専門学校生と企業をマッチングさせる「SENMON!」の発表会に参加してきました。

ベンチャー企業が大手企業に喧嘩をしてもなかなか勝てません。
採用においてもこれは同じで、企業の採用にも戦略が必要です。
特に、ITなどのベンチャー企業は
少子化の影響で採用難に陥っているのが現状だと思います。
そんなベンチャー企業に朗報です!
SENMON!という専門学校の学生のみを採用する情報サイトがオープンしました。
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IT・クリエイティブ系の専門学校生に特化した最強の就職情報サイトSENMON!(センモン!)
というキャッチフレーズで、SENMON!は、リクルートやマイナビに対抗しようとしています。
企業側からすると、このサイトを見れば、ITを学んだ専門学校の学生にアプローチできます。
大手就職サイトと異なり、ITと専門学校生に特化することで
欲しい学生のみを対象にできるのです。

「SENMON!」のキーワードは、下記の3点になります。
1. サイトの掲載広告費の一部が、奨学金として専門学校に還元されます。
2. IT・クリエイティブ系専門学校生に限定。学生と有力ベンチャーの出会いの場を創設します。
3. 文部科学省職業実践専門課程の“教育連携”に貢献するとのことです。

なんと「SENMON!」は、求人広告を通じて、奨学金を給付するのです。
「進学支援の奨学金」を提供することを目的として、「広告主と学校を連携」させ
貧困家庭の学びたい学生を助ける仕組みを作ります。
『進学困難者への進学機会の提供』と『人を育てて採用』することを
実現するための日本での初めてのサービスとなります。
今回実施する奨学金は、「貸付型」ではなく返済の必要のない「給付型」の奨学金です。
主な提供目的は次年度入学対象者のうち、経済的理由等により
進学が困難な高校生に対する学費支援として使用するそうです。
こういった真剣な学生を企業が採用出来れば、強い会社が作れそうですね。

実際、18歳人口の減少に伴い、企業の新卒採用は年々困難となり
採用コスト(広告費等)は増加しています。
一方で、生活困窮に起因する進学困難者も増え続け
政府や都道府県も奨学金制度の見直しを進めています。
今回の「SENMON!」は、この企業と学生の課題を解決するため
専門学校と求人企業を結びつけ「教育機会の提供」と
「就労」の一貫体制を確立させようとしています。

増え続ける採用コスト(広告費)の一部を全国の専門学校を通じて
生活困難家庭の生徒に還元することで進学機会を提供しようというのが狙いです。
更に求人企業と専門学校の連携によって、より実践的な教育を提供し
質の高い学生を育成していこうとしています。

実際、今の日本では6人に1人が経済的理由で進学を諦めているそうです。
また、できるだけ学費の安い学校を選ぶ傾向も強まっているとのことです。
日本はいつの間にか進学できない社会になっていたのです。
企業の採用コストをこういった学生のために活用できれば
数年後にITに強い学生を採用できるようになります。

ITの優秀な学生を求めたいなら、「SENMON!」という時代がやがてきそうです。
「SENMON!」に企業が広告掲載し、学生の登録が増えれば
ベンチャー企業と優秀な学生との出会いがデザインできるようになります。
良い学生がここから採用できるようになれば、企業の広告費も増え
その結果、経済的に恵まれていない学生を救えるのです。

今回、株式会社アイエンターの入江代表の話がこのサイトの可能性を示しています。
アイエンターには有名国立大学や高卒、専門学校出身の社員がいますが
IT好きの社員が学歴に関係なく、一番成長しているというのです。
アイエンターは「ITが好きな学生」を採用したいと熱く語ってくれました。
本当にITが好きな学生を専門学校が育てられれば
ベンチャー企業を強くできるはずだという入江氏の話が印象的でした。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

    

 

 

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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