AndroidとiPhoneに2極化が進む理由。そしてBlackBerryは?

IDCの調査結果でAndroidとiPhoneの躍進が明らかになりました。
以前であれば、BlackBerryユーザーが一部の熱狂的ビジネスマンから支持され
町中でも散見されていたのですが、最近ではすっかり見なくなりました。
それもそのはず、BlackBerryは様々なトラブルでシェアを急落させています。

数字を見てみましょう。
IDCによると、1~3月の3カ月間におけるAndroidスマホの出荷台数は
1年前からほぼ2.5倍(145%増)の8990万台に上り、
スマホの全出荷台数のシェアは59%に急進しました。
iPhoneはほぼ2倍(88.7%増)の3510万台となり、シェアは23%になっています。
アンドロイドとiPhoneの数字を合計するとなんと82%になり
昨年の55.3%と比較してもシェアを大幅に伸ばしています。

逆に数字を落としたのがNokiaのSymbianとRIMのBlackBerryです。
Symbianは前年同期からんなと60.6%減の1040万台、
BlackBerryも同29.7%減の 970万台にそれぞれ数字を急減させています。
(シェアはそれぞれ6.8%、6.4%と見る影もありません。)

そして、Windows陣営も苦戦しています。
MicrosoftのWindows Phone/Windows Mobileの出荷台数は330万台となり、
1年前から26.9%増えているものの、市場全体が拡大しているため
シェアは1年前の2.6%から2.2%に低下してしまいました。
ヌルヌル感がたまらないいいOsなので個人的にはがんばってもらいたいです!


通信障害でブランドイメージを毀損させたBlackBerryには逆風が続いています。
以前であれば、 BlackBerryが企業端末として配布されていたのでしょうが
企業のBYOD(Bring Your Own Device)の加速で
使い慣れたAndroidとiPhoneをビジネスで使い始めている人も多そうです。
BlackBerryのデザインやUIも古くさいものに見えてしまいますよね。

実際、ビジネスとプライベートの壁がどんどん低くなり
いつでも、どこでもビジネスをと考える人間が増えれば増えるほど
アプリやサービスが充実しているiPhoneやAndroidに
ユーザーがシフトしていくのはいたしかたありません。

そう考えるとWindows陣営にはまだまだチャンスがありそうです。

※第1四半期における世界スマホ出荷台数の合計は1億5230万台となりました。
前年同期の1億160万台から49.9%増加で、引き続き市場は拡大基調です。
      
    

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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