書評『彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?』

iPhone4Sの予約が初日だけで100万台を超えてきたそうです。
これは、前回4の60万台という数字を上回る凄い数字です。
周りにiPhoneユーザーが増えているのも頷けます。

中でも最近では、女性iPhoneユーザーが
私の周りでも相当増えてきています。
先日も4Sの予約の列をチェックしていたのですが
以前に比べ、女性の方が大変増えているように感じました。
また、昨日も、船橋のアンデルセン公園
30代子育て主婦の携帯をチェックしていましたが
iPhone率が高いのに驚きました。
キャズムを超えてきているんだなとしみじみ思いました。

当初は、テック系ギアだったiPhoneも
女性ユーザーの増加で
料理やファッションなどのアプリも充実してきて
忙しい主婦のハートも捉え始めています。
便利だと気付けば、女性の口コミは強力ですから
これからもiPhoneなどのスマホ率は
アップするのではないでしょうか?

さて、今日はその女性たちの心をつかむことが
とても大事だよと教えてくれる書籍を紹介します。
彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密です。

あの名著 なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
の著者パコ アンダーヒルの最新作です。

パコは「女性は家庭における決定論者」だと
本書で繰り返し教えてくれます。
実際に、アメリカでの学歴でも女性が優位になり
30歳以下では女性の方が高年収という結果になってきました。
アメリカでは女性を狙うのが正しいと
数字的にも実証されていますね。

実際、私の家庭でも3人(妻 娘2人)の女性の発言権が強く
妻がなんにでも最終決定権を所持していますので
パコの「女性は家庭における決定論者」を否定しません。(笑い)

著者のパコは女性の要求を叶えれば
企業は成功する可能性が高いと解いています。
その要求をまとめてみます。
■清潔であること
■調節できる事(女性は選択肢を与えて、選ぶことがすき)
■安全である事
■思いやり(女性の肉体的ハンディを補う)

どれも、当たり前な事ですが
やりきれていない企業が多いのではないでしょうか?
まず、「清潔であるということは
世界中の女性が直感的に頭に思い浮かべること」と言う
パコの指摘は、掃除で成功している企業が多いこととも関連していますね。
掃除は本当に大事だと、改めて実感した次第です。

先日も10歳の娘とドライブしていて、あるコンビニは入ろうとしましたが
「あそこはトイレが汚いから嫌だ」と生意気な発言をしていました。
パコが指摘している「女性の清潔への要求」
この事実でも再確認した次第です。

パコは、この書籍でいくつかの事例を紹介してくれています。
実際、家電やホテルのマーケティング担当者は
すぐにでも彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密を読んで
マーケティング活動を行えばビジネスがうまく行くような気がします。

当然、他の業種でも、そしてアメリカだけではなく日本でも
女性目線でのマーケティングが重要であることは間違いありませんが!

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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