中経出版からLinkedInをビジネスに使う本が発売されました。
この本は大変良くできていて
難しいと言われているLinkedInの活用法がとてもよく判ります。
著者の谷口正樹さんのLinkedInへの愛情
言い換えるとプロフェッショナルとしてのLinkedInへの良い意味での執着が感じられます。
そのサービスへの愛情が判りやすさに繋がっているのだろうなと思いました。
そしてビジネスマンがソーシャルメディア
特にLinkedInという、まだ日本人にとって未知なメディアを使う事によって
ビジネスの課題解決が可能になることを提案してくれたことも
評価できると思います。
昨日12月8日、その谷口さんと出版のお祝いもかねて、食事をしました。
普段はシャイな感じの話し方なのですが、
LinkedInがテーマになると突然表情が明るくなり
目を輝かせて別人のようになります。
本当に谷口さんからはLinkedInへの愛を感じる次第です。
LinkedInというと日本では転職向けのソーシャルメディアと一括りにされていますが
海外では1億人以上のユーザーが、ビジネスのマッチングや企業のPRなど
様々なビジネスの課題解決ツールとして使っているそうです。
谷口さんは書籍でこのLinkedInをAmazonと比較して
判りやすく説明してくれています。
Amazonは欲しいものを発見するスペースですが
一方のLinkedInは「ビジネス課題の解決に必要な情報を発見する」スペース
すなわち「課題解決策発見ツール」であると説明しています。
情報社会や知識社会では、ビジネスは課題だらけで
実際に私たちの周りでも、ソリューションビジネスが主流になってきていて
課題解決できる人が評価されます。
また、実際に課題解決できなくても、課題解決できるネットワークを持っていれば
できるジネスパーソンとして評価される可能性が高まっています。
それもスピーディに!
そこで力を発揮するのが「課題解決策発見ツール」のLinkedInなのです。
このLinkedInをビジネスに使う本の中で
特に印象的だったのがこのLinkedInを使った課題解決法です。
私がこのブログでも何度も書いている「Giveの法則」とも近い考え方です。
谷口さんの以前のブログにもこの話が書かれていましたので、
長いですがそこから引用します。
『「課題解決策を持つ人」、これはたとえばコンサルタント、IT系の法人営業担当、
士業、NPO、フリーランスの方などが特に当てはまるかと思います。
これらの人は、自分自身が専門家ネットワークのハブになり、
出会った人から課題を聞き出してそれを解決できる人を紹介します
(自分が解決できることなら自分が引き受けます)。
自分の専門家ネットワーク内の全員がこれを実行することで、
「ネットワーク内の専門家が自分に案件を紹介してくれる」という関係が生まれることになります。
先ずはこの考え方を理解することが大前提です。
どうやってコンタクトを増やすのかや、
どんなプロフィールを書くかといった戦術論はその後の話です。
この使い方について言うと「自分の案件獲得につながらないことになんて時間を割けない」と
考える方がいるかも知れません。
たしかに直接自分のビジネスにはつながらないかも知れませんが、
一方で、紹介してもらった人は「この人に相談すると信頼できる解決策を提示してくれる。
この人も信頼できそうだ。」と認識してもらえます。
つまり、「信頼を稼ぐ」ことができるのです。
自分がビジネスの紹介をしてもらう必要がある中で
「自分がいかに周囲から信頼を得ているか」が極めて重要になってきているのは、
おそらくご理解いただけることなのではないかと思います。
ビジネスの競合と日々しのぎを削る中で「あの人に相談したら解決するのでは?」
と思って真っ先に声をかけてもらえるのは、ビジネス上非常に大きな価値を持ちます。』
これからのビジネスマンに取って、おせっかいとも言えるこの紹介アクションが
「ビジネスの信頼を稼ぐ」ための必須のスキルになるような気がしています。
ビジネスの課題解決の相談が集まるハブになればなるほど
今後は、ビジネスの結果がついてきそうです。
それがLinkedInを上手に使えば、実現できそうです。
私も、もっと積極的にLinkedInを使っていこうと改めて思った次第です。
因みにこの書籍の編集担当の藤田悠さんは、
私の著書リンクに表示されるテキストの担当さんでとてもお世話になりました。
良い本ができてよかったですね!藤田さん。
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