていればなおさら、不安やストレスを感じることになる。

では、心をさまよわせないために何をすればよいでしょうか?
エマ・セッパラは以下の5つを習慣にすべきだと言います。
1.10分間全神経を集中させる
2.瞑想する
3.深々と息を吸う
4.喜びにどっぷりひたる
5.テクノロジー断ちをする

私も朝晩、瞑想することで、今ここに集中できるようになりました。
また、日常の小さな幸せに感謝することで
自分の人生を評価できるようになり、日々、幸せな気分を味わっています。

まとめ

働きすぎによる成功が幸せを運んでくるわけではありません。
過度の労働やマルチタスクよりも
今ここに集中し、フロー状態でいる方が幸せになれます。
逆に、心がさまようと幸せが遠ざかります。
これを防ぐために、瞑想や深呼吸を習慣にしましょう。
瞑想で自分との対話を持津ことで、自分を取り戻せます。
自分を大事にすることで、本当にやりたいことが見えてきます。
自分のやりたいことに集中することで、私たちは幸せになれます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
      

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