集中力を高めるためたい人に朗報。感情の三原則に支配されるのをやめよう!

私たちには感じる能力があり、感情生活があるからこそ人間である。だが感情は時に、デキる人間への道を早い段階で阻むことがある。自分の能力を最大限に発揮するには、感情と認知(感情と思考)を統合する必要がある。マーガレット・ムーア

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感情の三原色である悲しみ、怒り、不安の間には密接な結びつきがあり、三者が互い惹きつけけてあなたがせっかく立てた計画を台無しにしたり、整理された思考を混乱させたりする。

感情の三原色に邪魔されないようにしよう!

私たちは感情にコントロールされがちです。
集中しようとした時に悲しみや不安、怒りといった感情に邪魔され
自分を混乱させてしまうのです。
やっかいなことにこの感情の三原色は密接な関係になりやすいと
マーガレット・ムーア人生を変える集中力の中で述べています。

2010年にカナダのウォータールー大学で行われた研究によると
算数の問題をやっている最中に不安を感じると
5まで数えるといった簡単な課題さえ難しくなることがあることがわかりました。

嫌な感情が現れると基本的な脳のプロセスを邪魔してしまうのです。
なにかの拍子に感情を司る部位のスイッチが入ると
脳内のより複雑な部位の基本的機能(注意や集中など)が妨げられてしまいます。
つまり不安や悲しみ、怒りなど感情的な反応が起こると
思慮深さが奪われ、目の前の作業に集中できなくなるのです。

以前の私はこの感情の三原色に支配されていました。
イライラしたり、不安になることで、今ここに集中できずにいたのです。
しかし、脳科学や心理学の本を読むことで
感情をコントロールできることに気づけました。
脳は動揺を抑える力を本来備えているので、それを活用すればよいのです。
本書にはその解決策がわかりやすく書かれていたので
以下簡単に紹介していきます。

脳を使えば、感情で人生を台無しにする代わりに、むしろ人生を豊かにすることができる。脳は、原始的な反射機能を持つ未発達の器官から、思考と感情を管理する能力を持つ驚くほど複雑な組織へと発達してきた。

問題なのは私たちの脳はツイートやメールを
大量に処理するように設計されていないことです。
外部環境によって、興奮状態になっても
私たちの脳が解決策をもたらしてくれます。

脳の力を活用して、感情と思考をコントロールしよう!

コロラド大学で実施されたこの検査によると、教室での冷静な声かけにより興奮した子どもがおとなしくなるように、前頭前皮質は、興奮し不安に捉われた扁桃体の暴走を抑制できるという。つまり意識して理性的に考えることで、前頭前皮質を活性化させる努力をすれば、前頭前皮質が扁桃体に冷静になるよう言い聞かせてくれる。(ポール・ハマーネスとマーガレット・ムーア)

感情の三原則の不安を感じたら、自分のストレスのパターンを明確にし
感情を揺さぶることについて新たな視点で評価します。
ストレスへの対処法を理性的に考えることで
今ここに集中できるようになります。
脳の前頭前皮質を活性化させることが生産性を高める鍵だったのです。

悲しみによって落ち込んだ時には、思考することを意識すべきです。
脳の思考を司る部位を活性化するとやる気が出ることもわかっています。
上司に怒られ、凹んだ時には、考えることで立ち直りが早まります。
人から自分が無能だと言われた時には
読書をしたり、簡単な計算問題を行い
脳の認知機能を積極的に活用するのです。
ポジティブに考え、物事を別の視点から捉えたり
様々なタスクをこなし、ネガティブなことを考えないようにしましょう。
自ら落ち込むのはやめ、自分の脳の力を信じるのです。

また、怒りが襲ってきた時には、過去の怒りにこだわるのをやめるのです。
マイナスの感情を抑えようと意識的に努力をすることで
大きな効果を得られます。
怒りのループからは何も生み出さないですから
怒りを引き起こす原因を排除しましょう。
私は人付きあいを変えたり、満員電車に乗らないようにするなど
怒らないための仕組みを考えています。
また、イライラしたら大きく深呼吸するようにしています。

大事な仕事をしている時にツイートやメールが気になった時には
冷静になって、何を優先すべきかを考えるようにしています。
自分のゴールを確認し、やる気の炎をかきたてれば
他者とのコミュニケーションを後回しにできます。

コーチのマーガレット・ムーアは集中力を高めるためには
まずは、神経の高ぶり=興奮を抑えることだと言います。
周りの外的興奮や自分が作り出す内的興奮に
左右されないようにするために自分の感情のパターンを認識するのです。
自分が平静でいるためには行動することが重要です。
自分の気分を変える行動(散歩、会話、読書、深呼吸)で
感情を上手にコントロールし、平静を保つのです。

小さなアクションを重ね、その進歩をほめることが重要なのです。
ここから穏やかな気持ちが生まれ
自分の感情をコントロールできるようになります。
確かに私も毎日ブログを書くことで動揺を抑え
感情をコントロールできるようになりました。
ブログを書くとやる気が生まれ、他のことにも良い影響を与えています。
平静な気分を保つための自分らしいコツを見つけ
目の前のタスクに集中できるようにしましょう。

日々の習慣が自分をよくし、周りにも良い影響を与えると
マーガレット・ムーアは指摘します。
自分が世の中にできることを見つけ、それを実践することが
自分と周りを幸せにする秘訣なのです。

まとめ

感情の三原色である悲しみ、怒り、不安に支配されると
今ここに集中できなくなります。
自分の生産性を高めたければ、脳の力を借りて
感情をコントロールしましょう。
思考や小さなアクションが感情を司る脳の前頭前皮質を活性化します。
自分の感情のパターンを理解し、事前にその対処策を実施することで
ムダに落ち込んだり、イライラせずにすみます。

参考図書 ポール・ハマーネスマーガレット・ムーア
ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
本書は文響社さんから献本ただきました。

       

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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