ブライアン・トレーシー流危機脱出法 ピンチを成功に変える21の仕事術の書評

障害は、それを見る人の器によって、大きくも小さくも見える。(オリソン・スウェット・マーデン)


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あなたと、あなたが将来なりたい姿の間には、何かが立ちはだかっている。目の今前のピンチを抜け出して、仕事なり私生活なりの目標を達成するためには、前進をはばむこうした制約の正体を見定める必要がある。(ブライアン・トレーシー)

障害の原因の内的要因を克服しよう!

ブライアン・トレーシー流危機脱出法 ピンチを成功に変える21の仕事術を再読しています。何か新しいことにチャレンジするたびに、私たちの前には大きな壁が立ちはだかり、それを乗り越えない限り成功は手に入りません。前進を阻む障害が現れたら、そこから逃げずに、チャンスが到来したと考えるようにしましょう。まずは、自分の目標を再確認し、次の2つの質問の答えを考えてみるのです。
■あなたが達成したいことは何か?
■あなたが避けたいこと、守りたいことは何か?
お金を稼ぎたいなら、具体的にどれくらいの金額を、いつまでに稼ぎたいのか?を書き出します。できるだけ具体的に考え、目標を明確にするのです。1年後に100万円貯めたいなら、そう紙に書き、何をどのようなステップでやればよいかを整理します。こうすることで、自分のやるべきタスクが見え、日々行動できるようになります。マイルストーンと行動のリストを決めたら、あとは最初の一歩を踏み出せばよいのです。
次に障害になるものを確認します。「目標達成のじゃまになる要素は何だろう?」という質問によって、自分の最大の障害がわかります。自分がやるべきこと、目標達成のスピードを減らす要素が見つかったら、その解消にとりかかりましょう。無駄遣いが問題なら、クレジットカードを使う頻度を減らすなど対策を考えます。貯金の金額が少ないと感じたら、毎月の積み立てをすぐに増額します。

分析を進めていくと、制約の実に80パーセントが「内的要因」つまり、問題はあなたの心、または会社の内部にあるということだ。外部に起因する制約はわずか、20パーセントにすぎない。制約を分析する手始めに、こう自問してみよう。「わたしの心や会社の内部に、どんな問題があるのだろう?」たいていの場合、そこに見出される最大の制約は、「失敗への恐れ」か「拒絶の恐れ」だ。

先延ばしや言い訳を考えるのをやめ、すぐにアクションを起こしましょう。できない理由を数えるのではなく、今すぐやれることにフォーカスするのです。もしも、恐怖心を感じ、自分に自信を持てなければ、次の質問をすべきです。
■私と同じような境遇から、前進して成功をつかんだ人間はいるだろうか?
世の中には想像もつかないほど悲惨な境遇から這い上がった人が数万人、数十万人もいるとブライアン・トレーシーは指摘します。あなたの言い訳は無意味だと思って、そんな戯言はさっさと捨ててしまいましょう。

外的要因も分析しよう!

制約の残り20パーセントは外的要因によるものだ。つまり、他人がある行動をとる、もしくはある行動をとらないのがが原因である。問題は市況か、はたまた顧客か、売り上げか、銀行の協力か…。しかし、たとえ最大の制限が外部にあって、自分のコントロールが及ばないとしても、あなたの力で、なんらかの働きかけをすることは可能なはずだ。

他人のコントロール下に身を置くのもやめましょう。障害が自分にコントロールできるかどうかを確認し、原因を書き出します。コントロールが難しい場合でも、あきらめずに、自分のイメージを次の「無制限思考」によって広げてみるのです。働きかけを続けるうちに、チャンスが訪れることがあります。
①自分の知識、スキル、人脈、資金、資源は無尽蔵だと想像してみる。
②自分は何でもできるし、何にでもなれると想像してみる。

自分の可能性を否定するのをやめ、なんでもできると考え、次に取るべき行動を考えます。失敗の恐れがまったくないと自分に言い聞かせ、自分のやりたいことを考えてみるのです。自分には何でもできると考え、リミットを外すと行動を変えられます。マインドセットをシフトすることで、別人に生まれ変われます。

内的要因と外的要因をチェックし、最大の制約を見きわめたら、その制約を一つ一つ潰していきます。周辺の些末な問題に気をとられるのをやめ、もっとも重要なことにフォーカスします。11年前に私は自分の時間を浪費するのをやめ、自分の人生をよりよくすることを決めました。その際の最大の障害がお酒でした。大好きなお酒をやめれば、時間やお金を作れ、そのための行動ができると考え、私は断酒を決断しました。本を出版したり、経営者になっている自分をイメージし、理想の自分を実現するために、お酒を飲まないことを選択したのです。断酒にフォーカスすることで、私のタイムマネージメントは劇的に変わり、目標達成のために時間を使えるようになりました。その結果、2つの目標を実現でき、自分の人生をよりよくできたのです。

まとめ

目標を達成する際に障害になるものを書き出し、それを克服する方法を考えてみましょう。大概の原因は自分の内面にあります。言い訳や先延ばしをやめ、本当にやりたいことを明確にして、そのために時間を使いましょう。自分の可能性を否定せず、自分にはできると言い聞かせ、思考と行動を変えることで、やがては目標を達成できるようになります。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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