独学で知的戦闘力を高めよう!

独学というのは大きく、「①戦略」「②インプット」「③抽象化・構造化」「④ストック」という四つのモジュールからなるシステムと考えることができます。(山口周)


photo credit: Sebastiaan ter Burg Bastiaan van Loenen, Right to Know Day 2011 via photopin (license)

知的戦闘力を高めるための独学力

コンサルタントとして活躍している山口周氏は
MBAなど取ることなしに独学で今の地位を築いたと言います。
大学時代に哲学を専攻していた山口氏は
広告会社、コンサルタントファームで働きながら
独学によって、様々な知識を蓄えて行きました。
知的戦闘力を高める 独学の技法には。そのノウハウが書かれているので
本書の内容を実践できれば、知的戦闘能力は高まるはずです。

多くの独学に関する書籍は「インプット」を重視していましたが
独学の目的を「知的戦闘力の向上」に置くのであれば
独学をシステム全体として捉えなければなりません。

その理由は簡単で、どんなに「インプット」の量が多くても
「抽象化・構造化」ができなければ、その知識を活用できません。
ただの物知りで終わるのではなく、課題を解決するためには
インプットだけでなく、知識を抽象化・構造化し
整理・ストックしておく必要があるのです。
過去の知識と今の情報を上手に組み合えわせ
良いアイデアを生み出しましょう。
インプットされた情報を目的に応じて引き出せるように
自分の脳以外の場所にアイデアや知識をストックしておきましょう。

現在のように変化の激しい時代であれば、インプットされた知識の多くが極めて短い期間で陳腐化し、効用を失うことを前提にして独学のシステムを組む必要があります。「覚えないこと」を前提にした上で独学のシステムを構築する際、カギとなるのは「脳の外部化」です。一度インプットした情報を自分なりに抽象化・構造化した上で、外部のデジタル情報として整理しストックする。つまり、いったん脳にインプットした情報は、エッセンスだけを汲み取る形で丸ごと外に出してしまうわけです。

私は本や周りのコンサルタントから多くの情報を得ています。
これをこの書評ブログにまとめ、エッセンスだけを覚えるようにしています。
あとはブログ内検索をすれば、過去の知識をすぐに取り出せます。

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不要な情報をインプットしないようにする!

「知る」ということは 、時代遅れになりつつある。(ニコラス・ネグロポンテ)

メディアは「知らないと恥をかく」というスタンスで
不要な情報を価値のあるものとしてオンエアしたり、記事にしています。
山口氏は他の多くの人が知っている情報というのは
知的戦闘力の向上という観点から見れば、1ミリの価値もないといいます。

私たちの時間には限りがありますから
人が知らない価値ある情報をインプットすべきです。
自分の貴重な限りある時間を独学に投入するのですから
他の多くの人たちが知っている情報をインプットするのは意味がありません。
新聞やTVメディアからありきたりの情報を取るのは得策ではありません。
不要な情報を入れないために、あえてメディアとの接触時間を減らすべきです。

他人といかにして違うインプットをするかということが、独学の戦略の最大 のポイントなのですが、ここで重要なのが、「何をインプットするか」よりも「何をインプットしないか」ということなのです。

独学には「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」という
モジュールからなるシステムが必要です。
自分を際立った存在にするためには、差別化が求められます。
差別化ということは人とは違うオリジナリティですから
インプットすべき内容に独自の戦略性を持たせるべきです。
私はベンチャーやスタートアップ企業の社外取締役やアドバイザリーを
勤めていますから、その経営に役立ちそうな情報を集めることを
自分の独学の戦略にしています。

私はマスメディアたソーシャルメディアの時間を減らし
その時間を翻訳本を読んだり、経営者とコンサルタントとの面談に使っています。
特に、翻訳書はアイデアの宝庫で、読む価値があります。
翻訳本の価値について、マイナビニュースで松島倫明氏と対談しましたが
以下そこから引用します。

ハウツーだけで終わらず、そこに至るバックグラウンド、背景にある哲学を、その歴史から説き起こして丁寧に書いてあるものが多い。だから読んでいるうちに血肉になり、自分自身の世界観を作り上げる助けとなってくれる。単純に言って、世界にはものすごい数の本が出ている。残念ながら、私たち日本人はそのほとんどにアクセスできないでいるが、幸いなことに、そのうちのひと握りの本は翻訳書となって日本語で出版される。だから翻訳書として選ばれて日本にやって来る本は、世界中のベストオブベストと言える。イチバン良い物を、”ハイっ”と手渡されているようなものなんですね

私はインプットした情報をブログやマイナビニュースに連載することで
情報をストックし、取り出しやすくしています。
対談することで、深く考えるようになり、自分の知的生産性を高められます。
また、ここからさらに人脈を広げることもできます。
参考、マイナビニュースの翻訳本対談戦略人脈対談

アンテナを立てて、自分の欲しい情報を集めると決めれば
様々なところから、良い情報が集まってきます。
それを外部脳に置くことで、必要な時にいつでも引き出せます。

本だけでなく、学んでいる人から情報を得たり
電車や街がどの広告、お店の雰囲気にも
高い情報の密度を確保し、情報と情報と組み合わせることで
新しいアイデアが生まれてきます。
インプットした情報を集め、課題解決のための思考を習慣化することで
知的生産性を高めることができます。

まとめ

独学には「戦略」「インプット」「抽象化・構造化」「ストック」の
フレームワークを意識することが重要です。
なんのためにインプットをするのかを明確にし
不要な情報に無駄な時間を使わないようにしましょう!
集めた情報でしっかり思考し、それをストックすることで
いつでも必要な情報を取り出せるようになります。
他者と差別化し、知的戦闘力を高める為に
価値のある情報をインプットし、それを上手に組み合わせましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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