空気が変わる原因には以下の3つがああります。
空気は、気を許すとあっという間に変わってしまいます。
空気の変化をいち早く見極め、対処することがリーダーの役割なのです。
空気が変わる3つの原因をそれぞれ見ていきましょう。 ①社会的手抜き「社会的手抜き」とは、集団心理のーつです。チームや組織など、集団の構成員が増えれば増えるほど、 無意識のうちに「手抜き」をしてしまうことを指します。つまり、人任せにしてしまうのです。会議や商談など、人が増えれば増えるほど意見やアイデアが出づらくなるのも、「社会的手抜き」のーつです。締まっていたはずのものが、なんとなく緩んでいく。リーダーはその変化を敏感にとらえる必要があります。特に「社会的手抜き」に気づかない人が多いので注意が必要です。
集団心理は本当に恐ろしいですね。
名著「7つの習慣」にも書かれていましたが
依存は個人にとっても集団にとっても
危険な兆候で、やがては思考や行動をストップさせてしまうのです。
依存心が芽生えてきたら、よくない証拠と思って行動を変えたいですし
組織が大きくなれば、人任せが始まることを肝に銘じておきたいです。
ベンチャー企業なども創業者マインドが伝わらなくなるタイミングが
社員の増加で起こり、そこから悪い空気が蔓延することを
私も過去の体験で何度も目にしてきました。
30人、100人、300人にその壁があるように感じています。
②外来価値観(外から持ち込まれた新しい価値観)メンバーが増えなくとも新しい人が入ることで「外来価値観」の侵入が起きます。そのチームや組織に今までになかった新しい価値観が持ち込まれるケースです。新しい価値観をもたらすのは、他のチーム、会社で経験を積んでいる人が多いと言えます。「前の会社ではこれが普通だった」「組織って普通はこういうものでしょ?」とその人たちが言い始めることで、従来のメンバーが感化され始めるのです。チームを良くする新しい価値観であればいいのですが、悪い空気にする新しい価値観だと注意が必要です。
外来的価値、新しい価値が組織に入ると、チームは徐々に変化します。
人だけではなく、最近ではM&Aや合併も多くなっていますから
企業文化が異なる組織がくっつくことも増えています。
飲食店などの買収で、お店の味やサービスが変わり
いつの間にか店舗から顧客が離れていくなど、この失敗事例は多数あります。
従来のメンバーと経営者がビジョンを持ち、企業の価値を守ることも大事です・
良い空気が外部から伝わればよいのですが、悪い空気の伝染には要注意です。
③意味の偽造(作話スモッグ)人間は、過去の言動を一貫して正当化したくなるという習性を持っています。これを「一貫性の法則」と呼びます。まず体が反応して、あとで意味を探す。現に起きてしまった行動や状態を、自分に納得のいく形でうまく理由づけて説明してしまう。これを意味の偽造「作話」と呼びます。「後付けで言い訳をする」と表現すればわかりやすいでしょうか。この「作話」が、空気を汚すのです。言い訳ばかりのチームには「作話スモッグ」が起きているととらえましょう。
言い訳を正当化するために、「作話」するという指摘には納得です。
自分の過去の言動を正当化する「一貫性の法則」は人の習性なので
この「作話」がはやりだすと、組織は弱体化します。
過去の記録からしっかりと現状を認識して
現状を捉え直せば、「作話」はなくなります。
後付けの言い訳が蔓延しないように
チームのコミュニケーションを充実させていきたいですね。
上記3つの原因は独立しているのではなく
それぞれ相互に作用して「場の空気」を
以前とは違ったものに変えていくのです。
この3つに共通するもは「人」の変化です。
空気に影響を与えるのは「人」なのですから
人の気持ち、行動の変化には細心の注意が必要なのです。
チーム構成員の心の状態の変化、入れ替え、増加などで
「場の空気」はあっという間に変化してしまうのです。
リーダーは小さな変化に気づき、すぐに対応することを習慣化しないといけないのです。
少なくとも、組織の空気は気を許せば変化するという事実だけでも
まずは覚えておき、日頃から空気のチェックを習慣化したいものです。
本書で紹介されている空気のケーススタディはどれも参考になります。
会社の業績が上がらないと悩んでいる社長やリーダーは
この「空気」で人を動かすを読むことで、経営のヒントが見つかるはずです。
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
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