出版記念セミナーを開催しました。
多くの方にご出席いただき、とても幸せな時間を過ごせました。
リアルな時間を共に過ごすことで
昨日も、新たなご縁や多くのプロジェクトが生まれ、私はとてもハッピーです。
改めて参加いただいた皆さんにお礼を申し上げます。
ありがとうございます!!
昨日の懇親会で、参加者の一人の方が地方再生の話をされていたのが印象的でした。
その方は高知のご出身で、自然と高知の話で盛り上がりました。
私にとっては高知は坂本龍馬、お酒、アイランドリーグの県という印象でしたが
最近、読んだ常識を疑うことから始めよう(ひすいこたろう著、石井しおり著)で
知った砂浜美術館が、思い出されました。
ここにはアイデアの力が数多く隠されています。
まず砂浜美術館には、建物がありません。
ありのままの自然の砂浜を美術館にしたら素敵だというコンセプトが生まれ
地元の人、アーティスト、訪れる人が「想像力を働かせる場」をイメージしたのです。
「私たちの街には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」という
逆転の発想から素敵な美術館が生まれたのです。
まさに、強みの発掘で美しい砂浜をネタにストーリーを作り上げていくのです。
砂浜をキャンバスに自分の作品(Tシャツ)を砂浜に飾るという参加型の
Tシャツアート展は評判となり、なんと26回も続いているのです。
私もメディアからこのイベントについての情報を得ていたのですが
今回常識を疑うことから始めようを読んで、はじめて
このイベントに参加したいと思ったのです。
高知の入野浜が明確なイメージとなり、自分ゴト化されたのです。
そして、その矢先の昨日、高知の話を伺ったことで
より高知への引き寄せを感じた次第です。
ぜひ、高知に行ってこの素敵な美術館を体験したいと思います。
最近では「漂流物展」など新たな試みにもチャレンジしていますが
ただのゴミを並べることから、様々なストーリーが
次から次に生まれていくことに驚きすら感じます。
常識を疑うことから始めようから引用します。
「燃やせばCO2」「並べれば博物館」梅原真さんはそういいます。ある日、ビンに入った手紙が流れ着いたこともあった。中をあけたら手紙が入っていた。アメリカ、ニューメキシコの大学生、ブライアンくんが小学校のときに書いたものでした。これでブライアンくんと交流が始まり、文部科学省の英語の教科書にも載ったのだとか。ゴミ(漂流物)から、アメリカのブライアンくんとつながっちゃう。ゴミから、文部科学省とつながっちゃうのです。そして、ついには、ゴミから、これを読んでいるあなたにまで勇気を与えちゃう。
砂浜を美術館に変えるという発想が、高知に多くの人を呼び寄せています。
そこには、ただ見るだけでなく、参加するという柱があります。
お金がなくても強みを生かすことで、地域が変わるというヒントがここにはあります。
ついには外国人観光客向けの英語サイトまでオープンしてしまいました。
美しい砂浜とTシャツが世界中の人々を高知に惹きつけることでしょう。
砂浜美術館の取り組みを調べているうちに、以下のドラッカーの言葉を思い出しました。
強みの上に自己を築け。強みを生かし、栄養を与え、決して栄養失調にしてはならない。不得手なものを並みの水準にするには、得意なものを一流にするよりもはるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。あらゆるものが強みによって報酬を得る。弱みによって、人は何かを成し遂げることはできない。(ピーター・ドラッカー)
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