書評というリミックスが人生を面白くしてくれた!

コンテンツをシェアしたりサンプリングしたりすることが、新しいデフォルトになったのだ。(ケヴィン・ケリー)


photo credit: wuestenigel Girl using smartphone in cafe, laptop in the background via photopin (license)

新たなスクリーンが読み書きをトレンドにした!

以前は難しかったコンテンツの改変がデジタル化と無料化の流れの中で
簡単に行えるようになりました。
この結果、多くのコンテンツがWEBやソーシャルメディアでつながるようになり
私たちは、世界中の知識や体験に簡単にアプローチできるようになったのです。
この新たな革命が知的レベルを高め、私たちの人生をより面白くしてくれます。

TVの普及で多くの知識人が読み書きの習慣はもう終わりだと考えました。
20世紀後半の教育者やインテリ、政治家や親たちは
テレビ世代の子どもは文章を書けなくなると心配しました。
TVのスクリーン文化が非難され、格好の標的になったのです。
それでも、若者たちはテレビを見続け
現代人の文字を書く能力は衰退していくように思われていました。

しかし、iPhoneやパソコンといった新たなスクリーンが
この流れを変え、書くことをトレンドにしていきます。
ソーシャルメディアやブログにテキストを打ったり
それをROMすることが生活の中の当たり前になったのです。
なんと人々が文字を読む時間は80年代と比べてほぼ3倍になり
2015年までにWEBには60兆ページもの情報がアップされたのです。
ペンの代わりに親指を使って、世界中の若者たちが
スマートフォンで毎日5億もの書き込みをしているのです。

このままスクリーンの数が増えれば、さらに読み書きの量は多くなるだろう。過去20年間のアメリカの識字率に変化はないが、読み書きの量は増えている。すべてのスクリーン上に現れるすべての文字を考慮するなら、あなたがどこに住もうとも、祖母の代より毎週はるかに多くを読んでいる。

テキストは書籍だけではなく、あらゆるスクリーンで読めるようになりました。
ミュージックビデオやYoutube、ゲームなど多様なスクリーンで
私たちは絶えずテキストに接しています。
この新たなスクリーンでは読み終わるということはありません。
次から次へと新たなテキストが押し寄せてくるのです。
このWEBの世界がやがては電子書籍にも押し寄せ
ユニバーサルな図書館を生み出すと
ケヴィン・ケリーは予測しています。

一冊の本のどのページからも、他のページや他の本へと飛べるようになる。そうなれば本はもはや一冊ごとに綴じられたものでなく、すべての本が織り込まれた巨大なメタレベルの本になり、ユニバーサルな図書館となるだろう。シナプスのように相互につながった図書館が集合知を生み出し、個別の本からは見えない世界を見せてくれるだろう。

デジタル化によってすべての本がWEBのように
つながる未来を著者はイメージしています。
それぞれの文章が他の本の文章とネットワークで相互参照され
リンクがつながることで、私たちはより多くの知識を簡単に入手できます。

書評というリミックスを楽しもう!

リンクとタグは、過去50年で最も重要な発明かもしれない。あなたがリンクを張ったりタグ付けしたりするたびに、あなたは人知れずそのウェブの評価を上げ、よりスマートにしている。

本の世界とは無縁だったリンクとタグが貼られることで
ユニバーサル図書館を手元のスクリーンで活用できるようになります。
今後30年で学者もファンも、コンピューターのアルゴリズムを使うことで
世界中の本を1つのネットワーク化した文献に変えていくのです。
読者はこの図書館に触れることで、一冊の本を読むだけで
多くの関連情報やアイデアを見つけられます。

今後本はデジタル化されることで、どんどんリミックスされ
新たな価値を提供するユニバーサル図書館に進化していきます

本はいったんデジタル化されると、ページ単位に解きほぐされ、さらには文章の断片にまで縮小される。そうした断片がリミックスされて違う形で順序づけられた一冊の本になったり、バ ーチャルな本棚になったりする。ユニバーサルでネットワーク化された図書館は、いまの音楽ファンが曲をミックスして順番を変えたアルバムやプレイリストを作っているように、段落単位から本全体までさまざまな文章を集めたバ ーチャル本棚を作るようユーザーを促し、それらが特別な情報を集めた図書館の棚を形成する。

実は私もテクノロジーの進化のおかげで、このブログをスムーズにかけています。
テキストを引用したり、アイデアをつなげていくのも
GoogleやAmazonのおかげなのです。
電子書籍を読んだり、ブログを書かなければ
私は旧態依然のやり方で閉じた世界に生きていたはずです。

書評という形態で本と本をつないでいるうちに面白いことが起こりました。
著者や編集者と出会うことで自分に刺激を与えらり
アイデア作りのヒントをもらえるようになったのです。
ブログというプラットフォームを持つことで
私の人生は以前よりはるかに面白くなりました。
今後も電子書籍の進化を楽しみながら
このブログを継続していきたいと思います。

まとめ

今後は本も音楽のようにリミックスされ
新たな価値を持つようになります。
本にリンクやタグが貼られることで
本と本がつながり、ユニバーサルな図書館が生まれ
私たちはここから一瞬で情報を得られるようになります。
知のプラットフォームが未来を明るくしてくれますから
テクノロジーとは引き続き仲良くしていこうと思います。

参考書籍 ケヴィン・ケリー
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

        

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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