画面の向こう側とこちら側。自分はどちらで人生を生きたいだろうか。画面の中の登場人物は、決してテレビを長い時間眺めたりせず、「自分の人生を生きる」という選択をしている。そしてあなたは、彼らが楽しむのをただ見ている。彼らはそれでお金を稼ぎ、あなたのところには一銭も入らない。テレビを消すというのは、自分の人生に夢中になる第一歩なのだ。(スティーヴ・チャンドラー)
人生をよりよくするためには、自分の時間をつくりだすことが肝心です。
自分のやりたいことに時間を使うと決め
自分の時間を盗んでいるコトから距離を置くのです。
TV、スマホアプリ、飲み会など、時間泥棒の原因を書き出してみましょう。
タイムマネージメントの基本は、必要のないことをしないことです。
まずは、自分で時間をコントロールする人生を選ぶか?
他者に時間をコントロールされるか?を決めることだと思います。
TVは受動的なメディアで、何もせずに多くの情報を入手できます。
TVを一度見始めると、なかなか他の行動に移れません。
すべてのコンテンツが悪いわけではありませんが
時間を取られるという意味では、TVの弊害は多いのです。
TVを長時間見ることは、他者に時間を支配されているのと同じなのです。
また、ビジュアル情報は、活字メディアに比べ
一度の情報量が多く、次々、映像が流れていくため
短時間でわかった気になり、考える時間が持てません。
思考をあまりしないため、コメンテターの意見が正しいと考えてしまい
視点が固定されてしまう恐れがあるのです。
また、視聴率が取れるコンテンツが中心になるため、内容も偏ります。
TVが取り上げないテーマは、自分の生活の中に存在しなくなるのです。
TVの情報を鵜呑みにすることで、結果として自分の世界を狭めてしまいます。
また、ネットも自分の好みが中心になりがちですから
ネットだけに依存するのも危険です。
まずは1週間に1日、テレビをつけない夜を作ることから始めてみよう。やる気を出すためにはテレビと本のどちらが役に立つだろうか。 1カ月前に見たテレビを思い出してみよう。その番組は、あなたの精神にどのくらい刺激を与えただろうか。そして次に、1カ月前に読んだ本を思い出し、同じようにどのくらい刺激になったか考えてみてほしい。(スティーヴ・チャンドラー)
TVと読書の時間、どちらが自分のためになるのでしょうか?
自分の世界を広げてくれるのは、読書のような気がします。
TVなどの映像に比べて情報量が少ない書籍を自分ゴト化するためには
想像力を駆使する必要があるので、脳が鍛えられるのです。
言語脳科学の酒井邦嘉氏の言葉を読むと、読書が脳の創造性を高めることがわかります。
読書といっても言葉だけではなく、視覚的に映像を頭のなかに想起するとか、過去の自分の体験と照らし合わせて対比して考えるとか、さらには自分で得られた情報からさらに自分で自分の考えを構築するというプロセスが入ってくるので、人間の持っている創造的な脳力がフルに活かされると思います。(酒井邦嘉)
しかし、残念なことに今の日本人の読書量はとても少なくなっています。
文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によれば
1カ月に3冊以上の本を読む人は全体の17・9%しかいないのです。
全く本を読まない人が最も多く、47・5%と約半数になっています。
本離れが進み、本を読む日本人と、読まない日本人に二分されているのです。
どちらの日本人になるかを決めるのは、結局は自分なのですが
酒井教授の話を読めば、読書をすることが重要だとわかります。
毎日、本を読むことを習慣化すれば、多くの著者の知識を自分に取り入れられます。
活字を読むことで、自分との対話が始まり、いろいろなことを考えるようになります。
読むことでイメージが広がり、過去の自分の体験を思い起こすなど
脳がアクティブに動き始め、ワクワクな人生を送れます。
また、多様な本を読むことで、様々な思考法や意見を知ることができます。
読書から多くの知識をインプットすることで、私たちは自ら考え始め
自分の意見を持てるようになるのです。
書籍をたくさん読むことで、著者の知識と自分の体験を結合でき
いろいろなアイデアを生み出せるようになるはずです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: An Early Model B+W 3-D TV… and it still works! via photopin (license)
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