秋山岳久氏のアジアで勝ち抜くビジネススキルを
パブラボの白岩俊明さんから献本いただきました。
著者の秋山氏と私には1963年生まれ、禁酒中、アジアビジネスという3つの共通点があり
会ったことがないのにも関わらず、とても不思議なご縁を感じています。
秋山氏のアジアのビジネス経験は豊富で、彼の失敗や成功から学べること
多岐にわたり、アジアビジネスをしていない普通のビジネスマにもお薦めしたい一冊です。
秋山氏も私も忙しいから酒を止めようと決め、宴席中もウーロン茶で過ごし
会が終われば仕事をするというコミュニケーション重視のスタイルが似ています。
時間術、リアル重視のビジネススキルなど考え方も近く
書籍の内容にとても共感しました。
特に以下の三つのビジネススキルは
すぐにで真似するべきだと思いますので、簡単にご紹介します。
■期限を作って現場を離れる。
アジア間での距離と言語の壁に直面しながら、大勢と一緒に仕事をしていると、どうしてもスケジュールが見えなくなり、結果として様々な部分にミスが生じてしまいがち。そんなときは面倒でも、あえて全員が顔を合わせる場を作るべきだ。最近はメールでのやりとりが多くなって、確認手段としてはLINEなどいくつかあるが、やはり一堂に会した場は重要である。私は、全員が集まりやすい時間を探し出し、少しでもコミュニケ↓ヨンを深め、結果的に仕事の最新情報や課題などをつかむようにしている。
ネットやメールがどんなに発達しても
リアルのコミュニケーションに勝るものはありません。
ましてや異文化のアジアの人とビジネスを行う場合こそ
手間ひまを掛けた方がよいに決まっています。
秋山氏はアジアとのリアルの会議の際にはデッドラインを作って
いったん現場を離れるようにしています。
相手も何時にチェックされるとわかっていれば、それまでになんとかしようとします。
考える時間を与えることで、現地の方も成長するチャンスを得られます。
何でも教えてしまうのは、お互いのためにならないのです。
また、任せきりにしないことも、アジアでのビジネスでのトラブル回避には必要です。
アジアビジネスでは教えることと考えてもらうことの
バランスをとることも重要かもしれません。
また、この手法は日本での新人教育にも応用できそうです。
■次はない。
行けるチャンスを逃さないことが次につながります。
あの時に行ったことが未来を作り出すという秋山氏の考え方には共感を覚えます。
震災直後の貴州省に今回行かなければ二度と行かない場所たがらとあえて行くことで
素晴らしい出会いと大切な人間関係を築いていきます。
次はないから行くという彼の決断力、行動力は見習いたいですね。
「新しい出会いは待っても来ない。自分から行くことだ。」という
秋山氏の言葉がとても刺さりました。
■今やれ!
どんなときでも、仕事の進め方ひとつで結果は変わる。だから、自分のノゥハウが活かせるように、いろいろな場面で「そこはこうした方がいい」などのアドバイスをさせてもらうことがある。しかし、時にはそのアドバイスをうつろな目で見ている相手もいる。「あ、わかっていないな」と思う瞬間だ。そういうときは、思い切ってその場で実践してもらうことが一番だ。たとえば「今、電話してください。一つつひとつ確認しましょう」と、その場で電話をかけてもらう。 そうすることによって、その場で話の流れに沿ってアドバイスできるし、伝えた意図がわかっていないところがあればすぐに補足することができる。何より、先送りされてしまいそうな懸案をその場でひとつクリアできるのだ。今すぐできないこと以外は、とにかくすぐにやる?そう考えて仕事をすると、結構な量をこなせたりする。
実際、アジア人のノウハウやスキルが古い場合にはその場で解決しないと
無意味に時間ばかり過ぎて行き、トラブルになりかねません。
相手を敬意を示しつつ、アジアの人に足りないスキルをその場でフォローし
即、行動することがポイントだという秋山氏の指摘は納得です。
相手とたとえぶつかっても、その場て話し合い、解決していくことで
お互いの信頼関係が作られて行くのです。
今できることは今やっていくというスタイルを確立することは
日本でのビジネスでも役立ちそうです。
現地の言葉を七つ覚えればよいという秋山氏の教えも覚えておきたいですね。
コミュニケーションの基本は一にも二にも現地語での挨拶。
相手を喜ばし、距離を縮める努力は大事です。
相手の国の歌を歌ったり、料理を褒めることが
仲良くなるキッカケになりますし、宴席も自ずと盛り上がります。
本書に書かれている秋山氏の気遣いやノウハウから多くのことを学べます。
因みに覚えておきたい七つの言葉は
こんにちは。
ありがとう。
私は●●です。
あなたに会えて良かったと思います。
おいしい。
楽しい。
また、会いましょう。 です。
この一冊を読めば、アジアだけでなく、日本でのビジネスでも成功間違いなしです。
編集者の白岩さんのおかげで素晴らしい一冊に出逢えました!
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