クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST(オースティン・クレオン著)の書評 敵ではなく仲間を作る時代。

「確かな法則がひとつだけある。人には親切にせよということだ。」いう
カート・ヴォネカットのこの名言が、今朝の私にはとても気になりました。
クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTISTを読み返していて
見つけた言葉なのですが、クリエイティブに生きるためには
人との関係を大事にするという考えがとても新鮮でした。

クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST
多くの共感できるクールな写真とシンボリックなコピーや名言で
STEAL(盗む)=真似て学ぶことの重要性
オースティン・クレオンがシンプルに教えてくれます。
読むたびに新たな発見があるクリエイティブな一冊で
今でも時間があると時々読み返しています。
隙間時間のアイディア出しにとても役立つ一冊なので
時々ぱらぱらめくって、刺激を受けています。

「そもそも何もない状態から生まれるアイデアはない、
盗むのに価値のあるものを見つけるのが大切だ」というオースティンの一言は
とても示唆に富んでいます。

アイディアは生み出すものではなく
過去の資産と今の資産を組み合わせることで生まれてくるのだとしたら
確かに先人や仲間のアイディアを盗み、学ぶことが
クリエイティブに生きるためののスタートラインになるのかもしれません。
そのためには良質な仲間とのネットワークを形成することが大事になってきます。

今日クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTISTを再読していて
気になったのが8章で紹介されているオースティン・クレインのこのメッセージです。

「僕がここにいる理由はたった1つ。友達を作るため。 この言葉は、高度につながり合った現代社会ではいっそう価値を増す。覚えておかなきゃならない大事な教訓が1つある。インターネットで誰かの話をすれば、本人にわかってしまうということ だ。誰だって自分の名前でGoogleアラート設定している,,じゃあ、インターネット上で敵を打ち負かすいちばんの策は?無視することだ。ネットで友達を作るいちばんの策は?褒めることだ。」

ソーシャルメディア時代になって、世界はどんどん小さくなり。
人とのつながりがとても大事になってきています。
仲間や友達を通じて多くの情報やプロジェクトが
引き寄せられてくるようになりましたが
その際に鍵になってくるのが、自分の評判です。
Googleの検索結果やソーシャルメディアでのコメントや「いいね!」によって
恐ろしいことに、人間の価値が評価され始めているのです。

そうなんです!
今のソーシャルメディア時代を生き抜くためには
評判を高める意識を持つことが大事なのです。
応援してくれる仲間を増やし、できるだけ敵を作ってはけないのです。
実際、人を褒めたり、応援することで仲間とよい関係を作れますが
評価経済社会ではよい運を引き寄せるために
人を褒めたり、応援するなどのアクションを積極的に起こしていくべきなのです。

ソーシャルネットワークで気軽に人と繋がれる時代なのですから
できるだけよい方々とのネットワークを作り出したいものです。
言い換えると、人と仲良くできる人ほど、ネットワークが大きくなり
多くの友人や仲間の力によって面白いことが運ばれてくるのです。

敵を作れば悪意の書き込みが溢れ出し、人が離れていきそうですが
オースティン・クレインのアドバイスのように
敵を作るより、よい仲間を作ることが成功の秘訣なのかもしれません。
あまりに当たり前のことなのですが
私も含め案外、これができでいない人が多いのではないでしょうか?

多くの仲間を作るためには、気持ちよく相手を褒めることと
その仲間をソーシャリアルで応援することが一番だと考えている私にとって
オースティン・クレインのこの一言には、とても共感できました。

ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣でも
ソーシャルメディア時代の人との関係について考察しています。
ソーシャリアルで応援と感謝を心がけることで
よいネットワークを作り出すことができます。
ぜひ、ご一読ください。

アプリそうけん(スマホのアプリ紹介)はこちらから
キーマンズネットのFB記事連載です。(4月22日更新)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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