藤田紘一郎氏の55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由の書評

老化のスピードは人によって異なり、外見の老化の具合は内面からにじみ出ているものなのです。すなわち、ハゲ、シワ、シミ、たるみ、肥満など、人を老けて見せる症状が外見に表れているということは、内面の老化は加速度的に進んでいると予測できます。ただし、この観点から薄毛を考えると、大きな希望が見えてきます。内面の状態をよりよく整えていくことで、外見の老化のスピードをゆるやかにできるからです。さらに正しい健康管理にとり組めば、毛髪力をよみがえらせることもできるでしょう。(藤田紘一郎)


photo credit: Neil. Moralee Does wearing a crash helmet make you go bald ? via photopin (license)

ハゲを進行させたくなければ、食生活を改善する!

30代、40代の頃の暴飲暴食が私が髪の毛を失った理由でした。
腸の専門家の藤田紘一郎氏の
55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由を読みながら
私は自分の過去を反省しました。

糖質を摂りすぎ、太ると髪の毛に悪影響を及ぼし、ハゲが進行します。
30代の頃の私はラーメンやパスタが主食で
夜は飲酒に明け暮れ、生活習慣がボロボロでした。
この積み重ねが、私のハゲを進行させたのです。

ハゲを治したければ、食生活を改善すべきだと藤田氏は言います。
それには、AGE(終末糖化産物)を減らすことです。
白米やうどんなどAGEの多い食事をあまり食べないようにするなど
まずは、自分の食事を見直してみましょう。

また、さまざまな老化現象を引き起す活性酸素の発生量を抑えることで
ハゲの進行を止められると藤田氏は指摘します。

頭皮や毛球が活性酸素に害されれば、どのようなことが起こるでしょうか。まず、頭皮が活性酸素を過剰に浴びると、頭皮を形成するたんぱく質が酸化して、弾力が失われます。頭皮はやせて薄くなり、そこを流れる毛細血管も細くなって、血流は滞りやすくなります。そうなれば、毛球に十分な栄養も水分も届かなくなります。しかも、毛母細胞が活性酸素にさらされて組織が傷つけば、毛髪を作り出せなくなってしまいます。こうなっては、もはや元気な毛幹を望めなくなります。

活性酸素を抑えるためには、腸内細菌を活性化させることが肝心です。
ハゲの進行を止めるためには、腸内環境を整えることが欠かせません。
活性酸素を増やす加工食品を食べるのは控え
昔の人が食べていたような腸内環境を整える食事を意識しましょう!

腸内環境を整える食事とは?

腸内細菌がよい働きをするために、毎日の食事を大切にしましょう。
そのためには、食物繊維を積極的に摂取すべきです。
水溶性の食物繊維には、悪い菌をおとなしくさせる働きがあります。
水溶性の食物繊維を積極的に摂取することで
多種多様な菌を育て、腸内環境をよりよくできるのです。
ワカメやメカブなどが水溶性の食物繊維の代表格です。

バクテロイデス門の細菌の働きを活性化させ、水素を生成する力も高められます。しかも、海藻類には髪の健康に重要な鉄や銅、亜鉛などのミネラルが豊富です。「海藻類は丈夫な髪を育てる」という昔からの教えは、本当だったのです。

水溶性の食物繊維は、海藻類の他にも
いんげん豆や小豆、大豆、ひよこ豆などの豆類に多く含まれます。
エシャロット、ニンニク、ゴボウ、キャベツ、アボカドなどにも多く入っています。
納豆やメカブ、オクラ、モロヘイヤ、山芋、サトイモなど
ネバネバした食品が効果があることがわかっています。

一方、不溶性の食物繊維にも腸を元気にする大事な役割があります。
腸内のカスや細菌の死骸をからめとりながら、便のカサを増やしてくれるのです。
不溶性の食物繊維が不足すれば、腐敗菌を増殖させてしまいます。
とうもろこしや豆類などを日頃から食べることを習慣にしましょう。
また、亜鉛は頭皮や毛髪の生まれ変わりを促すことがわかっています。
亜鉛を摂取することで、過度な抜け毛を防止できます。
肥満は髪の大敵ですから、痩せるためにも野菜やネバネバ系の食事を意識し
ラーメンやパスタなどの糖類や
活性酸素を増やす可能性のある加工食品を控えるようにすべきです。

ハゲは遺伝だからと言って、あきらめる?

ハゲの遺伝子は母方の遺伝子に影響されることがわかっています。
母方の祖父がハゲているかどうかで判断できると言われていますが
遺伝子検査をしなければ、判断できないと言われています。

一説によれば、薄毛の遺伝的要因は4分の1程度とされています。いいかえれば、薄毛の原因の4分の3は、生活環境や生活習慣の中に潜んでいることになるのです。

最近では、エピジェネティクスという考え方が通説になっています。
つまり、生まれつき持っている遺伝情報(ゲノム、DNA塩基配列)は
後天的な生活環境や習慣によって変わってくるのです。
遺伝子の中身は変えられなくても、環境を変えることで
ハゲを防止できる可能性を示唆しています。
ハゲの遺伝子があるからといって、すぐに諦めずに
食事を改善するなど、自分の生活習慣を見直すことで
ハゲを治せるかもしれません。

また、男性ホルモンのバランスが崩れると
ハゲが進行しますので、規則正しい生活を送りましょう。
男性ホルモンを増やすために睡眠の質を高めたり
適度なエクササイズを心掛けるべきです。
先ほどのネバネバ食品やレバー、うなぎや牡蠣も
男性機能に効果がありますから、意識して食べるようにしましょう。

シャンプーを使い、頭皮を過剰に洗い過ぎてしまうと
皮膚を守る脂肪酸という膜が落ちてしまうと
藤田氏はシャンプーの危険性についても言及しています。
この脂肪酸があるから人の皮膚は弱酸性を保ち
髪にダメージを与える細菌を防いでくれています。
ですから、皮膚を守る脂肪酸を洗い流すシャンプーの回数を減らし
シャンプーを使わずお湯だけで髪を洗う”湯シャン”を実践した方がよいのです。

この本を読んでから、ネバネバ食品や亜鉛を積極的に食べたり
シャンプーを使う回数を減らしています。
私の髪が復活するかの実験をスタートしていますが
結果が出たら、またご報告します。

まとめ

遺伝子情報を環境の力で改良できることがわかっています。
ハゲの遺伝子にもこのエピジェネティクスの考え方が適用できると
医学博士の藤田紘一郎氏は指摘します。
そのためには、自分の生活習慣を徹底的に見直すべきです。
加工食品を控え、ネバネバ食品や亜鉛を積極的に食べましょう。
良質な睡眠確保し、運動を習慣にするなど
規則正しい生活を意識することが、ハゲだけでなく肥満を防止してくれます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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