リアルな人との繋がりがうつを改善し、脳を活性化する!

習慣化

数世代前は、多くの人がーつの会社でずっと働き続け、そこでキャリアを終えていた。今では、そういうことはめったにない。経済のグローバル化にともなって、どこでならキャリアアップができるか、どこでなら仕事を得られるか、といったことで住む場所を決めるようになった。隣人たちとは知り合いではなく、話もせず、目を合わせることさえないというのが当たり前になっている。(マイク・ダウ)


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人との繋がりを減らすことがうつを引き起こす?

セラピストで作家のマイク・ダウ脳が冴える最高の習慣術~3週間で集中力と記憶力を取り戻すを再読しています。マイクのレポートを読むことで、人とのつながりが私たちの人生に大きな影響を及ぼすことを再確認できました。この10年でソーシャルメディアが普及し、絶えず人とコミュニケーションできるようになりましたが、人間関係の質は低下しています。フェイスブックの友だちが1000人以上いたとしても、じかに話せる質の高い人間関係をほとんど築いていない人がたくさんいます。仕事に対する意識も変わり、転職することや在宅勤務が当たり前になり、古きよき人間関係が壊れ、繋がりの質が低下しているのです。

アメリカ国勢調査局のデータによれば、1970年以降、1人暮らしをしているアメリカ人の数は3倍に増えたそうです。夫婦と子どもから構成される家庭の数は、半分に減っています。数世代前に比べで、結婚する年齢が高くなり、結婚が長続きする夫婦の割合も低下しています。長寿高齢化が進むことで、夫や妻に先立たれて独り身になる人の数も増加しています。ソーシャルメディアが流行っているにも関わらず、アメリカでは多くの人が孤独を感じるようになっているのです。

アメリカでは、孤独を感じたときに抗うつ剤を飲む人が増えています。しかし、皮肉なことに、抗うつ剤を服用すると孤独感をさらに強めるおそれがあるそうです。2009年にSSRIの抗うつ剤と「感情の鈍化」と呼ばれる症状との関連性を調べる調査が実施されました。SSRIを服用している被験者の大半が、ポジティブな感情を抱くことが少なくなり、「感情が鈍くなった」「感情がまひした」「感情が平坦になった」と報告しました。被験者たちは自分の感情が鈍化したのは、抗うつ剤のせいだと考えていました。それ以上に気がかりなのが、「感情の鈍化」が、被験者たちの人と繋がる能力に悪影響を及ぼしていたことです。彼らの多くが、夫や妻、恋人、子ども、家族、友人などから遠ざかってしまったと感じていました。

人との関係が希薄になり、感情が鈍化したのなら、抗うつ剤を飲んでも効果はありません。研究者が脳スキャンを使って、恋が発展するときの脳内の変化を調べた結果から判断すると、SSRIは恋の発展を妨げるおそれもあるそうです。恋に落ちると、脳内のドーパミンが急増し、セロトニンが減少します。その結果、私たちは興奮し、ワクワクドキドキし、相手のことで頭が一杯になります。ワクワクな状態によって、相手との結びつきがどんどん強化されます。ところが、SSRIによってセロトニンの減少を防いでしまったら、相手への強い執着心が芽生えません。抗うつ剤が情熱的な感情にブレーキを踏み、恋愛を発展させずに、関係をすぐに終わらせてしまうのです。薬の服用によって人はますます孤独になります。孤独感が増すと人は不安になってしまうので、ますます人生は悲惨になります。「自分は孤立している」と思っているときには、まわりの世界を実際よりも危険なものだと人は捉えてしまいます。このようなゆがんだ見方を続けていると、自分へのの評価を下げてしまい、自信も失ってしまいます。

人とのつながりが脳を活性化してくれる!

孤独感とうつが繋がっているというのは、あなたにとっては驚きではないかもしれないが、孤独感と死が繋がっていることについては、どうだろう?148件の調査(被験者の合計は30万人)をメタ分析したところ人のグループの死亡率は、喫煙者のグループよりも高く、肥満の人のグループの2倍にのぼった。このメタ分析で、社会との繋がりが強い人のグループは、弱い人に比べ、生存率が50%高いこともわかった。社会と繋がりを持つことが「行動ワクチン」と呼ばれているようだが、それもうなずける話だ。

私たち人間には「自分は支えられている、人と繋っている、愛されていたい」と思いたいという生まれながらの欲求があるのです。この「心理的要求」は「身体の健康」に影響を及ぼします。また、その逆のことも起こります。社会との繋がりが強い人の方が長生きができるのですから、私たちはもっと人間関係を強化すべきです。

孤独を避けるためにの方法の一つが結婚だとマイク・ダウは指摘します。結婚していれば、仕事を終えて帰宅したときも、つらい時期を過ごしているときも、孤独にならずにすみます。アメリカ全国世論調査センターが、4万人以上を調査した「総合的社会調査」のデータでは、結婚している人の約40%が、自分を「とても幸せ」とランクづけしています。一方、結婚していない人や別居している人、離婚した人では、自分を「とても幸せ」とランクづけしているのは、20%程度に減少します。また、結婚さえすれば、よいわけではないこともわかっています。自分にフィットした相手を選ぶことがとても大事だということをデータは教えてくれます。結婚生活を「とても幸せ」にランクづけしなかった人たちで、自分を「とても幸せ」にランクづけした人は、わずか3%しかいなかったのです。結婚相手は、長く共に過ごせる人、お互いの成長を支える人を見つけなければ、結婚生活は長続きしません。結婚生活が短くなれば、結局は孤独になり、幸福度を高めることは難しくなります。結婚生活を「とても幸せ」にランクづけした人たちには、自分を「とても幸せ」にランクづけした人が圧倒的に多いのですから、よい相手を探すと幸せになる確率が高まりそうです。当然、結婚しなくとも人とのつながりを強化することで、幸せになれるのですから、様々な出会いをデザインしましょう。

未婚であれ既婚であれ、「人との繋がり」「人への支援」「仲間」を増やすことが、頭の調子や気分の改善に繋がるのは間違いない。また、何歳であれ、夫や妻、恋人がいようがいまいが、人と繋がる機会はつねにある。

人は誰であれ、仲間を増やし、よい人間関係を築くべきです。では、人づき合いの「質」と「量」はどちらが大事なのでしょうか?調査によると、かつてはほとんどのアメリカ人に親友が3人いたそうです。ところが2000年代には、親友の平均人数が1980年代の3人から2人に減ってしまいました。アメリカ人の4人に1人が「親友は1人もいない」状態で、人づき合いの質が劣化しています。

こうした質の変化は、WEB上でも起こっています。2009年の調査によれば、フェイスブックのユーザーのうち、誰かを友だちリストから外したことがある人は約半数でしたが、2012年には3分の2に増えています。オンラインでのやり取りでも、量より質だと多くの人が考え始めているようです。また繋がりを強化するはずのソーシャルメディアによって、孤独感が増しているのかもしれません。

部屋に1人でいるときに孤独を感じるよりさらに悪いのは、たくさんの人がいる部屋の中で、あるいは大勢の「友だち」がいるフェイスブックのページで、孤独を感じることだろう。ソーシャルメディアは、友人たちとの接触を保ち、繋がりを強化するためのものだったはずだ。だが2013年の調査では、フェイスブックをチェックすることで、気分が悪化する人がたくさんいた。私たちは、実際には、人との繋がりを感じるのをソーシャルメディアに妨げられているのではないだろうか?誰かと一緒に出かけて、繋がりを強化するより、家でフェイスブックを詳細にチェックすることのほうが多くなってしまったのではないだろうか?

マイク・ダウはリアルな人間関係があなたに幸せを運んでくると述べています。家族や仲間に会って、血の通った人間関係を築くことは、感情面の健康だけでなく、脳を活性化してくれます。 800人以上の高齢者を数年間追跡調査したところ、孤独感は認知機能の低下を招くことや、アルツハイマー病の発症率を2倍に高めることがわかったのです。人との繋がりを感じることができたら、年を取っても私たちは脳の健康を維持できます。500人近い被験者たちの約70年後の様子を調べるという調査結果を読むとリアルの人間関係を強化したくなります。11歳のときにIQテストを受けた被験者たちに、79歳になったときに再度IQテストを受けてもらったところ、強力な「つき合いの輪」があり、支えられていると感じている人たちは、70年後でも認知機能や知力を維持できている傾向があることが判明したのです。

脳を鍛え、成長させることで、新しいつき合いの輪を築き、家から出て活動的に過ごせるようになるし、所属意識や人と繋がっているという意識、目的意識も持てるようになる。

脳の特性をつかむことで、自分の行動や習慣は変えられます。もしも、あなたが脳を悪くする選択(孤独)をしがちなら、マインドセットを変えた方がよさそうです。いますぐ家族や友人に連絡をとったり、新たなコミュニティに参加するようにしましょう。

まとめ

自分の日々のスケジュールを見直し、家にこもっている時間が多いと感じたら、少し反省した方がよさそうです。孤独はうつにつながったり、脳の認知機能に悪影響を及ぼします。勉強会やセミナーに参加したり、家族や友人との時間を増やしましょう。家族やペットを抱きしめることも効果があります。孤独な時間も大切ですが、人と一緒にいる時間があなたの未来を明るくすると考え、外に出かけるようにしましょう。 

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