「革命家」の仕事術の書評 革命家が教える当たり前の法則で組織を強くする!

アップルの伝説的エバンジェリストであったガイ・カワサキ
「革命家」の仕事術を再読しているのですが
ビジネスの革命家にも「当たり前の法則」が必要だということがわかり
とても刺激を受けられます。
また外部のコンサルタントとして注意すべきチェックポイントが
整理されているので、私のような立場のコンサルにもお奨めです。

当たり前のことを当たり前に日々コツコツやること=習慣化が
私たちのビジネスを変えるのです。
逆にいろいろな視点を持ちながら諦めず、そして自分の信念を曲げないから
ビジネスで革命を起こせるのかもしれません!!

特にこの「革命家」の仕事術では、現場力の重要性が響きました。
「どれだけ自分が現場視点で顧客とのコミュニケーションを築けるか?」が
ガイ・カワサキによって力説されています。

「体裁の整ったスペシャリストのレポートより自分の視点を大事にしろ」
いう教えは、私にある方を思い出させます。
流通チェーンのコミュニケーションを担当していた30代の時のボスなのですが
かっこのよいレポートや数字だけ見ていても課題はわからないから
「とにかく現場に行け」というのが彼の口癖でした。
ニュース記者やコンサルタントの視点を信じずに
自分の目を大事にしろというのが彼のスタンスだったのです。

そして疑うこと。自分の視点とコンサルタントのレポートが異なれば
徹底的に考え、スタッフと議論するのです。
それも会社の会議室ではく、現場近くのカフェで話すのです。
こうすれば、コンサルタントも現場の空気を感じながら
一緒に解決策を作ってくれますから効果があります。
このメソッドは素晴らしく、今でも時々使わせてもらっています。

「革命家」の仕事術では、その現場力についていくつかの事例が紹介されています。
どれも素晴らしい経営者の伝説ですから参考になります。
以下、引用します。

■ウォルト・デイズニーは、毎週末をかならずデイズニーランドですごした。そして、おしのびでショーを見たり、乗り物に乗ったりしては、感想を社員に伝えた。つまり顧客と同じ商品を試していた。■現場に行くロッキードのスカンクワークスを率いるケリー・ジョンソンは、朝鮮戦争中、わざわざ韓国の前線まで出かけていった。三万七〇〇〇キロを旅して、一五の空軍基地を訪ね、パイロットが戦闘機にどんな改良を望んでいるかを直接訊いてまわったのだ。■現実的であるGMで長年社長を務めたアルフレッド・スローンは、四半期に一度、本社からディーラーに出向いて、車を売ったり、パーツを交換したりといった実務作業をした。

この現場力を持っているリーダーは素晴らしいですね。
顧客の情報を持っているボスには下手な説明、報告はできませんから
リーダーの下で働く部下のスキルも上がり、組織強化につながります。

また、顧客との交流、信頼関係の構築のアドバイスも参考になります。
ソーシャルメディアやメールだけでなく
やはりリアルのコミュニケーションが大事であることを再認識できます。
ここにわたしたちおじさん世代のノウハウが生きるのかもしれません。
若者とミドルエイジがチームを組めば
組織はもっともっと強くなれそうな気がします。
以下、ガイ・カワサキの「革命家」の仕事術から
顧客とのコミュニケーションについてのアドバイスを引用します。

■社員がこのプロセスを活用する社員は次第に、手厳しい質問を誰にすればいいか、答えが得られるのはいつかといったことがわかるようになる。また、そこで得た情報を本社にどうフィードバックして、最善の結果を得るかということも学ぶ。■情報の信頼性が増すわずかな情報源(たとえば、不正確で遅いがプレゼンテーションだけは立派なプロの調査会社の報告)に頼らなくてすむので、フィードバックが信頼できる。■問題が早く解決する顧客が実際に自社商品を使うところを見ている社員は、顧客の能力も把握しているので、問題を察知するだけでなく、迅速な解決策も見つけることができる。■顧客に信頼される交流が恒常化すれば、「汝の顧客(または競争相手)を知れ」が、形ばかりの社是ではないと、顧客にも社員にもわかる。 

最後に彼の名言で今日のブログは終わりたいと思います。
 「重要なのは、あなたが必要とする前に関係を築くことです。」
結局ビジネスは人で始まり、人で終わるのです。
自分のネットワークを日々強化するのがポイントですね!
 

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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