問題を解決したければ、内省の時間を増やそう!

問題を抱えた友人にアドバイスをするのは簡単だ。ところがいざ自分の身に問題が起こると、そう簡単には対処できないものだ。その一因は、つい『自分中心』に考えてしまうので、客観的に問題をとらえるのがむずかしくなることにある。こんなときは『言葉』をうまく使って自分をだまして、自分に起こった問題を他人に起こった問題のように考えるといい。(イーサン・クロス)

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自分との対話の時間を持とう!

自分の問題を解決するのはとても難しいことで
時々、私も考えることを放棄したくなります。
そんな時には自分を自分でコーチングするようにしています。
コーチの質問を思い出し、解決策を一人で考えてみるのです。

ミシガン大学のイーサン・クロス博士は
人が気晴らしを求めるのは、自分の人生について真剣に考えることから
逃げるためではないかと推測しています。
スマホをいじっていても、答えは見つかりませんから
いくつかのメソッドを活用して、悩みを解決しましょう。
気晴らしをやめて、内省の時間を持つことで、人生をより楽しめるようになります。

まずは頭を整理するために、自分の問題を全て書き出し
何が悩みの原因なのかを明らかにしましょう。
ただ、頭が混乱しているだけで、自分を追い込んでいるために
気持ちが落ち込んでいるだけかもしれません。

コーチと対話するように課題を客観視するのもよいでしょう。

いま直面している問題に対して、「彼」「彼女」などの三人称、もしくは「自分の名前」を主語にして、文章を書いたり、頭のなかで言葉にしたりして自分を見つめるのだ。人生の難題を乗り越えるために内省に取り組むのは、一点集中術のもっとも有益な活用法の一つである。(デボラ・ザック)

デボラ・ザックが指摘するように
自分について三人称で語ってみると自分の頭を整理できます。
視点を少し変え、自分を客観視するだけで
今の目の前の問題が小さなものに思えてきます。
人にアドバイスするように問題を柔軟に捉えれば、意外な答えが見つかります。

未来のワクワクな自分をイメージし、現在の問題を考えると
それが大したものに思えなくなります。
このように考える時間をしっかり作って、自分の頭を整理すると
多くの問題を解決できるようになります。
忙しい頭で中途半端に悩むことが良くなく、それが問題をますます大きくしてしまうのです。
自分で課題を解決できるという信念を持ち、内省することで、悩みを減らせます。

その悩みが本当に未来に起こるのかを?考えてみるのもよいでしょう。
紙に書き出し、頭を整理するうちに、それがただの杞憂であることがわかります。
心配事の9割が実際には起こらないと言われていますが
今の悩みについて、真剣に考えてみると
ただ頭が混乱していて、不安になっているだけと言う場合が多いのです。

読書によって、解決のヒントが見つかることがあります。
大概の問題は過去の偉人たちが解決していますから
いくつかのストーリーを読むだけで、課題を解決できるようになります。

 

一人の時間を作り、その時間を楽しもう!

用事を手早くすませ、時間を節約するために開発されたテクノロジーを利用すると、逆効果が生じる。年がら年中、時間が足りない状態におちいるのだ。マルチメディアのデバイスは人を終わりのない要求から解放するどころか、自宅でも職場でも、ちょっとした時間さえあれば、あちこちにアクセスする生活に拍車をかけている。

パソコンやスマホに人生を左右されないために、働き方を見直しましょう。
以前の私は、寝室でiPhoneを使うことが習慣になり
夜中に仕事のメールを書くことで、自分の睡眠を犠牲にしていました。
いつも忙しくすることで、緊張状態が続き、ストレスが常態化していたのです。

つねにアクセス可能で仕事をしているとストレスがたまります。
過度のストレスが不安な状態を生み出し、自分の悩みを増やしてしまうのです。
寝室ではデジタルデバイスを使わないと決めるだけで
良質な睡眠が手に入り、心の平穏を取り脅せます。
寝室でiPhoneを使わないだけで、私はリラックスできるようになりました。

つねに連絡がとれ、用があれば飛んでいくことなど、不可能なのだから。そうした非現実的な考えを捨て去り、リラックスして充電し、活力を得て、よりいっそう集中力の高まった自分を印象づけよう。

睡眠の質によって、ミスがなくなり、仕事もうまくいくようになります。
スマホを使いすぎると自らを忙しくしてしまいますから
できるだけ距離を置くようにしましょう。
画面に集中するのをやめて、運動したり、瞑想することでストレスを減らせます。
脳がスッキリさせることで、自分の生産性を高められます。

まとめ

自分との対話の時間を持つために、デジタルギアを使わない時間を意識しましょう。
スマホを持たずに散歩をすると景色を楽しめるようになります。
深呼吸や瞑想するだけで、心を安らかにできます。
ほんの少しスマホの使い方を変えるだけで、今を楽しむ余裕が生まれます。
スマホのルールを変えて、内省の時間を増やすことで
問題を解決できたり、本当にやりたいことがわかります。
デジタルギアと距離を置き、考える時間を増やして
人生をよりよくしていきましょう!

参考書籍 デボラ・ザック SINGLE TASK 一点集中術

      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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