物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方(川上徹也著)の書評① #習慣化 ソーシャルおじさん世界へという物語を作ろう!

物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方川上徹也著)を
読み始めましたが、これがとても面白いです。
モノが売れないと悩んでいるマーケッターや経営者に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。

まず、著者のコピライターでもある川上徹也氏は
物語力の凄さを以下のように説明してくれます。

文字が発明されるはるか以前から、人類は大切なことは「物語」にして語り続けてきました。子孫に何か情報を伝えたいだけならば、箇条書きでも事足りるのに、「物語」として語ったのにはワケがあります。「物語」を聞くと、人の感情が動くからです。感情が動くとそれを真剣に受け止めるようになります。感情が動くと記憶にも残ります。記憶に残ると誰かに伝えたくなります。また、「物語」にすると失敗を教訓として語ることもできます。だから、太古の昔から「物語にして語る手法」が受け継がれてきたのです。人類の三大発明としていろいろなものが言われますが、私自身は「言葉」「物語」「文字」だと思っています。

物語は人の感情を動かすことができるのです。
製品だけだと機能寄りのコミュニケーションになりますが
そこに創業者や開発者の思いなどをストーリー化することで
記憶に残せたり、口コミを起こせたりするのです。

そして、人を感動させるストーリーにはある型があるのです。
人類には共通の感動のツボがあり、その「ストーリーの黄金律」を知っておくと
ビジネスでのストーリーメイキングにも役立ちます。
要は、失敗していた人が仲間と成長していく物語がないと
なかなか人は心を動かしてくれないのです。

また、会社や製品を輝かせて伝えるためには
ストーリーブランディング」に必要不可欠な三本の矢があるのです。
(※志、独自化のポイント、魅力的なエピソードが三本の矢
そして、製品を購入してくれたお客様をファンにする「ラブストーリー戦略」が作れれば
多くの人に物を売らずに、製品の魅力を伝えることができるのです。
お客さんとLOVEーLOVEの状態でビジネスができれば、売り手にも変化が起きます。
恋をしている状態のように商売が楽しくなり、いい循環がうまれるのです。

モノではなく、ストーリーでコミュニケーションする手法を覚えられれば
競合製品との価格競争に巻き込まれなくなるのです。

では、なぜ物語が重要なのでしょうか?
それは、顧客満足やありきたりの製品コピーだけでは
もはや、お客さんはあなたの店を選んでくれなくなったからです。
日本にはモノがあふれ、競合がひしめき
選ばれる理由がないと、顧客は動かなくなっているのです。

顧客は店が思っているほど忠誠心はなく
関係を作っていなと、あなたの店をすぐに忘れてしまうのです。
また、製品を面白いと感じてくれなければ、お試しすらしてくれないのです。

特に飲食業やファッション業界にとって、日本は世界一競争が激しい国です。
そして、世界一厳しいユーザー(日本の消費者)のチェックを受けなければなりません。
この日本では、今、顧客満足などは当たり前で
これだけでは、差別化の要因にはなりません。
顧客から選ばれる仕掛けを作っていかないと、見向きもされないのです。

ではそのための「物語」(ストーリー)とは何なのでしょうか?
川上さんは以下のように定義しています。

お客さん・社員・取引先などに対して語る、本当にあった(フィクションでない)「個人」「会社」「お店」「商品」などにまつわるエピソードやビジョン。

マーケティングのストーリーは本当の話でないと、意味がありません。
企業の真摯な姿勢や志、こだわりがストーリーになり
見えることで、はじめて、共感が生まれてくるのです。
ストーリーでしっかり伝えなければ、顧客には決して伝わらないのです。

では、「物語」を使うメリットは何でしょうか?
①興味を持ってもらえる 
②感情移入してもらえる
③記憶に残る
④オンリーワンになれる
⑤失敗を語ることでより深い共感を得る
⑥イメージを共有できる
⑦口コミをしたくなる
など7 つのメリットが考えられます。

ソーシャルメディア時代にはストーリーを語り、それが共感されれば
人が応援者となり、ソーシャリアルでの紹介が始まるのです。

私もソーシャルおじさんという自分のストーリーをブログやセミナーで語ることで
多くの恩恵を受けられるようになりました。

アルコール依存症だった私が断酒して、ブログを書き続けることで
出版や連載のチャンスを手に入れました。
断酒の習慣化やブログや出版での「貢献」に目覚めたというストーリーを語ることで
たいがいの人が興味を持ってくれるようになったのです。

また、お酒や習慣化で苦しんでい方々は、すぐに私の感情移入してくれます。
断酒した本を書いているソーシャルメディアのおじさん=徳本昌大だと
一回で覚えてもらえるようになりました。

ソーシャルメディアに詳しい人は多いのですが
自分ではおじさんとはなかなか名乗りませんから
ネーミングでの差別化ができ、オンリーワンになれたわけです。

昔はアル中でどうしようもなかったおじさんが
人生を変えようと思い、断酒し、ブログを書き続けることで
普通のおじさんでも変われるのだというメッセージを発信しました。
このアウトプットによって、多くの方々に見つけてもらえるようになったのです。

イメージを共有することでソーシャルおじさんになりたい方も増え
多くのメンバーと楽しいコミュニティ「ソーシャルおじさんズ」も増殖しました。
メンバーの数だけ、新しい物語が付加されて
それが新たな口コミとなり、より多くの人に知っていただけるようになったのです。

本当にソーシャルおじさんのストーリーを語り始めてから
多くのことを引き寄せることができ、私の人生はハッピーになったのです!!

最近ではインドネシアやドバイのプロジェクトをブログで発信していたら
ソーシャルおじさん世界へ」ですねと編集者の方から
新たな物語のヒントまでいただけました。

このように自分や自分のプロダクトをストーリーマーケティングすると
認知や理解だけでなく、やがてはクライアントのご紹介や
ビジネスのヒントまでもらえるようになっていくのです。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

  

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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