サイモン・タイラーの頭と仕事をシンプルにする 思考整理50のアイディアの書評

生活で困難に直面したときには、シンプルにすることで状況が良くなる。生活が順調なときには、シンプルにすることでさらに状況が良くなる。(サイモン・タイラー)

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自分の言葉を高めよう!

コーチのサイモン・タイラーはクライアントとのセッションで、生活をシンプルに戻すと人生がうまくいくと伝えています。彼は「シンプルでいこう」を合言葉にすることで、クライアントとの信頼関係が高まり、物事がうまくいくようになりました。「シンプルでいこう」は、サイモンが問題に対処するうえでしてきた選択を表現しています。シンプルこそが、いちばん効果的、効率的なやり方で、彼はそれを頭と仕事をシンプルにする 思考整理50のアイディアという本にまとめました。

この50のアイデアを自分ごと化することで、シンプルに生きられるようになり、迷いが減ります。特に困難に直面したときにシンプルにすることで、打開策が頭に浮かび、状況がよくなるというのです。

生活で困難に直面したときには、シンプルにすることで状況が良くなる。生活が順調なときには、シンプルにすることでさらに状況が良くなる。

嫌なことが起こったときに、私たちは悪いことをついつい考えてしまいます。脳科学は、一定の予測可能な形で思考が気分に影響を及ぼすことを解明しているそうです。それが自分の行動に直接的な影響を及ぼして、結果を左右してしまいます。自分の思考が悪いことを引き寄せているとしたら、それをやめたほうがよさそうです。特に、考えを声に出して言うと、その影響は倍加することがわかっています。悪い言葉を使うことで嫌な未来を引き寄せてしまうのです。

もしも、あなたが落ち込んでどうしようもない状態に陥ったら、自分の言葉を変えてみましょう。困難な状況は前向きな言葉によって、変えられます。自分を励ます言葉、元気になる言葉を使えば、脳がアクティブになり、困難な状況から抜け出せるようになります。

あなたが使っている言葉は、自分が身を置きたいと思う状況を表しているだろうか。自分が避けたい状況に、自分自身を近づけることになっていないだろうか。言葉を選ぶのは、あなた自身だ。そして、それを聞いている人たちのことも忘れないでほしい。まさに「word up!」(「そのとおり」と「言葉を高める」の両意)なのだ。

ネガティブな言葉を使うのをやめ、ポジティブな言葉を使うことで、自分の思考と行動を変えられます。言葉をよくするというシンプルな行動が人生をよりよいものに変えてくれるのです。ですから、自分が使う言葉には最善の注意を払いましょう。

ネガティブな言葉を使わないようにするための3つの方法

元のネガティブな言葉を使いそうになったら、以下の3つの方法を試してみましょう。これであなたの脳の中の言葉を短期間で変えられます。今日、今週、今月という時間軸で自分の言葉を変えてみるのです。

1、今日:次の24時間、誰にもいっさい愚痴をこぼさないようにする。それを守れなかったら、また初めから24時間をやり直す。

まずは、24時間愚痴をこぼさなようにしてみましょう。愚痴などのネガティブな言葉をやめられれば、不平を言う癖が無くなります。

次のステップでは、他人の噂話をやめるのです。これで会話からネガティブな要素が消えます。

今週:来週のために、他人の噂話はいっさいせず、また誰からも人の噂話を聞かないようにする。あなたに噂話をしようとする人がいたら、この方法のことを説明して、やめてほしいと言うこともできるし、黙って立ち去ることもできる。

人とのネガティブな会話はエネルギーの浪費度が最も高く、話す方も聞く方も疲労感だけが残ります。噂話をやめるというシンプルな行動によって、ストレスが無くなり、自分の生産性も高められます。

最後に他人への批判を封印しましょう。批判を要望に変えることで、相手との関係を改善でき、結果を残せるようになります。

今月:来月のために、家族や親しい友人、職場の同僚の批判をいっさい控える。もちろん、相手に振る舞い方を変えてほしいと言うのはかまわない。ただし、それが隠れた批判でなく本物の要望であることを、自分自身に正直になって確かめてからにする。ひと月が過ぎる前に誰かを批判してしまったら、また最初からやり直す。

愚痴、噂話、批判の三悪をやめることで、自分の思考、言葉、行動を変えられます。言葉を変えることで、あなたのイメージはポジティブになり、周りにエネルギーが高い人が集まってくるはずです。ここからよいことが起こるようになります。私も三悪を減らすことで、運気が上がってきました。悪い言葉をよい言葉に変えるというシンプルな方法を早速試してみましょう!

まとめ

困難な状況や仕事に直面したときに、行動をシンプルにすることでその場の雰囲気を変えられます。特に悪い状態の時には、愚痴、噂話や批判などのネガティブワードは封印しましょう。よい言葉を使うことで自分にエネルギーを付与できます。ポジティブな言葉があなたの脳を活性化させ、よい解決策を運んできてくれます。悪い言葉を捨てて、よい言葉を使うことで人生を劇的に変えられるようになるのです。

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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