NHKの朝の番組「サキどり」を見ていたら
所得が1万ドル以上になると!イチゴを食べるという法則があるそうです。
中間所得層が増えると様々な消費が始まりますが
家電や自動車だけでなく、イチゴの消費が始まるというのも興味深い話です。
そんな中、タイとインターネット接続して、現地で栽培指導をしながら
美味しいイチゴの生産を開始した農家の話が番組で紹介されていました。
長野県小諸市イチゴ農家の倉本強さん、息子の浩行さんは
長年のデータを緻密に分析し、新たな栽培技術を確立しています。
水や温度を徹底管理し、年間を通して安定した収穫を実現している最新技術を
タイに移植し、新しい農業のカタチをタイでチャレンジしているのです。
日本のイチゴの販売量は増加していないために
この生産農家はイチゴの販路拡大のため海外にチャンスを求めたそうです。
しかし、スペインや韓国は国を上げて輸出の取り組みを行い
低価格で東南アジアのマーケットを席巻しています。
そこで倉本さんは外国勢に対抗するため イチゴの苗だけでなく
栽培技術もまるごと日本から現地に移転するという戦略をとり
タイでのマーケットを狙い始めたのです。
人口が減少する中で日本の農家も攻めの姿勢が必要になっています。
今後、中間層が拡大する東南アジアでは日本の美味しい農産物が
求められる可能性は高いのです。
そのためには、倉本さんような現地進出も一つの手法だと思います。
所得が5000ドルから3万5千ドルの中間層が増えると消費が拡大します。
東南アジアの現状が正にそれで、みずほリサーチのレポートを見ても
中間層の拡大が2020年にはマレーシア、タイばかりでなく
インドネシアやベトナム、フィリピンでも起こります。
このマーケットをしっかり取り組むことが、今後ますます重要になってきます。
美味しい赤いダイヤ=イチゴは栃木や福岡などのブランドが有名です。
日本への東南アジアからの旅行者が増加している中で
観光ツアーの中にイチゴ狩りなどを取り組むことで
日本のイチゴを体験させれば、海外での日本のイチゴマーケットも拡大できそうです。
ソーシャルメディアで日本でのイチゴ体験が写真でシェアされれば
イチゴを目的にした来日を増やすことも可能です。
また、東南アジアでは日本のチョコが人気ですが、イチゴのブランドなどとのコラボを
積極的に行い輸出やお土産需要など狙えば、面白いことが起こりそうです。
なんでもそうなのですが、イチゴのマーケティングも
ターゲットとストーリーを意識しコンテンツ化すれば
ソーシャリアルでいろいろなことがやれそうです。
「タイにはイチゴのマーケットもあるし作ることもできる。
タイの人はイチゴが好きですし、日本の技術と信頼があれば商機はありますね。」
と語る倉本さんですが、官民上げてイチゴのブランディングをワールドワイドで
展開すれば、可能性は広がりそうです。
今年は東南アジアのソーシャルメディアコンサルタントのアジアクリックの高橋学さんと
インプレスからさあ、東南アジアビジネスをはじめようという電子書籍を出版しました。
高橋さんとはセミナーで何度もご一緒させていただきましたが
来年はますますアクティブにこの分野でビジネスを進めていこうと思います。
ぜひ、ご興味ある方は私宛にメッセージくださいませ。
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キーマンズネットのFB記事連載です。(4月22日更新)
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