リンゴやスティーブ・ジョブズの書籍を書店で見つけると ついつい買ってしまいます。
今回も丸善OAZOで、偶然この書籍
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのかを
見つけて衝動買いをしてしまいました。
結果は大成功で、アップルのデザイン経営の神髄が今まで以上に整理できました。
製造、店舗設計も含めアップルのデザインが
さまざな角度からわかりやすく分析されているのが他の類書との差です。
この書籍のおかげで、ますますアップルのファンになれました。
実際、「はじめに」で紹介されている
自ずと、見えてきます。
日本メーカーと比べていますが。製品デザインの一年間の設備投資が
工場を持たないアップルが3320億円、ソニーが2049億円と
とてつもない開きになっています。(2011年実績)
今年のアップルの金額はさらに増額されて5893億円にアップしています。
また、ブランディングなどの広告予算が774億円のアップルに対し
ソニーは5倍の3964億円費やしていますが
商品点数が少なく、インパクトのある広告で勝負しているアップルが
マインドシェアをソニーより獲得していることは間違い有りません。
アップルのデザイン投資が戦略的に行われていることが
数字でも十分認識できました。
考えてみれば、これだけデザインに投資している会社はないですね。
この開きがブランドの優劣の決定的な原因になってきています。
スティーブは何十年も前から顧客とデザインを意識していたから
今のポジションがあるのでしょう。
また、iPhoneをひとつひとつを分解して、デザインの優位性や
スティーブの製品への愛情などを紹介している
第2章「分解してわかるアップルデザインの神髄」や
年次報告書や広告を丁寧に解説している
第5章「アップルの広告・グラフィックデザイン」などは
写真も含め、読み応えがあり、スティーブのデザインへの細部への
こだわりが視覚的にも実感できました。
スティーブとの関係のあった各界の有名人インタビューも
この書籍を魅力的にしています。
話の中にアップルへの愛があり、
「なぜ、アップルの虜になったのか」を一つ一つ読んでいくのも楽しかったです。
因みに、紹介されているインタビューは
長谷川踏太 氏(ワイデン+ケネディ トウキョウ)
増井俊之 氏(慶應義塾大学 環境情報学部教授)
猪子寿之 氏(チームラボ代表)
藤崎圭一郎 氏(デザインジャーナリスト)
山中俊治 氏(慶應義塾大学大学院教授、リーディング・エッジ・デザイン代表)
坂井直樹 氏(コンセプター)の各氏です。
特に猪子さんの話は、とても熱く刺激的でしたので
興味がある方はご一読ください。
このアップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのかのおかげで
普段使っているiPhoneやiPadなどのアップル製品への愛着がより深まりました。
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