街を歩いていたり、書店をチェックしていると
「習慣」という言葉が自然に目に飛び込んできます。
また、習慣に関する書籍を書店で見つけるとついつい衝動買いをしてしまいます。
これも習慣化ブロガーになったためで、一つの職業病なのかかもしれません。
午堂登紀雄氏の1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の「悪い」習慣も
習慣というキーワードが目に入り、先日購入しました。
午堂氏の本は過去に何冊か読んでいたので、安心感もあります。
私は、捨てたほうがいいと思う悪い習慣を見つけたら
できるだけそれを改善するようにしているのですが
長年、積み重ねてきた悪い習慣は、自分ではなかなか気づけません。
本書では人生に悪い結果をもたらす40の習慣が説明されてるのですが
この本から、自分の悪い習慣を改めて見つけることができました。
特に、人間関係の章は面白く読め、いろいろとヒントをもらえました。
また、その悪い習慣の 「捨て方」と「捨てて得られるもの」の捉え方が斬新で
自分の人生を見つめ直すキッカケになりました。
午堂氏の考え方はよい意味で「変人」的ですから、とても刺激になります。
例えば、「いい人」を捨てて「変人」になろうという11番目の習慣には
多くの気づきがありました。以下引用します。
なぜ「いい人」が成功をつかめないかというと、他人との摩擦を恐れて、非常議なアィデアを打ち出したり、信念ある自己主張をしようとしないため、周りからの反対があると、打ち負けてしまうからです。
「いい人」は摩擦を起こさず、周りにあわせようとしますから、決断をしません。
決断しないということは、行動も起こせないわけですから、変化は生まれません。
これは今の変化の時代には致命傷かもしれません。
自分の安宅で絶えず考えていこうと決めました。
人から「いい人」と思われたいということは、実は自分のためではなく
他人の都合で生きたいという主体性のない生き方なのです。
主体性がない生き方というのは、最も悲しい生き方かもしれません。
そうならないためには、変人になる「変差値」を鍛えるべきなのです。
反対思考のトレーニングは私もよくやるのですが
もっともっと思考の中にこれを取り込んでいきたくなりました。
そうやってみなが当然だと思っていることと反対のことを考えてみる。それを探る思考の過程で、常人には見えないロジックや視点、バリュー、イノベーションのきっかけが生まれるのではないか、と私は考えています。
「いい人」でいると良い意味でのケンカができず
「いい人」のもうひとつの欠点は、ケンカができないことです。ケンカといっても暴力ではなく、言葉による反論や、訴訟などといった「大人のケンカ」のことです。失礼なことを言われても反論できず、悶々とした思いを引きずります。そしてその、不愉快な記憶を思い出すたびに、怒りと後悔という大きなストレスを抱えて過ごします。 どこの世界にも、慇懃無礼な人は一定数存在して、あなたの感情を逆なでします。そんな人のために、自分を犠牲にして関係を維持する必要はありません。なぜなら、彼らがあなたの成功に貢献する可能性は、ほぼゼロだからです。それならば、距離や溝ができることを恐れず、どう思われるかも考えず、相手の無礼を退けたほうが、快適に暮らすことができるというものです。そこで、失礼な発言に対する迎撃セリフをあらかじめ用意しましょう。
本書の以下の迎撃シュミレーションを読んで、元気をもらいました。
上司 「何やってんだよ! ったく、おまえは使えねえな」
もしあなたが繊細な人なら、こんな暴言を浴びせられ続けていては、うつになりかねません。バカ上司のために心身を壊しては意味がありませんから、たとえばこういう反論を用意しておきます。
あなた 「結果については私に責任があります。
しかしその言い方は失礼ですからやめていただけませんか」
上司 「おまえがちゃんとやらないからだろうが!」
あなた 「仕事の出来と言葉遣いは別問題でしょう。
私が不出来だからといって、失礼な言い方をして良いことにはならないと思います」
上司 「おまえがちゃんとやれば、好きこのんでこんなこと言わないんだよ!」
あなた 「会社の中では上司部下の関係ですが、社会人としては対等です。
言葉遣いを直してくださいと申し上げているだけです」
慇懃無礼な人は一定数存在していて
彼らと付き合うことは時間の無駄だという考え方も変人的です。
そして、彼らを撃退することが、
世の中への貢献だという午堂氏の考え方は小気味が良いです。
このように午堂氏の考える40の習慣の改善策は変人的でありますが
自分のリミッターを強制的に外すためには
こういったシュミレーションを考えてみるのも良いかもしれません。
本書1つずつ自分を変えていく 捨てるべき40の「悪い」習慣を読めば
会社に頼れなくなった時代を生き抜くためのマインドセットが自ずと行えます。
コメント