人への貢献を考えなければ、企業の存続は厳しい時代になりました。
企業とは社員の集合体ですから、社員一人一人が
お客様への貢献を考えなければなりません。
その際にハードだけではなく、ソフトを考えることが大事になってきました。
ハードや機器だけでは、お金を取れない時代になりました。
如何に良いサービスを提供できるかが、勝負の分かれ目になってきました。
企業が変わらなければ、お客様から替えられるといいますが
その時代、時代で、製品やサービスを進化させながら
お客様への貢献を考えないといけない時代だと思います。
書店ビジネスは、正にアマゾンに取って変わられましたが
その理由がここにあると思います。
購入者はハードを買うのではなく、サービスを買うのです。優れたコンテンツがあり、さらにはハードウェアと統合されていなければならない。(ジェフ・ベゾス)
アマゾンというと卓越したマーケティングが話題になりますが
先日、スマート・チェンジ(アート・マークマン著)を読んでいたら
細かなインターフェースにも、たいへん気を使っていることが書かれていました。
対照的なのがアマゾンアマゾンのケースで、専門チームを雇ってユーザーインターフェースのテストを行っている。製品を検索し、製品関連の情報を探し、購入するのに、サイトのどの機能が使われているか、アマゾンは正確に把握している。ユーザーインターフェースを絶えずアップデートしているが、顧客が習慣で使う要素はそのままなので、ほとんどの顧客は変化に気づきもしない。アマゾンはこうして、常連客の習慣を途切れさせることなくユーザーエクスペリエンスの向上を実現している。
Kindleの発売、ドローンの採用やスマホの開発など革新的な話題が多いアマゾンですが
実は、顧客視点で絶えずサービスの改良を行っているのです。
こういった細部へのこだわりが、アマゾンが成功している理由かもしれません。
常連客の購入を途切れさせないためという企業側の意図は当然あるにせよ
利用者からして見れば、UIがよいにこしたことはありません。
買い物をしやすい環境、商品を探しやすくしてもらえるのは
私にはとてもありがたいです。
リアルな書店に忙しくて行けない時には、アマゾンのレコメンドは本当に助かります。
また、アマゾンの検索エンジンの進化によって
探している書籍がすぐに見つかるのは嬉しい限りです。
Googleにとってのライバルは、実はアマゾンだという説にも納得できます。
また、時短という意味でもアマゾンの革命は着々と進んでいます。
通常のデリバリーでのスピードアップは、もはや行き着くところまで行っている感じですが
より、スピーディな配達のためにドローンが採用されるなど
アマゾンの時間に対する執着はすごいものを感じます。
アマゾンには原動力となる3つの考え方があります。ひとつは「常に顧客中心に考える」こと。ふたつ目は「発明を続ける」こと。3つ目は「長期的な視野で考える」ことです。この経営哲学は10年後も変わりません。将来どのようなビジネスをやっていくかを話すのは難しいですが、アマゾンはこの3つに基づいた企業であると自信を持って言えます。(ジェフ・ベゾス)
私はこのアマゾンのおかげで定期的に電子書籍をリリースできるようになりました。
新たに著者を作り出すことで、アマゾンのファンを確実に増殖させ
アマゾンへの滞在時間を伸ばしているのです。
電子書籍の著者が、増えれば増えるほど、アマゾン帝国は強大になるのです。
電子書籍の著者はソーシャルメディアやブログにアマゾンへのリンクを貼って
新たな顧客のトラフィックを稼いでいるのです。
このアマゾンの囲い込み戦略はすごいと思います。
私もこの罠にかかって、アマゾンでついつい買い物をしてしまうのです。
photo credit: Free gifts from Amazon’s Prime Air! via photopin (license)
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