飲食店の数が東京は多すぎると言う話を良く聞きます。
総務省統計局の調査によると
人口1000人当たりの飲食店数、全国1位は沖縄県で8.70店。
全国2位がこの東京で、なんと7.72店だそうです(2011年データ)。
飲食店数で考えればダントツの1位、東京の人口を1200万人として
推計すると飲食店の数は90000店以上という膨大な数になります。
参入障壁の低い、飲食店の競争が相当熾烈なものになってきていることが
この数字を見ていてよく判ります。
オープンしても、しばらくすると閉店する飲食店も多いですし
飽きられる前に、数年で店を全面改装するラーメンチェーンなどの話も聞きます。
なんだか、味気ない話ですね。
最近は値段勝負のファスト系の飲食店も台頭していますが
すべての日本人がいつでも価格で飲食店を選んでいる訳でありません。
値段以外のバリューを作り出せれば、お客も通いたくなります。
実際、高めの値段設定でも、常連客で賑わう飲食店は都内ではいくらでもあります。
店の立場からは常連客作りがポイントになってくるわけですから
月に一度でもお店に立ち寄らせることが大事だと思います。
私が常連客になっている飲食店の共通点を考えてみることにします。
当たり前ですが、料理が美味しいということは欠かせません。
価格がリーズナブルで美味しければ最高ですね。
続けて通うためには、お店の雰囲気も大事だと思います。
自分の好みや気分にあっている店ではないと、続けて通う気にはなりません。
居心地の良さと言えるかもしれません。
清潔でリラックスできる空間、私の場合は「懐かしさ」もキーワドになっています。
昭和の雰囲気や、以前旅したイタリアのリストランテを連想できるなど
自分の過去の記憶と対話できる空間に好んで通っている気がします。
そして一番大切な要素がお店のスタッフの方々のホスピタリティ。
名前や嗜好を覚えてくれれいる店には、自然と足が向きます。
「徳本さん、いい牡蠣がはいりましたよ」と言われるだけで
自分のことを大事に扱ってくれているようで、嬉しいですよね。
名前を覚えて、コミュニケーションすることは重要かもしれません。
また、何気ない心遣いもポイントのような気がします。
昨日も初めての店に出かけたのですが
メニューにないノンアルコールビールを頼むと
笑顔で仕入れてきますと言って、走ってキリンフリーを買ってきてくれたのです。
普通であれば、置いていないと断られることが多いのですが
この気遣いで料理を更に美味しく頂けたのが、うれしい限りでした。
お客様が喜ぶことは、オーダーの時の会話や振る舞いをチェックしていれば
必ず、発見できるはずです。
ほんの少しの気遣いでお客は感動します。
感動を与えるサービスで常連客を作れれば安いものです。
また、こういう気遣いのある店はお客さんも笑顔になれるので
笑顔で店中が明るくなり、雰囲気もよくなり、お客がまた行きたくなる理由にもなります。
お客様と店のスタッフとの会話がやがては笑顔を生み、店中を明るく出来たら
常連さんだらけの素敵なお店になりそうですね。
最近ではソーシャルメディアでシェアされることも多いので
こういったサプライズや居心地の良さは、無料の宣伝にもなります。
お客様とのしっかいした対話が本当に飲食店には大事になっていると思います。
整理すると常連客作りの3つのポイントは
3、お店のスタッフの方のホスピタリティ
この3要素があれば、お店はお客様の笑顔で溢れ、通いたくなる空間になると思います。
因みに昨日お邪魔したのは小伝馬町のhachiというお洒落なBarです。
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