本田直之氏のゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代の書評 

要するに、ネット上のコミュニケーションのあり方とリアルのコミュニケーションのあり方はもはや分けられず、相互に影響し合っているということです。そして、「ゆるいつながり=共感ベースのコミュニティ」をどうやって築いていくかということが、人生を自由に、豊かにするためには重要なのです。(本田直之)


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ゆるいつながりが人生を豊かにする!

本田直之氏のゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代を読了しました。ソーシャルメディアやネットの発達で日本人の得意なタテ社会が崩れてきました。会社や地域の狭いコミュニティの文化が崩れ、私たちはヨコ社会の新たなつながりを持てるようになったのです。会社や組織内の強制力のあるコミュニケーションだけでは、面白いことは起こせません。ソーシャルメディアなどのヨコ社会での共感を重視したコミュニケーション術を身に付けることで、私たちは様々なプロジェクトに参加できます。ネットのおかげで、パーソナルブランディングを強化でき、自分の好きなことをビジネスにできるようになりました。積極的に情報発信することで会社や人に縛られずに、自由に生きられるようになったのです。

そのためには、ソーシャルメディアを使いこなし、上手に人とつながることが必要になります。本田氏は人に興味を持ってもらうためには、センスと共感力が必須だと述べています。自分の価値を発信し、多くの人に共感してもらえる人が、ワクワクな時間を過ごせるようになるのです。

要は、「ゆるいつながり」のコミュニティではセンスに基づく共感が求められるということです。リアルでもネットでもそれは同じであって、ネットのコミュニティでは特にそうです。端的に言えばセンスのある人が、より新しいつながりをつくれるということです。

ネット時代を上手に生きるためには、「相手がどう思うか」という「想像力」が不可欠になります。相手の視点に立てる人が、幅広い人間関係を築け、ゆるい関係を継続できるのです。

本田直之氏はゆるいつながりの特徴を以下のように説明します。
①人間関係が希薄なようで、濃密。
②人と知り合うためのハードルが低い。
③知り合える人の幅が広く、多様。
④出る杭は伸ばされる。
幅広い人と付き合い、お互いの価値を磨き、認めることで人は成長できるようになります。一方の昭和的つながりは会社だけの上下の付き合いになりがちで、そこからはなかなか共感は生まれません。自分の価値より、会社の名前が重視されがちで、上司は年下の成長にブレーキを踏もうとします。会社に依存し、外の人脈との交流が減るとといつしか成長が止まり、30台半ばで人生はつまらなくなります。昭和的な強制的なつながりの特徴はゆるいつながりとは異なり、新たな人との出会いが少なくなってしまい、面白いことに巡り会えなくなります。
①人間関係が濃密なようで、希薄。
②人と知り合うためのハードルが高い。
③知り合える人の幅が狭く、画一。
④出る杭は打たれる。
私も40代までは強制的なムラ社会で生きてきましたが、ソーシャルメディアのおかげで、若い人たちと付き合えるようになりました。多様な価値観に触れることで、私の人生は激変しました。会社をやめ、ゆるいつながりを意識し、自分の働き方を変えることで面白いことが起こるようになったのです。人と人をつなぐことで新たなビジネスが生まれ、複数の仕事で稼げるようになったのです。ネットで人と「つながる」うちに、多様な考え方を持つ人と接し、アイデアを組み合わせるうちにいくつものビジネスがスタートしたのです。

ゆるいつながりにはパーソナルブランディングが欠かせない!

「ゆるいつながり」がメインになる時代には、オリジナリティがないと豊かな人間関係は築けないでしょう。オリジナリティというのは、つまり「個人のブランディング」ということ。それを自分で考えて、自分でつくっていかなければいけない時代に、ますますなってきたと思うのです。

「ゆるいつながり」の時代を生きていくためには、自分のオリジナリティを磨くことが肝心です。自分の「価値」を高められれば、自然につながりが増え、多様な人たちと仲間になれるのです。ソーシャルメディアやブログで共感を呼ぶ投稿をすることで、ゆるいつながりが作れます。インスタでセンスの良い写真をアップすれば、世界中から見つけてもらえます。ネット上での発信と拡散によって、個人のアカウントもパワーを持てるのです。

自分の価値さえ高めていれば、自然に人がオリジナリティのある自分のほうへ集まってくる時代、ブランディングという自分自身の努力がかなり報われやすい時代になってきているのです。

自分の価値を高めるためには、ポジティブな人と付き合ったり、読書や旅行などの自分への投資が欠かせません。自分の知識や体験を周りに伝えなければ、共感は生まれないのです。ネットで発信するだけでなく、リアルな関係でも上手に自分の価値を伝えましょう。自分の名前をしっかり名乗り、相手に価値を認識してもらわなければ、ゆるいつながりは生まれません。相手があなたに価値を見出せなければ、長く深い関係は気づけません。ゆるいつながりが広がることでチャンスが増えるのですから、自分の価値をワクワクなストーリーにすべきです。

ソーシャルメディアやブログを武器にすることで、人とのつながりを「自由」に選べます。人脈の流動性が高まり、自分の力で人間関係を多様にできるのです。従来のコミュニティの中でネガティブな人と無理につき合わなくても、ゆるいつながりを築くことで面白い人たちと出会えます。無理をして過去の人脈にこだわるのではなく、新しい「ゆるいつながり」を生み出すことで、自分の世界を変えられます。今のコミュニティが自分にフィットしないと感じたら、別のコミュニティに移動すればよいのですから、自分の好きな人たちと楽しい人生を送りましょう。私もブログとソーシャルメディアのゆるいつながりのおかげで、ワクワクな時間を過ごせるようになりました。人生100年時代を楽しく過ごすために、ゆるいつながりを強化しましょう。そのためには自分の価値を高め、発信を続けることが肝心です。

まとめ

人生100年時代に長く現役を続けるために必要なのは「仕事と遊びの垣根をなくす」ことだと本田直之氏は指摘します。楽しみながら働くことで長い人生をよりエンジョイできるようになります。ゆるいつながりの人たちと一緒に働くことを選択すると多くのことを経験でき、そこから新たなスキルを身につけられます。一つの会社での強制的な働き方をやめ、自分の好きなことを仕事にしましょう。リアルとネットの両方で自分を表現すると共感した人たちがあなたの周りに集まってきます。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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