人脈作りのスキルを上げたい人がやるべきたった一つのこと。

何かを得るだけが目的で人と会おうとするとき、私たちは後ろめたく思うのだという。人脈づくりに関して少しも抵抗を感じない人は、強い人だ。ところが最も弱い人、つまりネットワークを最も必要とする人ほど、後ろめたく思ってしまう傾向が強い。私たちは意識的、作為的なときより、予期せぬ出会いや、まったくの偶然だと思えるときのほうが、抵抗なく人脈づくりをできる。(フランチエスカ・ジーノ)


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人脈作りの秘訣はとてもシンプル!

多くのひとは人脈をつくれば成功すると考えていますが、目的を意識しすぎると人前でうまく振舞えず、新たな仲間を作れなくなります。特に内向的な人ほど後ろめたく思いがちで、チャンスを逃してしまうのです。シリコンバレーで最高のネットワーカーと評価されているアダム・リフキンはネットワークづくりの秘訣を「友だちになる、ただそれだけのことだ」 と述べています。人脈作りを意識するのではなく、友だちになることを考え、子供のころのように人と接すればよいのです。こう考えるとネットワークづくりは、誰もが磨ける技であることがわかります。以下リフキンのアドバイスを引用します。

受けとるより与えるほうが良いです。ほかの人に何かしてあげられる機会を探すのです。たとえば、知識を提供したり、もしくは 、相手はまだ知らないかもしれないけど、関心がありそうな人に引き合わせてあげたりするのです。大事なのは、ネットワーキングが取引にならないこと見返りを求めて、何かを提供するとうまくいきません。それより、あなたと相手の共通点に、純粋に興味を示してみてください。(アダム・リフキン)

友達になるためには、自分のことをしっかりと伝えることと相手に興味を持つことが必要です。自分の価値を相手に話し、何で相手に貢献できるかを考えるのです。相手の役に立つためには、相手への理解が欠かせませんから、相手の話を傾聴しましょう。友達を作ると決めた子供の頃を思い出し、相手に役立つことを実行することが人脈作りのためにやるべきたった一つのことなのです。

利害を捨て、個人的な絆を結ぼう!

昨日はサードプレイス・ラボのイベントが行われ、コンサルタントの増田和芳氏からコミュニティマネージメントの話を伺いました。未来のキャリアを切り拓くためのコミュニティ活用がテーマでしたが、その話が前述のアダム・リフキンのアドバイスに近く、とても共感を覚えました。コミュニティは一人ではできませんから、まず、仲間を募る必要があります。主宰者の思い(人への貢献)を発信することで、共感する人が現れます。大きなコミュニティを最初から作るのではなく、小さなところから始めて、徐々に大きくするとよいと増田氏は言います。そして、失敗を恐れずにやり続けることです。ベイビーステップで仲間を募り、メンバーに喜んでもらえるコミュニティは何かを見つけながら、仲間とともに盛り上げていくのです。

まずはやってみる!いろんな実験が出来ると思え!失敗は15回はするものだ。(増田和芳)

増田氏ははじめての参加者にも気を使うべきだと教えてくれました。参加者が発言できる雰囲気をつくり、上手にキャッチボールをし、相手のやりたいことや価値を引き出すことで、そこから新たなプロジェクトがスタートしたりします。ネットワークづくりなどと考えるのではなく、友達を見つけるような感覚でコミュニティを主宰したり、参加するとよいかもしれません。利害を意識するのではなく、個人的な絆を結ぶことが未来のあなたを幸せにしてくれるのです。会社や家族以外の仲間があなたの新たな可能性を引き出してくれます。

ベストセラー作家のラミット・セティも人脈作りの秘訣について次のように述べています。

誰にでも一緒にいて楽しい友だちがいますよね。彼らはいつも「ねえ、この本いいから読んでみてよ」とか、「このビデオすごく良かったから、絶対に見るべきだよ」などと言って、素敵な物を届けてくれます。じつは、これこそがネットワークづくりなんですよ。彼らはまず私たちに尽くし、提供してくれます。そしてある日、彼がやってきてこう言ったとしましょう。 「ちょっと相談なんだけど、君にはX社で働いている友人がいるだろう。じつは彼に連絡を取りたいと思っていてね。紹介してもらえないかな?」。もちろんあなたはイエスと言うでしょう。人脈づくりとは要するに、個人的な絆を結ぶことなのです。

すごいネットワークを作ると気張るのではなく、個人的な絆を結ぶことが人脈作りの秘訣なのです。年をとってからでも友達は作れます。サードプレイス・ラボに参加したり、自分でコミュニティを主宰してみるのもよいかもしれません。

まとめ

人とつながることで、幸せを仲間と分かち合うことができます。そのために自分から相手のために行動し、ギバーになるのです。相手に貢献し、良いネットワークを築くことで、自分の人生をよりよくできるのです。積極的に人のために貢献し、周りからサポートしてもらえるようにしましょう。人脈作りのスキルを高めたければ、子供のように友達になることを考え、その人に自分の価値で貢献すればよいのです。

参考書籍 エリック・バーカー残酷すぎる成功法則

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

      

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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