アレックス・バナヤンのサードドア: 精神的資産のふやし方の書評

不可能な夢だなんて言わせておくな。ビジョンがあるなら、それを掲げろ。戦い抜くんだ。もちろんしんどい戦いになるさ。『無理だ』って言われることもあるだろう。でも貫き通せ。戦い続けろよ。「秘めた力」を使うんだ。簡単じゃないが、できるはずだ」。(シュガー・レイ・レナード)


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よいネットワークを構築しよう!

サードドア: 精神的資産のふやし方の中で、著者のアレックス・バナヤンは伝説のボクサーであるシュガー・レイ・レナードのインタビューを行います。大学生の彼は自分のミッションを「各界の成功者にインタビューし、どうやって、キャリアの一歩を踏み出したのか?」を聞き出すことにしました。そこから普通の人が成功するルールを導きだします。

バナヤンはとにかく、有名人にインタビューを行うために、積極的に行動します。シュガー・レイ・レナードの本のサイン会に参加しましたが、警備員に押しのけられてしまいます。それでも彼は絶対にあきらめません。ティム・フェリスに教わったコールドメール(飛び込み)戦略を使って、シュガー・レイの広報に連絡を取り、担当者を味方(インサイドマン)にします。

彼は自分のミッションを伝える手紙をインサイドマンに渡してもらい、シュガー・レイの自宅に招かれます。

僕は19歳で、同世代の若者たちの生き方を変えようと本を書いています。世界で最も成功した人たちを特集し、彼らが今日に至る前、駆け出しの頃に何をしたかをテーマにしています。すでにこのミッションに関わってくれた、マイクロソフトでオンラインサービスのプレジデントをしているチー・ルーさん、また起業家でベストセラー作家のティム・フェリスさんには心から感謝しています。古い世代から新しい世代に至る偉大な人たちの知恵と有益なアドバイスを1冊の本にまとめ、人々の生き方を変えたいのです。(アレックス・バナヤン)

そして、行動を続けるうちにメンターとなるエリオット ・ビズノーに出会います。彼と行動を共にするうちに、「実力以上の仕事を引き受けろ 、やり方は後から学べばいい」「冒険好きな者にだけチャンスは訪れる」というルールを学び、次々に有名人に出会えるようになりました。その際、クイズ番組で優勝したエピソードを伝え、自分のブランドを相手に覚えてもらうテクニックで、ネットワークを拡大します。彼は新たに得た人脈を通じ、出版コンサルタントともミーティングできるようになり、最終的に理想の出版コンサルタントからオファーをもらうことに成功します。

ザッポスのトニー・シェイと出会うことで、1日CEOの権利を得ますが、これも彼がトニーに自分の意思を伝えたから実現したのです。多くのザッポス社員から、うらやましがられますが、トニーによれば、今まで誰もそんなオファーをしてこなかったからだというくだりが私の心に響きました。可能性を信じ、それにつながるドアを探し、行動を続けていれば、目標を達成できるのです。その際、有効になるのが、サードドアという考え方です。

 

サードドアを探せ!

人生、ビジネス、成功はどれもナイトクラブみたいなもので、つねに3つの入り口が用意されています。
1、ファーストドア
正面の入り口。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並びます。
2、セカンドドア
VIP専用の入り口。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できます。
3、サードドア
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─―必ずあるこのドアがあります。このサードドアをすり抜けることを考えましょう!

ビル・ゲイツ、スティーブ・ウォズニアック、ティム・フェリス、クインシー・ジョーンズ、ラリー・キングなど、そうそうたる面々にインタビューをした著者は、このサードドアが開くことが人生の成功の鍵であることに気づきます。

成功者もスタートした時には「ただの人」だったのです。彼らは、成功したことで、才能があるとか優秀だとか評価されていますが、それは小さな行動の積み重ねとネットワークを活用したからです。大学生である著者が、突撃インタビューを続けながら、アポイント取りを通じて、成功するための近道があることを見つけます。バナヤンは、いくつもの挫折を乗り越えながら、このサードドアが本当にあることを私たちに提示してくれたのです。

自分のミッションを信じて、ネットワークと偶然の力を活用することで、私たちは結果を得られるようになります。成功する確率が高まる方法を考え、動く、そして、失敗しても、あきらめないことがあなたに成功をもたらしてくれるのです。

成功者の多くの名言に出会えるのも本書の魅力です。わくわくハラハラのストーリーから、私たちは人生をよりよくするための方法を学べます。オススメの一冊です!

まとめ

成功するためには、ネットワークと時間を味方につけ、積極的に行動することが重要です。ゴールに近づくための関係者(インサイドマン)に近づき、目標を達成するためのキーマンに近づき、彼らとWin-Winの関係を築くようにするのです。成功する確率を高める方法を考え、キーマンに出会うためのサードドアを探すようにしましょう。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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