昨年の私のベストブックはリンダ・グラットンの
ワーク・シフト (孤独と貧困から自由になる働き方の未来図だったのですが
この本のおかげで、覚悟を持って選べば、未来は変えられる!
そして、その際、孤独な競争→みんなでイノベーションする必要を理解しました。
2025年を待つまでもなく、家庭や仲間の重要性を改めて認識できたのです。
そして、今年になって早々仲間やチームの重要性について書かれた素晴らしい書籍
君に友だちはいらない(瀧本哲史著)を見つけました。
若い世代に向けて書かれたチームワークの書籍なのですが
おじさん世代にもヒント満載で、変化志向の方にはお薦めです。
これまでの価値観が役に立たない状況となっているからにほかならない。まったく前例が通用しない状況のなかで、新たな環境にいち早く適応し、生き残っていくのは、常に若い世代なのである。 だからこそ、新しいことを始めようとしている人、そして若い人たちに必要なのが、「チーム」をつくることなのだ。新しい価値観も、新しいパラダイムも、ひとりだけのカでは世の中に広めていくことは難しい。自分とビジョンを共有し、その実現に向けて行動する仲間を見つけ出して、スタートラインに立つことができる。
様々な職業を体験して、チームワークで多くの難しい課題を解決し
成功してきた瀧本哲史氏のこの言葉には説得力があります。
1人のチカラだけでは、前例が通用しない世の中を生き残っていくことはできません。
いろいろな仲間を集め、課題を解決できるよいチームを作れるかがポイントです。
本書でも紹介されている肥満は伝染する(ハーバード大ニコラス・クリスタス教授)の
研究結果からもわかるように、仲間の選び方によって人生は変わるのです。
君に友だちはいらないから成功と仲間の関係について書かれた文章を引用します。
人間もまた、まわりに成功している人が多ければ、成功することが当たり前だと思って努力する。しかしまわりに成功者がいない人は、「成功するというイメージ」が持てないために努力ができず、ひどい場合には「成功することで人間関係が悪くなる」ことを恐れたり、「自分が成功するはずがない」と深層心理レベルで思っているので、成功の直前で突然自滅的な行動をとったりするのだ。
私は44歳の時に酒を止めたときに、酒飲み仲間との関係を断ち
朝型や勉強熱心な仲間との交流をスタートさせました。
この結果、アウトプットする重要性に気付き、何冊かの本を出版できるようになりました。
その結果、書籍を出しているコンサルタントの仲間のネットワークに入ることで
ポジティブなエネルギーを日々貰えるようになり、人生が良い方向に動き出したのです。
若い時の仲間とのフラットな関係は瀧本哲史氏が指摘するように確かに価値はあります。
しかし、たとえおじさん世代でも気持ちの持ち方によっては
仲間力によって、人生は変えられるのです。
「教養とはほかの見方が存在しうることを知ること」(アラン・ブルーム)の言葉通り
若いときに多くの優秀な学生が集まる有名大学や
厳しい仕事で成長を促すブートキャンプ型の企業に身を置くことは
自分を成長させるという意味で価値があることなのです。
おじさん世代でも、自らの意志で環境は変えられます。
若い世代がイノベーションを起こすならば、その周りに自分を置けば良いのです。
私もベンチャー経営者との交流から刺激を受け
自分のビジネスを面白くすることができるようになりました。
また、環境がなくてもネットワークを構築することは、意識さえあれば誰でも可能です。
今、自分にある手持ちの資産を使って、求める人的コミュニティとのアプローチを
どうすれば作れるかを考えれば良いのです。
より良い人生を送るためには多様なネットワークが必要なことは間違いありません。
垣根を超えた様々な才能が集まる仕掛けを考え、アクションを起こした人が
これからの時代を生き残っていけるのではないでしょうか?
チームのメンバーが似たような専門分野の出身者である場合、イノベーションの平均的な経済的価値は高いが、画期的な発明が生まれる可能性はきわめて低い。それと対照的に、多種多様な専門分野の出身者からなるチームが生み出すイノベーションは、失敗の可能性も高く、平均すると金銭的価値も低くなるが、ひとたび画期的な発明が生まれると、その時点でもっとも優れた発明をはるかに凌ぐ高い価値を生み出す。(ハーバードビジネスレビュー2004年12月号)
君に友だちはいらないの多様性に関する事例に、先日ミーティングを持った
株式会社オトバンクの上田渉氏の起業当時の話が紹介されていました。
ほんの数日前に会った上田さんの話だったので、一気に親近感を感じました!
おじさん世代との幅広い人脈を活用することで、成功への道筋をつけられたのです。
実は、上田さんとのこのご縁もソーシャルおじさんズの坂部さんが
株式会社オトバンクの社員の方とおじさんズのタイアップ話を
進めてくれたから生まれたのです。
そして、初対面ながらも上田さんが
私がお手伝いしている助けあいジャパンのきっかけバスに共感くださったから
株式会社オトバンクとのプロジェクトが一気に動き出したのです。
このように、自分の資産を徹底的に洗い出し、ネットワークを繋ぎ
ビジョンを共有できれば、プロジェクトは面白いように動き出すのです。
上田渉氏とのご縁もきっかけバスのビジョンと自分のモチベーション
そして、ソーシャルおじさんズのネットワークによって作りだせたのです。
おじさん世代と若い世代のネットワークの多様性で日本を
よい方向に変えられるような気がしてきました。
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