世界3位のスマートフォンメーカーがどこかご存知でしようか?
LG?ソニー?昔であればそう答えるのですが、今は違います。
わずか3年で中国国内のスマホ販売でAppleとサムスンを追い抜いた会社!
小米科技(Xiaomi)という設立わずか5年のベンチャーがマーケットを席巻しています。
なんと小米科技の2014年の売上高は前年の約2.4倍の約1.4兆円になりました。
創業5年目の会社が売上高が1兆円を超えるというのは、世界的にも珍しく話題にっています。
小米科技のCEOが中国のジョブズと言われる雷軍(レイ・ジュン)氏は
独自の戦略でその成長を実現してきました。
今日は彼の戦略を整理してみます。
製造はアップルOEMメーカー、でも価格はiPhoneの半分(雷軍 レイ・ジュン)
ハイスペックな製品が安ければ、プロダクトの競争力は高まりますが
小米は中国メーカーには珍しく、マーケティング戦略も卓越しています。
ユーザーを囲い込むことがとてもうまいのです。
実際、小米の成功の理由は以下の3つだとされています。
■プライスはiPhoneの半値程度
■オーダーメイド方式のネット販売
■微博(ウェイボー)を中心にしたコミュニティ&コミュニケーション戦略で
中国の若者をたった数年で虜にしたのです。
ユーザーや社員が喜ぶサプライズで自社の話題を上手に拡散させる手法は
第2のスティーブ・ジョブズと言われるだけあります。
ソーシャルメディアを完全に味方につけるために、ユーザーに刺激を与え続けています。
例えば、昨年の旧正月には全社員が参加する忘年会を微博で生中継しました。
そこにはなんと本来ではライバルである
Apple創業者のスティーブ・ウォズニアックが登場したのです。
このサプライズにユーザーは反応します。
微博の公式アカウントでイベントの様子が共有され、4万件以上が転送(RT)されたのです。
雷軍(レイ・ジュン)氏の約800万人のフォロワーや社員の投稿も加わり
この忘年会は相当Buzzり、小米科技に対する共感は一気にアップしたそうです。
我々はユーザーと友達として付き合い、遊び続けねばならない。
彼はスマホの開発にユーザーを巻き込みます。
米粉と言われるマニアの声を聴き、ファンがつくる携帯電話をコンセプトに
週一回のアップデートで支持を集めています。
この戦略はソーシャルメディアを意識したもので
マニアが投稿、シェアすることで広告代を肩代わりしてくれるのです。
雷軍(レイ・ジュン)はスティーブ・ジョブズをこの面では超えているかもしれません。
また、雷軍(レイ・ジュン)は共感されるプレゼンを心がけています。
1月15日に予定されている小米科技(Xiaomi)の新製品発表会のティザー広告も
そのプレゼンを盛り上げるために周到に準備されています。
黒いクリエイティブに薄さを象徴する手!
そしてキャッチフレーズは
セミの羽ほどの薄さとは一体どれぐらいなのだろうか?
来週15日に超薄型のフラッグシップ機をリリースされますが
そのプレゼンがどうなるかが今から楽しみです。
Xiaomi has unveiled its plans to host a launch event for a new, super-thin flagship smartphone. The company is holding the event on January 15 at the National Conference Center in Beijing and has outed a teaser image to focus on the upcoming phone’s thinness.
蝉の羽より薄い新機種はどんなスペックなのか?
それをステーブ・ジョブズ以上のプレゼンで世の中に問えるのか?
この自信満々のティザー広告を見ていると
雷軍(レイ・ジュン)は中国、いや世界のユーザーの注目を集めそうです。
Appleを倒す男が現れたのかもしれません。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
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