苦しみをバネに飛躍する方法

心理学者はトラウマ後の変化として、主に2つのタイプに焦点を当てていた。一方には、苦しむ人たちがいた。PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、心身を衰弱させるようなうつや不安に悩まされ、機能障害を生じることもあった。その一方で、レジリエントな(回復力のある)人たちもいた。彼らはトラウマ前の状態をとり戻していった。そしていまや3つめの可能性が考えられた。苦しみをバネに成長する人たちがいたのである。(シェリル・サンドバーグ)

photo credit: Robert GLOD (Bob) De Panne via photopin (license)

ひどいトラウマからでも回復できる人がいる!

シェリル・サンドバーグアダム・グラントの
OPTION B(オプションB) 書評ブログを続けます。
あまりにひどい体験をすると、私たちは心理的な問題を抱え
まともな人生を送れなくなります。
家族の突然の死や事故体験がトラウマになり
今までの人生を生きられなくなるのです。
しかし、トラウマを体験しても、そこから回復できる人もいます。

FacebookのCEOのシェリル・サンドバーグ
友人のアダム・グラントからレジリエントの人たちの話を聞き
夫の突然死というトラブルから徐々に立ち直って生きます。

その際、アダムはシェリルに次の言葉を投げかけました。

コンピュータサイエンスを学ぶ女子学生が少ないのは、その分野で活躍する女性を見ないからだ、女性がリーダーシップの役割を目指さないのは、女性のリーダーが少ないからだって。これも同じことだよ。成長できると思わなければ、成長できるはずがない。(アダム グラント)

どんなトラブルに遭遇しても、レジリエントな人たちは復活し
悲惨な体験をバネに世の中に貢献するのです。
様々な人のサポートや自分の恵まれた環境に気づくことで
私たちは自分の人生の感謝できるようになります。
人間としての強さを自覚したり、他者との関係を深めることで
人生の価値に気づけます。

悲惨な体験を乗り越えると自分の強さを実感できます。
また、人からサポートを受けたり、応援されることで
一人で生きるのではなく、チームで課題を解決できるようになります。
この結果、多くの問題がたいしたことではなくなり
自ら行動することで、解決できるようになります。
心が強くなることで、行動のハードルが下がるのです。
人生により多くの意味を見出したり、新たな可能性を発見することで
自分の行動を変えられるようになります。

苦しみをバネに飛躍する方法

しあわせのとびらがひとつ閉まると、別のとびらが開く。でも、閉じたとびらをいつまでも未練がましく見ていると、自分に開かれた別のとびらに気がつかないことも多いのだ。(ヘレン・ケラー)

悲劇を体験した人でも回復できる人がいる事実を学ぶことで
時間はかかるかもしれませんが
人生を今まで以上のものに変えられることを本書は教えてくれます。
過去の素晴らしい自分を失ったとしても
マインドを変えることで、新しい自分をイメージできるようになります。悲
トラブル以前の生活ばかりにフォーカスしていると
新しいチャンスに気づけません。

悲劇を乗り越え、自分の人生を変えたいのなら
どこかで自分のマインドを切り替える必要があります。
自分の強さに気づき、家族や仲間の力を活用し
人生をより良いものすると決めることで
今まで以上の人生を送れるようになります。

シェリルの次の言葉を読むと他者への貢献を考えること
人とのつながりが回復するためには、重要であることがわかります。

苦難を味わった人は、同じような経験をしている人の役に立つ知識をもっている。この知識は、またとない意味の源泉である。人生に目的を与えるだけでなく、苦しみにも意味を与えてくれるのだから。自分が傷ついたことが無駄にならないよう、同じ苦しみを味わっている人を助けるのだ。

自分が傷ついた体験や家族や病気や死を共有することで
誰かの苦しみを救えるはずです。
時間はかかってもこの貢献をすることで、幸福度を上げられるはずです。
苦しみをバネにすることで、新たな人生を送れるようになります。

まとめ

悲惨な体験をしても回復できる人たちが存在します。
彼らは短期的には苦しみから逃れずにいますが
自分の強さや家族や仲間とのつながりによって、立ち直って生きます。
起きたトラブルが誰かの役に立つと気付いたり
自分の新たな可能性を発見することで
世の中に貢献し、自分の価値を高めていきます。
自分の可能性を信じることで、私たちは新たな扉を開けるのです。
自分だけが不幸な体験をするのではありません。
それを乗り越えられたなら、誰かの役に立つことを意識するのです。
その貢献があなたに幸せを運んできてくれます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考図書 OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び
     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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