心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」を読んで
気づいたことを今日は備忘録として、まとめてみます。
妄想を生み出しているもっとも根源にあるものはなにか。それは、ものごとを「対立的」にとらえる考え方です。たとえば、「生・死」「勝・負」「美・醜」「貧・富」「損・得」「好き・嫌い」といった分別をしてしまうことです。
しかし、21世紀の経済社会で生きていく中では、なかなか
「貧・富」、「好き・嫌い」という感情を減らすことは難しいです。
まずは、自分を明確にし、他人と自分の距離をしっかりつくり
対立概念をなくすことが大事なのかもしれません。
比べようがないという意識を刷り込むことで、悩みも減りそうです。
枡野俊明氏の成長に関する以下の言葉を読むと
他人との比較の無意味さがよくわかり、頭が整理できます。
他人が努力したことで、自分が向上することはありません。向上するためには自分が努力するしかないのです。禅はどんなものも、どんな人も、他とは比べようがない「絶対」の存在と教えます。あなたもそうですし、他人もそうです。「比べようがない」のです。比べようがないものを比べようとするから、余計なことや無駄なものがまとわりついてしまい、不安や悩み、心配事が増えるのです。比較することをやめたら、そう、妄想の九割は消えてなくなります。
心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」に
書かれている中で私が最も共感した考えが
「心を整える場所」を持つことです。
現代人は忙しく、特に私などはiPhoneなどのデジタルギアに囲まれ
絶えず、時間に追われる生活をしています。
そんな私が毎日心がけていることが、朝の神棚と仏壇での時間です。
この朝の数分が、私の心を落ち着けてくれます。
ほんの一瞬ですが、ここで私はバランスを保っているのかもしれません。
自分との対話、神様やご先祖様との時間を過ごすことで
心に溜まっていモノを吐き出す事につながるのです。
毎朝、数分ですがこの時間を持つことで、私は心を落ち着かせているのです。
ご先祖様の写真やゆかりのお寺や神社のお札でもいいのです。部屋のどこかにそれを置いて合掌する場所にする。心が重たくなったら、閉塞感を感じたら、その前で静かに手を合わせ、溜まっている思いの丈を吐き出す。そうすることで、必ず心が前向きに整ってくるのを感じるはずです。生活空間に、ほんのわずかなスペースでもいいですから、そんな場所があると、心の在り様は一変します。
また、定期的に地元や会社の近くの神社にお参りしています。
そのときはiPhoneも見ませんから、多くの雑念から離れることができます。
デバイスを使わない時間をあえてつくらないと
私たちは心の拠り所を得られないのです。
そして、一人で溜まっている思いの丈を吐き出すことで、心を綺麗にできるのです。
私はiPhoneを絶えず、使うことで多くの情報を得ていますが
そこから、他人との比較をいつの間にかしていて
それが私の心を落ち着かなくさせているのかもしれません。
自分が落ち着く場所、心を整理する時間を意識的につくることで
心配事をなくせるのではと改めて気づいた次第です。
もう少し自分との対話の時間を持つことを意識したいと思いました。
最後に好きな老子の言葉で今日のブログを終わります。
今持っているもので満足し、 ありのままの姿を喜ぶことだ。
何も欠けていないと悟れば、全世界が自分のものとなる。(老子)
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